三越伊勢丹のお歳暮の贈答マナー
お歳暮の基本マナー
気を付けたい贈り方や喪中の時の対応、
お礼状の書き方についてお答えします。
Q 感じよく贈るには?
本来は、事前に都合をうかがった上で先方宅に持参するのが正式ですが、近年は配送が一般的になっています。その場合でも届く頃を見計らって、日頃のお礼や近況をしたためた手紙や葉書の挨拶状を出した方が贈り先に好印象を与えることができます。ごく親しい友人や身内に贈るのであれば、電話で贈ったことを伝える程度でもかまいません。最近では、環境に配慮したエコ包装をお選びになる方も増えてきました。
Q 気をつけたい点は?
気をつけたいのは、生ものを贈る場合。相手が長く家を空けている可能性を考え、事前に在宅を確認してから送りましょう。また、毎年贈っている相手なら、前の年の品物から極端に金額が落ちるものは避けます。インターネットからの注文では、送り先や送った内容などのデータが保存されるので便利です。
Q 贈ってはいけないものは?
お世話になった人に贈るという性質上、目上の方に贈る場合が多くなるはず。その場合、「踏みつける」という意味を持つ履物類や、勤勉であることを奨励する意味を持つ時計、筆記用具類は避けた方が無難でしょう。
Q 喪中のときは?
お歳暮はお祝いとは違い、日頃の感謝の気持ちを伝えるものなので、贈る側と贈られる側、どちらが喪中であっても贈って差し支えありません。また、四十九日前など不幸から時間が経っていない場合や、先方が気落ちしている場合など、どうしても気になる場合は時期をずらし、「寒中御伺」や、上書きに文字を書かない無地のしにして贈る方法をおすすめします。
Q お歳暮が届いたら?
贈ってくださった方の心遣いにはできるだけ早く応えるのがマナー。お歳暮を無事受け取ったら、お礼状を出すのが基本です。ごく親しい間柄であったり、できるだけ早く報告したい場合には電話やメールでもかまいません。 また、お歳暮はあくまで感謝の気持ちを表すものなので、お返しは不要。ただし、友人や同僚、思いもかけない相手からいただいたときなどは、同程度のお返しを贈るのもよいでしょう。
Q お礼状の書き方は?
お歳暮が届いたら、感謝の気持ちを込めてお礼状を書きましょう。無事届いたことを早く知らせるためにも、お礼状は一両日中に出すことをおすすめします。封書の方がより丁寧ですが、ハガキで十分。また、縦書き・横書きはどちらでも構いませんが、縦書きの方が改まった印象になります。文章は丁寧な手書きが喜ばれます。
文例
①文頭(季節の挨拶を入れます)
例)
今年も残すところあとわずかとなりました。
寒さも厳しくなって参りましたが、
お元気でお過ごしのことと存じます。
②本文(お歳暮のお礼、いただいた品物の感想、こちらの近況報告、先様や先様の家族を思いやる言葉など)
③結び
例)
まずはお礼まで。
略美ながら書中にてお礼申し上げます。