イセタン ザ・スペース

"Rhythm & Rest "  Johnny Abrahams / Brian Harte / Yrjö Kukkapuro

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2025/05/20

5月21日(水)~6月23日(月)の期間、伊勢丹新宿店 本館2階 イセタン ザ・スペースで、3人のアーティスト、Johnny Abrahams(ジョニー・アブラハムズ) / Brian Harte(ブライアン・ハート) / Yrjö Kukkapuro(ウリヨ・クッカプーロ)のグループ展を開催いたします。

 

2003年の設立以来、世界の第一線で活躍するアーティストを国内外に紹介し続けてきた<MAKI Gallery >と、主にモダニズム期の北欧フィンランドを中心とした ヴィンテージファニチャーやデザインプロダクトを取り扱う<SNORK - MODERN AND CONTEMPORARY>の協力のもと、Abrahamsの規則性、Harteの余白、Kukkapuroの人間工学の「間(ま)」に着目し、キュレーションした展示となります。

 

 

Images:

Johnny Abrahams / Untitled, 2024 / Oil and wax on hessian over panels / H180.0 x W30.0 cm

Brian HarteKit, 2022 / Oil on canvas / H120.0 x W160.0 cm

Yrjö Kukkapuro / Cloud chair / Produce:Avarte, Finland 1980ʼs / Plywood, Steel, Upholstery / H88.0 × W51.5 × D54.0cm

 

 

 

■ART

 

Johnny Abrahams(ジョニー・アブラハムズ)

 

彼の作品は目の粗い麻布に油とワックスを混ぜた絵具を用いることによって、本来触れることでしか感じられない感覚を呼び起こします。画面の質感を際立たせることで、抽象的な概念と観る者の感覚体験を結びつけており、ハードエッジ・ペインティングをより親しみやすいものへと昇華させています。

 

 

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Johnny Abrahams

Sympatheia 1, 2024

Oil and wax on hessian over panel

213.0 x 120.0 cm 

 

 

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Johnny Abrahams

Untitled, 2024

Oil and wax on hessian over panel

40.6 × 35.6 cm

 

 

 

Brian Harte(ブライアン・ハート)

壮大なスケールのキャンバス作品で知られるハートは、自身の私生活の痕跡を残しつつ、解体された部屋の構成を具象と抽象の狭間で揺らめくようなタッチで描きだしています。

 

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Brian Harte

1-love, ( Tennis Version ) , 2022

Oil,acrylic, and pastel on linen

220.0 × 180.0 cm

 

 

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Brian Harte

E45, 2022

Oil and colored pencil on linen

220.0 × 180.0 cm

 

 

 

Yrjö Kukkapuro(ウリヨ・クッカプーロ)

 

2025年2月8日に92歳で生涯を閉じた彼の功績を讃え、彼の代表作を展示いたします。

特に、エクスペリメントチェアをはじめ、A500シリーズのロッキングチェア(A509)、ラウンジチェア(A505)、ヘルシンキ工科大学(現アアルト大学)のためにデザインされたユニヴァーシティーチェアなどが紹介されています。これらは80年代にオイルショックを経て新たな素材として選ばれたスチールとプライウッドを用いて発表されたプロダクト群であり、当時の熱量と創造性を感じることができます。

 

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Yrjö Kukkapuro 

Experiment chair 401

Avarte, Finland 1980’s

Birch laminate, Tubular steel, Upholster and Leather

H74.0 × W53.0 × D76.0 cm

 

 

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Yrjö Kukkapuro

University chair

Avarte, Finland 1980’s

Birch laminate, Tubular steel

H87.5 × W52.5 × D57.5 cm

 

 

 

■ARTIST BIO

 

Johnny Abrahams | ジョニー・アブラハムズ

 

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Photo: Na Kim

 

1979年ワシントン州タコマ生まれ。

現在ロンドンを拠点に活動するジョニー・アブラハムズは、大胆な色づかいと緻密な技法を駆使してミニマルな構図を描きながら、独特の物質性を生み出すことで知られています。彼の瞑想的な絵画が持つ流れるようなリズムは、時折現れる空白や隙間によって不規則に変化します。

作家は幾何学的なフォルムを直接描くこともあれば、キャンバスを積み重ねて表現することもありますが、それらを隔てる繊細な境界線は、緊張と調和が不思議にも共存する場です。アブラハムズはこのような余白のスペースを「二次的なイメージ」と呼び、安定と緊迫の拮抗を追求する自身の芸術的実践に不可欠な要素だと語ります。

 

