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NUMBER TWENTY-ONE + ツダ製靴

NUMBER TWENTY-ONE + ツダ製靴

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NUMBER TWENTY-ONEは、シンデレラのガラスの靴のように、“お客さまにぴったりの靴”に出会っていただきたいという願いから始まった三越伊勢丹のプライベートブランドです。

今回ご紹介するNUMBER TWENTY-ONE 「THE MAGIC」は、「足の悩み」をオシャレに解決するために開発された、すっきりと洗練されたデザインのパンプス。販売から今年で7年目、多くのお客さまに支持を頂いていているシリーズです。

日々お買い場に立ち、お客さまのご要望やお悩みに触れるシューカウンセラーと、総合的なディレクションを行うバイヤー、そして製作を担うシューズ工場、三者のチームプレイよって「THE MAGIC」は作られています。その中でもfascinationは、足に優しい十分な機能性を備えながら、エレガントさも兼ね備えたパンプス。東京浅草のツダ製靴は、エレガントなラインの婦人靴を得意とするメーカーで、fascinationの製作を担っています。モノつくりサイト11回めは、今なお進化を続けている「THE MAGICシリーズ fascination」の人気の秘密を探ります。


エレガントで、しかも履き心地良いパンプスを

上野優子
NUMBER TWENTY-ONE バイヤー

「THE MAGIC」は、2011年にスタートしたシリーズです。見た目だけにこだわったパンプスは、長時間履いていると疲れて足が痛くなるものも多い。しかし、履き心地を追求した靴には、あまりおしゃれなものがなかった。店頭でも「すっきりおしゃれで、履き心地の良いパンプス」を探しているお客さまの声を聞いていました。そこで、「ないなら、自分たちでつくろう!」と、商品開発が始まったのです。

まず、足のお悩みの検証作業から始めました。伊勢丹新宿店には、シューカウンセラーたちがお客さまから集めた500件以上の足データがあります。その中から足に対するさまざまなお悩みを、内容ごとに検証し、商品開発の参考にしました。

ツダ製靴さんはエレガントな靴作りを得意とされています。見た目の印象もとても重要。女性好みの洗練されたシルエットのパンプスに仕上げたかったので、是非ともツダさんにお願いしたいと、製作を依頼しました。


坂本憲彦
株式会社ツダ製靴
代表取締役社長

弊社は、靴業界でいうとエレガンスメーカーと呼ばれる、7cm以上のヒールを主に手がけるメーカーです。

楽だけどキレイじゃない靴。キレイだけれど痛い靴。どっちも作るのは簡単。簡単というと語弊があるかもしませんが、ハードルは低い。しかし、三越伊勢丹さんからは、“ときめき”を感じさせるようなキレイさやカワイさを維持しながら、そこに可能な限り、機能性を詰め込んで欲しいというご依頼でしたので、カタチがボテッとすることのないよう、見た目のキレイさを最重要視しました。また、機能面にこだわりすぎると、コストが上がってしまう恐れもあります。きちんとお客さまに納得いただけるプライスでご提供できるよう、バランスを取りながらのモノつくりでした。商品化に至るまでは、何度も店頭にうかがい、シューカウンセラーの方々の意見も聞きながら、トライ&エラーを繰り返しました。


足のお悩みに精通したシューカウンセラー

上野:
実は、NUMBER TWENTY-ONEでは、私たちバイヤーだけでなく、店頭で日々接客をしているシューカウンセラーたちが、モノつくりにおいて非常に重要な役割を果たしています。

坂本:
お客さまから一番近い位置にいらっしゃるシューカウンセラーの方々にお話をお聞きすることは、私にとって、とても重要で、ときどき店頭に伺っています。また、開発段階でも意見をいただいたり、最終段階でもサンプルをお持ちして、形の確認をしていただいてから生産に入るようにしています。


