facebook twitter LINEで送る

PRODUCT PROJECT + I.S.T

PRODUCT PROJECT + I.S.T

facebook twitter

プロダクトプロジェクトは、「暮らしのものさし」 をテーマに、三越伊勢丹が提案する上質な暮らしのためのブランド。モノつくりサイト#6 リバーシブルタオル・ヒルズの回では、“デザイン”に対するこだわりのモノつくりをご紹介しました。今回取り上げる商品もタオル。ズバリ、 “機能性の追求”です。

洗ったら風合い変わってしまった…。柔らかいけど毛羽落ちがひどい…。など、ご購入されたタオルについて、不満に思われるお客さまが多くいらっしゃいます。いま市場にあるタオルでは、お客さまのご要望に対し、しっかりお応えできていないのではないだろうか-。タオルの機能性について疑問を抱いていた青木バイヤーは、幅広い分野で多くの特許技術を持つ研究開発型メーカー、株式会社I.S.Tが開発した、ある“素材”と出会います。そこから、究極の「高機能タオル」の企画が始まりました。


今までなかった究極のタオルをつくる

青木健二
PRODUCT PROJECT バイヤー

究極のタオルって何だろう。産地?ブランド?素材?吸水性?風合い?肌触り? それぞれ条件は異なりますが、ファッションとしてではなく、多くの方に長く愛されるもの、プロダクトプロジェクトらしい、暮らしの真ん中にあるモノつくりを目指しました。

青木:
お客さまがタオルに求められている機能は、大きく分けるとふたつです。ひとつは、“水をよく吸い、乾きも早い”。もうひとつは、“柔らかく、毛羽立ちしない”。これらは、どちらも相反する要素なんですね。だから、水を吸うタオルは当然乾きが遅くなり、柔らかいタオルは毛羽になりやすい。結局、お客さまはある意味妥協されて商品を選ばれているのが現状でした。私は常々、ずっと長い間使い続けていただくためには、タオルにとっての大切な機能を、バランスよく兼ね備えた商品開発が必須だと考えていました。


高機能綿糸『カルメン』との出会い

高崎俊朗
株式会社 I.S.T
日興テキスタイル事業部
専務理事

I.S.Tは、高付加価値技術の研究開発型メーカーで、自分たちにしかできない技術にこだわった商品開発をすることがモットーです。紡績に関しても、天然繊維での特許技術の開発を行っています。こんな紡績工場は多分ほかにはないでしょう。そこがI.S.Tの、そして日興テキスタイル事業部の強みだと考えています。

高崎俊朗
株式会社 I.S.T
日興テキスタイル事業部
専務理事

I.S.Tは、高付加価値技術の研究開発型メーカーで、自分たちにしかできない技術にこだわった商品開発をすることがモットーです。紡績に関しても、天然繊維での特許技術の開発を行っています。こんな紡績工場は多分ほかにはないでしょう。そこがI.S.Tの、そして日興テキスタイル事業部の強みだと考えています。

青木:
今回の企画はI.S.Tさんが、特許を取得した『高機能綿糸 カルメン』を弊社にご提案していただいたことがきっかけで始まりました。洋服、肌着などさまざまな可能性がありましたが、肌着とタオルは近いものがある。直接肌に触れて、素材のごまかしがきかない。この素材なら、三越伊勢丹PBの代表作となるようなタオルがつくれるのではないかと考えたのです。糸づくりからのスタートだったので、「カルメン」糸のタオルがいったいどんなものになるのか、非常に期待感も大きかったですね。

高崎:
「カルメン」糸は弊社独自の紡績技術によって開発された素材。特殊な二層構造で、空気層を多く含み、普通糸の約2倍のボリュームがあり、軽くて柔らかな風合いが生まれます。また、二層構造のため糸の表面積が大きく、吸水性や速乾性が向上。しかも、二重構造糸が生み出す繊維の結束力で毛羽落ちが軽減されます。当初、衣料品以外でこの素材の特性を生かせるものはないかと、バスローブというアイデアもありました。しかし三越伊勢丹さんとの話し合いで、それならいっそタオルはと、発想を転換させたのです。