近年の主な個展に「The grass is three inches long, the wolf can hide」CHOI&CHOI Gallery(ソウル、2025年)、「Ten people ten colors」Sunday-S Gallery(コペンハーゲン、2024年)、「24 Colors for Junichi」MAKI Gallery(東京、2024年)、「Sympatheia」Vigo Gallery(ロンドン、2024年)、「Dog’s Dinner」Jack Hanley Gallery(ニューヨーク、2023年)、「Primaries」Romer Young Gallery(サンフランシスコ、2022年)などがある他、世界各地で個展の開催やグループ展への出展を積極的に行っています。 

 

 

 

 

Brian Harte | ブライアン・ハート

 

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Photo: Debbie Hickey

 

1978年アイルランド生まれ。

2001年にアイルランドのコークにあるCrawford College of Art and Designを卒業し、現在もアイルランドを拠点に活動しています。

テーブルランプや椅子、額に入った写真などの家庭的な生活用品を作品に登場させ、日常的なスペースを巧みに扱うハート。大胆な色彩とトーンを落とした色彩両方を駆使し、親密ながら普遍的でなじみのある視覚ネットワークを介して、見る者を作家の世界観へ引き込むための入り口をキャンバス上に創りだしています。

 

主な個展に「f.i.o.p.n.」Tatjana Pieters Gallery(ヘント、2024年)、「After Image」Simchowitz(ロサンゼルス、2023年)、「Return of the Hawthorn」MAKI Gallery(東京、2022年)、「8 Paintings ( from the midlands )」MAKI Gallery(東京、2021年)、「Endless Worlds」Annarumma Gallery(ナポリ、2021年)、「Everything you touch」GNYP Gallery(ベルリン、2020年)などがあります。また、ハートの作品はドイツのヴォルフスブルクにある美術館Kunstmuseum Wolfsburgをはじめとした、多数のパブリック、またはプライベートコレクションに収蔵されています。

 

 

 

 

Yrjö Kukkapuro | ウリヨ・クッカプーロ

 

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1933年フィンランドヴィープリ生まれ。

インテリアアーキテクト&家具デザイナーとして活動する傍らヘルシンキ工科大学(現在のアアルト大学)にて教鞭をふるい後進の育成に貢献しました。

アアルト、タピオヴァーラに続くフィンランドのモダンデザインの系譜を語る上で最も重要な人物の一人とされ、フィンランド人として唯一ポストモダン運動に参加したデザイナーとして国際的な成功をおさめました。

60年代にはファイバー素材を用いたカルセリチェアを発表し国際的な評価を獲得。73年のオイルショックを機に80年代に入るとエクスペリメントチェアをはじめ、A509ロッキングチェアやA505ラウンジチェアなど、スチールとプライウッドを用いたシリーズを発表。彼の思考の根源にある【機能性・装飾的要素・人間工学に基づく構築性】をより高い次元で表現することに成功しました。

本展では2025年2月8日に92歳で生涯を閉じた彼の功績を讃え、80年代のクリエイションを代表する作品群が展示されています。

 

 

 

 =企画協力=

 

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MAKI Galleryは、戦後日本における前衛芸術家の紹介を目的として2003年に設立された後、徐々に焦点を新進気鋭の現代美術家へと移してきました。2014年にオープンした表参道のギャラリーに加え、2020年より天王洲のTERRADA ART COMPLEX I & IIに大型スペースを新設しました。この3つの拠点で、マンゴ・トムソン、ミヤ・アンドウ、ススム・カミジョウ、マリウス・ブルチーアなど、国際的に活躍するアーティストの作品を幅広く取扱うとともに、鍵岡 リグレ アンヌや田村 琢郎など、日本の若手アーティストをグローバルに紹介しています。

 

 

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2015年、山梨県の最南端に位置する山間部に、普遍的な価値の継承と新たな価値の創造をコンセプトにしたデザインギャラリー 「SNORK MODERN AND CONTEMPORARY」をオープン。

フィンランドモダニズム期のヴィンテージファニチャーを主軸に、アーカイブ作品から今日のプロダクトまで、フィンランドデザインを専門的に取り扱い紹介しています。

 

 

 

 

 

 

“Rhythm & Rest ”

Johnny Abrahams / Brian Harte / Yrjö Kukkapuro

 

■2025年5月21日(水)~6月23日 (月) 

※5月21日(水)午前10時~午後1時は、プレビューイベントのため事前予約制とさせていただきます。

 

■伊勢丹新宿店 本館2階 イセタン ザ・スペース 

https://www.mistore.jp/shopping/feature/women_f3/isetanthespace_w

 

■公式Instagram  @isetan_the_space 

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