贈るなら先方が
必要としているものを
火事、地震、水害などの災害による損失は財産だけでなく、精神的にも大きな打撃です。物質的な援助はもちろん、励ましや慰めの言葉が大切です。
災害を見舞う場合、すぐに駆け付けることが難しかったり、交通路が不通な場合があります。市町村の役所、警察、新聞、ラジオ、テレビ、インターネットなどで正しい情報を収集したうえで、どのように見舞えばいいのかを判断しましょう。電話やメールは回線が通じなかったり、パンクする恐れがあるので、避けたほうがいい場合もあります。
お見舞いの品は、親しい間柄ならば、まず何が必要なのかを聞いてみましょう。生活必需品、新品の衣類、ミネラルウォーター、食料品など、被害状況に合わせてすぐに役立つものを贈ります。また当座に必要な費用の一端として、お見舞い金を贈ることもよいでしょう。
災害のお見舞い
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〈 かけ紙 〉
[金子の場合]
- ●紅白ま結びの袋(のしなし)
- ●左側に赤い線の入った袋(水引・のしなし)
- ●白無地袋
[品物の場合]
- ●紅白ま結びのかけ紙(のしなし)
- ●無地短冊
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〈 表書きの種類 〉
- ●御見舞
災害見舞いのお返しは必要?
一般的に災害見舞いのお返しは必要ありません。ただし、落ち着いた時点で、お礼状を忘れずに出したいものです。お礼状には感謝の気持ちに加えて、現在の状況や今後の復旧の見通しなどを書き添えるとよいでしょう。
お礼状の文例
前略
皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、このたびの〇〇による〇〇に際しましては、ご丁寧なお見舞いをいただき、ご厚情のほど誠に有難く、心より御礼を申し上げます。
当地は甚大な被害となりましたが、我が家の被害は最小限に留まりました。皆様には多大なご心配をおかけいたし、恐縮しております。
おかげ様で後片付けもすみ、家族一同、無事でおりますのでどうかご安心ください。
まずは略儀ながら書中にて御礼申し上げます。
草々
令和〇年〇月〇日
自身の名前
どうしても、お返しを贈りたいときは
一般的に災害見舞いのお返しは必要ありませんが、どうしても感謝の気持ちを形にしたい場合は、「御礼」もしくは「お礼」の表書きにします。相手に気を遣わせないためにのし紙ではなく無地短冊を使うのも良いでしょう。
災害見舞いのお返し
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〈 のし紙 〉
- ●紅白ま結びののし紙
- ●無地短冊
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〈 表書きの種類 〉
- ●御礼
- ●お礼
お見舞い・お返しを贈る
- ※記載されている内容は、地域・時代・慣習・商品によって異なる場合があります。
- ※のし紙の表書きは代表的なものを記載しています。