
この春ご入園、ご入学のお子さま用に、靴を新調される方も多いのではないでしょうか。
また、保育園・幼稚園・小学校の新学期用のお靴選びにお悩みのママ・パパも必見の「子どもの足・靴選び」のお話です。
足は第二の心臓と呼ばれるほど、大切な部位。正しい靴の選び方を知ることはお子さまを足のトラブルから守り、健やかな身体をつくる一助となります。本日はこの道10年以上の子供靴のスペシャリスト・伊勢丹新宿店の“マスターシューカウンセラー”遠藤にキッズシューズの正しい選び方を聞きました。
「子どもの足」ってどんな足?
ベビーシューズとキッズシューズでは、靴の役割や形状が違うことをご存知ですか?
一般的に16cm前後までがベビーサイズ、それ以上16~22cm前後まではキッズサイズに分類されます。キッズサイズを履く年齢は3歳前後から小学校3~4年生前後まで。
赤ちゃんから子どもの足に変わるということは、足がより立体的になり個性が際立ってきます。土ふまずができたり、骨が筋張ったり、筋肉質であったりとお子さまそれぞれの足の特徴が出てくるので、足の成長にあった靴選びが必要です。
正しい靴の選び方
【正しい靴の選び方5つのチェックポイント】
- 足をしっかりホールドして、足と靴に一体感があるもの。
- つま先を真っすぐ伸ばしても、靴の先に指先が当たらず動かせる余裕があるもの。
- 歩くときに足が内側や外側に倒れないよう、しっかりとしたカウンターがあるもの。 *カウンター:かかとをしっかりと支えるための芯。
- 歩くときにしっかりと蹴り出せるよう、足の指関節の動きに合わせて曲がりやすいもの。
- 歩行中の衝撃を吸収し、かつ滑りにくいソール(底)があるもの。

【デザイン別の用途を知りましょう!】
- ストラップ……足の甲を面ファスナーで調節でき、運動にも適しています。脱ぎ履きも簡単です。
- スリップオン(スリッポン)……お出かけやお稽古ごとの行き帰りに。運動には適していません。
- ひも靴……足の甲を靴紐で調節でき、運動にも適しています。
間違った靴選びにご注意!
間違った靴の選び方をすると、外反足、外反母趾、扁平足など将来的なトラブルの原因となりかねません。以下の選び方に心当たりがあったら靴を見直してみましょう。
・保護者の好みや経験でお子さまの靴選びをする
各ブランドや、シリーズごとにサイズ感や特徴が異なります。靴に足を合わせることになりますのでご注意ください。
・足入れのしやすいものや、長く履けるように大きめのサイズを選ぶ。
靴が脱げやすく、動きが鈍くなり足のトラブルに繋がる可能性もございます。
・お兄ちゃん、お姉ちゃんのお下がりを履かせる。
お子さまの足型や歩き方にもさまざまな個性があります。靴底が偏って擦り減っていたり、靴にも癖がついていることも。その靴を、他のお子さまが履くことで、変な足癖がつく可能性もございますのでご注意ください。
正しい靴の履き方
-
手順(1)
足を入れたら、かかとの方に足をしっかりとつける。お子さまが自分で履くときにも、つま先ではなく、かかとをトントンするように教えてあげてください。
-
手順(2)
紐や面ファスナーのついた靴は、痛くなく、ゆるすぎないようにしっかりととめる。
-
手順(3)
立ってみて、痛いところ、ゆるすぎるところがないかもう一度確認する。「かかと側に指を一本いれる」という方もいらっしゃいますが、これは間違い。かかとはしっかりと合わせて、つま先をチェックしましょう。
正しいサイズを知りましょう!子どもの足の計測方法
-
手順(1)
裸足になり、真っすぐ立ち、気をつけの姿勢を取ります。顔はまっすぐ前を見ましょう。
-
手順(2)
かかとから、一番長い指までを計測します(ご自宅で計測する際には、壁にかかとをつけると固定されて計測しやすいです)。