2025.4.9 UP
木のもとに 汁も膾も 桜かな 芭蕉
桜の木の下で花見をしていると、満開を少し過ぎて散り盛りとなった桜の花びらがはらはらと舞い、汁椀といわず膾といわず、みるみる花びらで一杯になってしまうことよと詠嘆している句です。散った花びらは、まるで敷物のように一面に広がり、ご馳走を愛で、桜を愛でている人々の情景が目に浮かぶようです。
物の本によるとこの句は、伊賀上野風麦邸の桜を詠む俳席での句とあります。松尾芭蕉は「俳聖」と崇められ、日本でも世界でも最も有名な俳人ですが、その出身地は伊賀上野です。「汁も膾も」というのは汁と膾に限ったことでは無く、何から何までという意味合いの慣用句。ご馳走には鯛やひらめ、玉子焼や餅などが、銘酒とともに並んだことでしょう。芭蕉のもう一つの桜の名句に「さまざまの 事思ひ出す 桜かな」があります。先の句が散り盛りの桜であるのに対して、当句は満開の桜を想像させます。
芭蕉の遺徳を偲び、故郷の伊賀上野ではその忌日(11月10日)に合わせて毎年芭蕉祭が盛大に執り行われ、俳句、連句、絵手紙などが募集されています。因みに昨年は俳句の「一般の部」のみでも一万に近い応募句があったそうです。享年は51歳。お墓は芭蕉の遺言通り、滋賀県大津市の義仲寺に木曽義仲のお墓と並んで建てられました。
芭蕉といえば紀行と俳諧からなる名作「おくの細道」が最も有名ですが、この句は、旅の人であった芭蕉が故郷での束の間の休息中、開放感に満たされて詠んだ句なのかもしれません。
今月はお花見にぴったりな桜に因んだスイーツをご紹介します。
<サダハルアオキ>サンフォニーサクラ(1個)1,118円
本館地下1階 カフェ エ シュクレ
サンフォニーはフランス語で「交響曲」の意味。このケーキに使われている、フランボワーズとサクラの香りが交響曲を奏でるように交わることからこの名前になりました。サクッとしたマカロン生地の食感と共に優雅な香りが広がります。
販売期間:3月20日(木)〜4月30日(水)
<日本橋 千疋屋総本店>苺とさくらパフェ(1個)1,188円
本館地下1階 カフェ エ シュクレ
国産苺、桜クリーム、桜の塩漬け、すっきりしたゼリーを合わせ、春を感じさせるパフェに仕上げました。お口いっぱいに広がる満開の春をご堪能ください。
販売期間:3月15日(土)~4月15日(火)
<OVEN.Y.>タイガー&ミトンチョコレートサンド桜セット(6個入)2,401円
本館地下1階 カフェ エ シュクレ
人気のタイガーチョコレートとミトンチョコレートサンドの春フレーバーの詰合せ。
「タイガーサクラ」
チョコチップが入ったバニラ生地の中にほんのり桜香るチェリーのコンフィが入っています。表面のパリッとホワイトチョコレートには大輪の花がプリントされていて見た目も華やかな焼き菓子です。
「ミトンチョコレートサンドサクラ」
サクサクのミトン型クッキーには桜の塩漬けを混ぜたホワイトチュコレートをサンドしました。アーモンドクッキーと甘じょっぱいチョコレートの 味わいがマッチした季節限定のフレーバーです。
販売期間:3月1日(土)~4月30日(水)
<トップス>桜のチーズケーキ(1台)1,566円 ※1日6台限定
本館地下1階 カフェ エ シュクレ
桜の香りで春を感じるチーズケーキ。アクセントに使用したサワーチェリーが、チーズのコクを引き立てます。抹茶の生地は米粉で作りました。
販売期間:3月20日(木)~4月9日(水)
<ロダス>クロテッドクリームスコーン桜(1個)308円
本館地下1階 カフェ エ シュクレ
桜の香りとホワイトチョコの甘さが広がる、春限定のスコーン。ロダス伝統のクロテッドクリームと相性抜群です。
販売期間:3月19日(水)~
<shodai bio nature>桜彩華のペタル(120g)4,851円
本館地下1階 カフェ エ シュクレ
満開の桜の華やかさと、散り際の儚さを表現した春限定のペタル。特許製法により花びらのように薄く仕上げたペタルチョコレートはパリッとした食感と口の中に入れた瞬間から優しい口どけで果実本来の甘酸っぱさと香りをご堪能いただけます。
販売期間:3月9日(日)~4月上旬頃
<ガスタ>桜バスクチーズケーキ(1個)1,001円
本館地下1階 カフェ エ シュクレ
桜のパウダーと桜あんを練り込み、中には甘さと苦味のバランスの良い抹茶の生チョコを入れた春らしさをお楽しみいただけるバスクチーズケーキです。
販売期間:販売中~4月14日(月)
Text : FOOD INDEX編集部