杉山由記
伊勢丹新宿店
シューカウンセラー
岡ひとみ
伊勢丹新宿店
シューカウンセラー

杉山:
お客さまのご要望やお悩みを、一番知る立場にいるので、いかにしてそれをモノづくりに結びつけられるか、常に考えています。そういう意味で、坂本社長がお買い場によく来られ、情報交換できるのは、非常にありがたいです。

岡:
サンプルを実際に履いてみて、素材や色、ヒールの形をちょっと変えて欲しいとか、意見があればその都度伝えるようにしています。お客さまの声というのは売り上げにダイレクトに関わってくるので、必ずバイヤーとも共有するようにしています。


杉山:
自分たちが企画に関わった商品をお買い上げになり、「こういう靴が欲しかったのよ!」と喜んでいただいたときは、本当に嬉しいですね。自分の考えだけではなく、「お客さまの声をもとに作っているから、間違えはない」といつも感じています。

上野:
シューカウンセラーがお客さまと直接お話をして、お聞きしたご要望や販売時の気づきがそのまま商品企画に反映できる。それがNUMBER TWENTY-ONEの最大の強みだと感じています。しかし、直接お聞きできたご意見だけに偏ってしまわないように、私たちバイヤーがマーケットの視点で見直し、判断しています。


お悩みを解決するさまざまな機能性

  • 1:小指や親指が当たりやすい方に
    →つま先のメッシュのクッション素材
  • 2:足の裏が疲れやすい方に
    →アーチパッド
  • 3:かかとが抜けやすい方に
    →かかとが細い木型を使用

上野:
THE MAGICシリーズのfascinationには、さまざまな工夫とこだわりがあります。

1:小指や親指が当たって痛いというお客さまのために、つま先の指が当たりやすい部分に、メッシュのクッション素材を採用しました。足あたりが柔らかくなります。
2:足の裏が疲れやすい方には、土踏まずのカーブに合うようアーチパッドを内蔵しました。足裏のアーチをサポートすることで、フィットしやすく履き心地が良くなります。
3:かかとが抜けやすい方のために、データを検証し特徴にあった木型を作りました。かかと部分を細くすることによって、かかとをしっかりとホールドして、前にずれにくく、フィット感のある靴になりました。

他にも、中敷のクッション性や靴底の素材、シルエットの美しさ、フィット感など、こだわりをもってお作りしています。


下町の真心込めたモノつくり

坂本:
うちは他の靴メーカーさんと同じことをやっているだけ、弊社にしかできない特殊な技術など特にありません。ただ、クオリティーの高い製品が常に安定して出来るように心がけています。居酒屋さんでよくあるじゃないですか、「真心込めて営業中」って看板。そういうことかな(笑)

パンプスって女性にとって、ちょっと特別な気分にさせてくれるものだと思うのです。その気分を、足が痛いとか、歩きづらいとか、嫌な思いで壊してはいけない。お客さまを裏切ってはいけないと考えています。まだまだ、見た目の可愛らしさ、キレイさ、履きやすさも、100%満足できるレベルじゃない。より満足していただけるものを作っていきたい と考えています。

上野:
ツダ製靴さんの商品は店頭で自信を持って販売できるもの。私たちはデザイナーではないので、細かい指示はできません。ただ、お客さまの欲しい靴になっているか、お客さまのご要望から導き出した私たちの意見、意向が反映されているか、ということが大切なポイントです。それを、ツダ製靴さんは密にやっていただけるので、非常に安心してお任せできるのです。


見た目にこだわった、お悩み解消パンプス「THE MAGIC」  

ポインテッドトゥのバレエシューズをヒールアップしたエレガントなデザイン。アーチ部分にパット、指の付け根部分にはクッションが入っており、足あたりが良いパンプスです。かかとも少し小さめにしています。履き口のパイピングで見た目もスッキリ。



プレートのバックルが、ベーシックな形に上品なアクセントを添えています。アーチ部分にパット、指の付け根部分にはクッションが入っており、足あたりが良いパンプス。かかとも少し小さめにしています。バックルは、取り外してプレーンなパンプスとしてもお履きいただけます。