厄除けの品には
何を贈ればいい?
昔から伝わる厄除けの品
数え年で男性は25歳、42歳、61歳、女性は19歳、33歳、37歳を厄年といい、体調を崩したり、災難を受けたりしやすいといわれています。
その年齢の前年を前厄、後年を後厄といい、あわせて3年間は災難を避けるため厄を払う風習があります。厄年には、社寺に参拝して厄払いをしたり、厄除けの品を身につけたり、周囲の方を会食に招くことで厄を少しずつ持ち帰ってもらうなど、さまざまな方法で厄を払います。
昔から、厄年を迎える方に、長いもの、うろこ模様のもの、七色に輝くものなどを厄除けの品として贈るとよいとされています。
相手が男性の場合は、ネクタイ、ループタイ、ベルト、パスケース、名刺入れ、財布など。
女性の場合は、ベルト、スカーフ、ネックレス、帯、組紐、パスケース、名刺入れ、小物入れなどや、青海波(せいがいは/波形の染模様)や江戸小紋などの細かい染模様、鱗模様などをあしらった小物入れや長いもの、天然石のブレスレットなど。
また、厄除けのお守りやお札などを贈るのもよいでしょう。
厄除け祈念(厄年の人に贈る)
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〈 のし紙 〉
- ●紅白ま結びののし紙
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〈 表書きの種類 〉
- ●厄除け祈念
- ●厄払い祈念
- ●厄除け祈願
- ●厄払い祈願
厄年のお返し
厄年が終わったときに、親しい方や厄除け祈願をしてくださった方に内祝いを贈ります。お返しの品は、日用品や食べ物が一般的です。地域によっては「厄除け=赤」のイメージから、小豆を使ったお菓子を贈るところもあります。
厄除けの内祝い
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〈 のし紙 〉
- ●紅白ま結びののし紙
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〈 表書きの種類 〉
- ●厄除け内祝
- ●厄払い内祝
- ●内祝
厄年の考え方
厄年は室町時代から伝承されてきたもので、その根拠の一つとなったのが、陰陽五行(いんようごぎょう)思想といわれています。
迷信であると排斥するむきもありますが、医学的に合理性も含まれるとする説もあります。自分の身辺に不幸が続いたり、いやな事件が起こったりすると、大変気になるものです。このようなときは、神社などに参拝して厄払いをされる方が多いようです。
前厄 | 本厄 | 後厄 |
---|---|---|
24歳 | 25歳 | 26歳 |
41歳 | 42歳 | 43歳 |
60歳 | 61歳 | 62歳 |
前厄 | 本厄 | 後厄 |
---|---|---|
18歳 | 19歳 | 20歳 |
32歳 | 33歳 | 34歳 |
36歳 | 37歳 | 38歳 |
※赤字は大厄
お祝い・お返しを贈る
- ※記載されている内容は、地域・時代・慣習・商品によって異なる場合があります。
- ※相場の金額は、三越伊勢丹の店頭にて、数多くのご相談を受けてアドバイスしてきた金額です。ただしあくまでも目安です。
お付き合いの度合いや、地域によっても変わってきます。判断に迷ったときは、少し多めの金額にするとよいでしょう。
逆に、年齢などにより金額が少なくなる場合もあります。 - ※かけ紙の表書きは代表的なものを記載しています。