高崎:
日興テキスタイルは、もともと130余年の歴史を持つ紡績会社。ずっと梳毛ウールのスーツ地の紡績を主に行っていたのですが、世の中のニーズが多様化し、皆が同じものを作って売れる時代ではなくなってきた。そこで、 I.S.Tは日興テキスタイルを傘下に置き、今まで作っていたスーツ地の紡績をきっぱりやめました。特許技術以外の糸の開発はやめよう。他でできることはやめようと決めたのです。このタオルの糸は、梳毛糸の紡績技術から生まれたもの。“ウールの梳毛紡績機で綿を引く”という、他では絶対やらない禁じ手のような技術。出来上がったものはタオルですが、タオルに関する概念とか、工程、作り方など、全く新しいものが出来上がりました。


洗うほどボリュームが出て、使うほど柔らかに

青木:
「カルメン」糸を使い出来上がったタオルは、確かにふんわり柔らかくボリュームがあった。しかし、実際使ってみてどうなるかは、テストをしなければならない。向かって右は洗濯前のカルメンのタオル。左は同型のタオルを10回洗濯したもの。この違い、一目瞭然でしょう!自分自身も使ってみて驚いたのですが、洗えば洗うほどふっくらボリュームが出て、使うたびに柔らかくなっていきました。

実際、(財)カケンテストセンターでの品質試験では、吸水性、速乾性とも、高い評価をいただきました。洗濯脱毛率も、洗濯30回した際の毛羽落ちは0.005%。この数値は、今治タオルの基準の1/40です。洗濯で毛羽落ち(脱毛)が少ないということは、タオルのボリュームが変わらないということ。また、空気をたくさん含んだ構造なので、反発性が良くふっくらとした肌触りです。


相反する機能を兼ね備えたタオルの完成

高崎:
通常のタオルは、ふっくら柔らかいと毛羽落ちしやすい、吸水性が良いと乾きづらい。しかし、この製品は、ふっくらだけど、毛羽落ちが少ない。また、吸水性も良く、速乾性もあります。相反する機能を兼ね備えているのです。

青木:
今まで、タオルにとって大切な機能をバランスよくいくつか併せ持った製品は市場にありませんでした。長く使えば使うほど、ますますこのタオルの良さを実感していただけるのではないでしょうか。

先端技術と“くらし”のコラボ

青木:
I.S.Tさんでは、いろいろな事業をやられている中、非常に高機能でハイスペックな素材開発で、さまざまな特許をとってらっしゃる。それらの新しい技術で、これからの暮らしを変えていこうとしている信念、哲学がおありだと感じます。それが、私たちの信頼につながるのだと思います。

高崎:
最初にもお話しましたが、自分たちにしかできない技術にこだわり挑戦し続けるというのが弊社のモットー。 全社員の3分の1が研究開発に従事しています。日興テキスタイル事業部でも、かなりの人数が研究に関わっていて紡績関係の研究を行っています。昔ながらの職人の技術や伝統的な匠の技術も残しつつ、そこに新たなテクノロジーを加えることで、今までなかった製品を生み出しています。


とことん機能にこだわった、ハイスペックなタオル とことん機能にこだわった、ハイスペックなタオル

青木:
洗濯を繰り返すうち、ゴワゴワしたり、痩せてきたり、水を吸わなくなったり・・・、タオルって、使い続けていくと、買ったときの状態よりどんどん悪くなっていくものですよね。いわば、消耗品という扱いでした。しかし、このタオルは違う。使えば使うほど、ふっくら柔らか、吸水性の持続力もあります。使い続けることで、日々、良さを実感し愛着が生まれる。長く愛されるために、とことん機能にこだわったハイスペックなタオルです。


和紙でできたシューズ・イン・ソックス

「脱毛率わずか0,005%」の全く新しいタオル、CARMEN TOWEL 0,005。高機能系カルメンを使用した、機能的な美しいタオル。毛羽落ちがほとんどなく、洗うたびにますますふっくら柔らか。