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PRODUCT PROJECT + 七福タオル

PRODUCT PROJECT + 七福タオル

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プロダクトプロジェクトは、三越伊勢丹が提案する、「暮らしのものさし」をテーマにした、上質な暮らしのためのブランド。毎日使うことで、なくてはならない必需品として暮らしの一部になり、愛用品としてヒトの一部になる。使うヒトの手になじみ、五感に合い、使ったり置いて眺めている時間も楽しくさせる、そんなベーシックな「モノつくり」を目指しています。

今回はプロダクトプロジェクトでベストセラーを続けている、「今治 いろ・色・IRO リバーシブルタオル ヒルズ」についてのストーリー。鮮やかな色づかいで、毎日を楽しい気分にさせてくれるこのタオルについて、バイヤーの土橋さんと、七福タオルの河北社長、ブランディング・ディレクターの加藤さんにお話を伺いました。


ベーシックで存在感あるタオルを

土橋俊信
PRODUCT PROJECT バイヤー

タオルは、毎日使うものですよね。毎日使うものは愛用品になる。プロダクトプロジェクトでタオルを提案することは、そのままブランドコンセプトを伝えられる重要な商品になると考えました。

では、どんなタオルがプロダクトプロジェクトらしいのか?まず、吸水性の良さなど、品質が既にブランドとして認知されている今治タオルにしようと。そして、デザインでは、三越伊勢丹らしい感性を表現したかった。ブランディング・ディレクターの加藤さんと話し合い、例えば、タオルに婦人服のような“楽しさ”を取り入れられないか、と考えました。お客さまのくらしに合う、ベーシックでデザイン性が高く、生活の中で存在感があるタオルを目指すことにしたのです。


“新鮮な色のコンビネーションを

加藤圭
PRODUCT PROJECT ブランディング・ディレクター

「タオルはやっぱり白」と、思っている方は多いと思います。以前は僕もそうでした。でも、ある日ふと思ったのです。毎日気分は違うのに、白だけでいいのかな、と。

ヒルズのデザイン・コンセプトは、あるブランドのスカーフ売り場を見ていて思い浮かびました。同じデザインでも、色の違いによって、見え方も気分も変わる。色違いで買われるお客さまもいらっしゃるだろうな、と。タオルも同じ。毎日使うものだからこそ、いろんな色があると新鮮で彩りがある日々が送れるのではないか。そんな“感性に訴える”タオルを表現できないかと、考えたのです。


手間ひまのかかる多色織り

土橋:
1枚でいろんな色を楽しめるタオルとは、多色の糸で織られているということ。それは、工程上、経糸(たていと)の準備には非常に手間とコストを要するということです。そのため、今治でも手がけるメーカーは少ない。七福タオルさんはジャガード織機を使って、多配色で高いデザイン性の製品を積極的に作られているメーカーさんでした。そこで、ぜひお願いできないかと考えたのです。


河北泰三
七福タオル株式会社
代表取締役

タオルの織機は色を変える際に、3000から4000本の経糸を一つ一つ掛け替えなくてはなりません。それは大変な作業なんです。でも、このひと手間が三越伊勢丹のお客さまにとっては、商品の個性になり、付加価値になると考えています。手間ひまを惜しまず付加価値のあるタオルを作ることこそが、弊社の使命と考えています。

加藤さんのイメージをもとに、われわれのデザインチームで、具体的なデザインに落とし込みました。加藤さんの色のセンスは素晴らしいですね。色の指定が本当に繊細で独特でした。僕は、常にお客さまには、タオルを使う楽しさを提案したい。せっかく多色使いで作るのなら、表裏の色も違った方が楽しいんじゃないかと思い、リバーシブル、つまりダブルフェイスにして、表裏のカラーを変えようと提案しました。


加藤:
ダブルフェイスにすることによって、両面の新鮮な色の組み合わせを意識しました。例えば、ニュートラルカラーとビビッドカラーの組み合わせのような、表裏がまったく違う印象になる配色です。タオルハンガーの掛け方や、たたみ方で、バスルームにも毎日変化があるように考えました。

タオルは、織り上がるのは一瞬ですが、事前のセッティングに大変手間がかかる。他社がやりたがらないことを七福タオルさんはやってくださる。ヒルズは、七福さんでなければ実現できなかった企画です。


「ふんわり柔らか」と「しっとり滑らか」

土橋:
ダブルフェイスのもう一つの利点が、表と裏で素材や組織を変えられること。つまり、表と裏で異なる“肌触り”を楽しんでいただけます。

河北:
ダブルフェイスは、単調な肌さわりになりがちです。それを解決するために、素材選びも慎重に行いました。最初は、表裏とも高級な「エジプト長超綿」を使って試作を作りましたが、ボリュームが足りなかった。何度か素材を替え、試作を繰り返した結果、最終的に片面は「エジプト長超綿」を、もう片面を全く撚りのない、ふわっとして柔らかな「無撚糸」という組み合わせに至りました。無撚糸は毛羽落ち(細かな綿繊維が抜け落ちること)が起こりやすい糸ですが、様々な秘策を講じ、毛羽落ちを極力防いでいます。

土橋:
無撚糸は「ふんわりとした柔らかな触感」を、エジプト長超綿は「しっとりと滑らかな触感」を生み出しています。お客さまの好みの肌触りでお使いいただきたいですね。


タオルを通して人を楽しませたい

河北:
僕は大学時代、落語研究会だったのですが、落語から学んだことは、「人を楽しませること」。それが僕の根本にあります。タオルづくりでも、「どうやったら楽しんでいただけるか」という気持ちが常にあるんでしょうね。落研の先輩に人気噺家になった人もいて、彼らからは「独自性」を学びました。では、七福タオルの独自性は?と考えると、そのひとつが多色のジャガード織りだと思うのです。手間がかかっても、うちは職人の技でやるという独自性です。ダブルフェイスというアイデアもそこから生まれたのです。

圧倒的ベストセラー、ヒルズ

土橋:
ヒルズは、店頭で一番に手に取っていただいている商品です。お客さまはまず、配色の美しさを見て、手に取ってみたくなるんだと思います。そこで、初めてその柔らかい風合いに驚き、次に裏を見て、色が違っていることにまた驚き、と次々と楽しい発見が続きます。そこが圧倒的なベストセラーの理由ではないでしょうか。私たちの使命は、お客さまに買ってよかった、と思っていただける商品を作ること。本当に良いものは、また買いに来ていただけると信じています。ヒルズを、リピートして買っていただける、「定番商品」にしていきたいと考えています。


今治 いろ・色・IRO リバーシブルタオル ヒルズ

タオルハンガーに掛かっているとき、干しているとき、たたんでしまうとき・・・。それぞれで色んな表情に変わる。裏と表で、カラーも肌触りも違っていて、色んな気分で楽しめる。男性も女性も大人も子供も、世代や性別を選ばない、みんなに心地いいタオルです。


タオル豆知識:お手入れ方法

タオルは、ちょっと硬くなって吸水性が落ちたときや、他の衣類などの色が移染して色目がくすんできたときが買い換えどきです。洗い方は、たっぷりの水の中で泳ぐように洗ってください。脱水した後も放置せず、タオルに空気を入れるよう何度もよく振ります。すると、パイルの毛が立って乾いたときの風合いが断然良くなるんです。直射日光に当てると、生地が日焼けして硬くなるのでできれば影干しに。柔軟剤は吸水性を損なう原因となるので、なるべく使わないほうが良いですね。