think good!容器回収のススメ ビューティアポセカリーが考えるSDGsとは

三越伊勢丹がサステナビリティに取り組むために掲げる合言葉「think good」。それはみんなのいくつもの想いが重なって、それぞれが思うより良い未来へ向かうための合言葉。今回のキャンペーンでビューティアポセカリーは、化粧品の使用済み容器の回収に取り組む4ブランドをクローズアップ。コスメがつなぐ一人ひとりの小さなアクションが生み出す、新しい価値観をご提案します。
三越伊勢丹が考える“サステナブル”

「think good」とは、三越伊勢丹がサステナビリティに取り組んでいくうえでお客さまとも共有していきたいと願う合言葉。「想像力を働かせよう」「真摯に考えていこう」という私たち自身に対する問いであり、ヒトやモノやコトのあらゆる価値観を尊重するという意志表示でもあります。
think good参加ブランド
- <アヴェダ>
- <ベアミネラル>
- <ニールズヤード レメディーズ>
- <アムリターラ>
各ブランドの回収対象製品をご紹介。サステナビリティについての取り組みや想いもうかがいました。
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<アヴェダ>
コスメブランドで初めて100%再生PETのパッケージを2002年に導入した<アヴェダ>では、2019年から容器回収をスタート。この取り組みは、SDGs17の目標の中では「12」にあたり、資源の循環を推進するリサイクルプロジェクトを実施しています。

回収対象製品/<アヴェダ>全製品 (ブラシ・エアゾール・ガラス製品除く)

Q. 使用済み容器を回収しようと思ったきっかけは?
<アヴェダ>は1978年の創業以来、地球を大切に守り続けていくという使命をもって活動してきました。現在もパッケージ素材を最小限に抑え、リサイクルを最大化できるように取り組んでいます。製品づくりからパッケージ製造まで、何をするときにも環境への負荷を念頭に置いており、現在日本では容器を回収して新たな命を吹き込むという活動に取り組んでいます。
Q. 回収した容器は具体的にどうなる?
最終的には店頭で使用する買い物かごやエコバッグなどの材料として再利用しようと考えています(予定は変更になる場合がございます)。
Q. 容器回収のほかに環境保全のために取り組んでいることは?
代表的な例としては、全製品がヴィーガン処方*1。また製品を製造するうえで、主要工場においては風力発電を活用し、温室効果ガスを含めたCO2の排出量を削減*2。米国の本社敷地内でも2900の太陽光パネルを設置して、38キロワットのオフィス電力をまかなっています。
*1:動物実験を行わず、動物由来の成分を配合していません。
*2:製品の製造には米国の再生可能エネルギークレジットやカーボンオフセットを通じて<アヴェダ>の太陽電池や風力エネルギーによる電力が供給されています。さらに、2021年末までに工場施設において、ULスチームによるゴミ廃棄場のシルバーゼロウェイスト認証を取得できるように取り組んでいます。
Q. <アヴェダ>が考えるサステナブルな未来とは?
<アヴェダ>が取り組んでいる「ヴィーガン」が根ざすことが、サステナブルな未来のひとつと考えています。食事をヴィーガンに変えることは難しくても、たとえば毎日使うシャンプーをヴィーガン製品に変えるだけでも、十分大きな一歩です。一人ひとりの小さな選択が動物の命を守り、天然資源の伐採を減らし、余分な二酸化炭素の排出を抑えることにつながります。
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<ベアミネラル>
創業以来、クリーンでピュアなミネラルコスメの開発にこだわってきた<ベアミネラル>。SDGs17の目標の中では、「12」「13」「14」「15」に取り組んでおり、2021年4月から容器回収プログラムを開始。ファンデーション・口紅・美容液などのメイクアップ・スキンケアの使用済み容器を<ベアミネラル>の店舗で回収しています 。

回収対象製品/<ベアミネラル>全製品

Q. 容器を回収しようと思ったきっかけは?
環境問題に取り組むリーディングブランドとして、処方のみならずパッケージにおいても、積極的に環境保全に取り組んでいます。ブランド全体でプラスチック原料使用の大幅削減を目指し、加えて容器回収することにより、お客さまへの意識改革になるとも考えています。
Q. 回収した容器は具体的にどうなる?
リサイクル資源として再活用しています。
Q. 容器回収のほかに環境保全のために取り組んでいることは?
ご購入の際に、お客さま自身の意思で選択できる寄付活動(売上の一部を充当)を実施。支援先は日本自然保護協会と、女性のエンパワーメント推進と社会活性化を目的とする一般社団法人「HAPPY WOMAN」です。また、不要な資源の削減を目的としてショッパーを有料化。ご協力いただいた方は<ベアミネラル>ポイントプログラムで使用できるポイントが付与されます。
Q. <ベアミネラル>が考えるサステナブルな未来とは?
コスメを通じて人々の意識が変わり、自分だけでなく周囲にまで好影響を及ぼす行動が世界中の愛用者から起こることを願っています。
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<ニールズヤード レメディーズ>
ブランドを象徴するブルーボトルは、できるだけ保存料を使わず、植物由来の成分をおとどけするために、遮光性の高い青色を採用。2025年までに再生プラスチックへの切り替えを目指しています。ブランドとしてはSDGs17の目標のうち「1」「2」「3」「5」「6」「7」「8」「12」「13」「14」「15」「16」「17」と、13個もの目標に向けて取り組みをおこなっています。


回収対象製品/<ニールズヤード レメディーズ>のガラス製ブルーボトル製品
・ラベルを剥がし、きれいに洗浄した状態でお持ちください。
・PET素材・ブルー以外のガラス容器・キャップ・ドロッパーは回収対象外です。
Q. 容器を回収しようと思ったきっかけは?
豊かな自然を守るために、省資源のポリシーのもと、できることから一歩一歩はじめたいと思いました。
Q. 回収した容器は具体的にどうなる?
店頭のディスプレイに使用したり、交通事故防止のアスファルトとして再活用したりしています。ほかにもリサイクルしてさまざまな形に生まれ変わります。
Q. 容器回収のほかに環境保全のために取り組んでいることは?
ミツバチを守る活動や女性支援。売上げの一部をフランキンセンスの苗木を植える活動にあてる。絶滅種が含まれる材料は一切使用しない・・・など、たくさんの取り組みを行っています。この活動は、<ニールズヤード レメディーズ>のさまざまなキャンペーンにもつながっています。
Q. <ニールズヤード レメディーズ>が考えるサステナブルな未来とは?
100年後も美しい未来へ。動物も人間も自然も、すべてが共存し、穏やかに笑顔で過ごせること。この美しい世界で地球や人々が豊かに過ごすことができる道を探求し続けていきます。
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<アムリターラ>
2021年3月、これまで以上に「自然」「生産者」「消費者」と有機的につながり合い、ともに美しい循環を生み出していくためにブランドリニューアルを行った<アムリターラ>。SDGs17の目標の中ではなんと、「1」「2」「3」「4」「5」「8」「9」「10」「12」「13」「14」「15」「17」と、13個もの目標に取り組んでいます。今後はビニールパッケージをできるだけ廃止し、紙の緩衝材は100%再生紙を使用していきます。

回収対象製品/<アムリターラ>化粧品のプラスチック容器・ガラス容器・アルミ容器
※ほかのブランドの空き容器は回収できません。
※回収対象以外の容器をお持ちいただいた場合は回収をお断りすることがございます。
※詳しくは店頭スタッフにおたずねください。
Q. 容器を回収しようと思ったきっかけは?
化粧品のプラスチック容器は自治体ではリサイクルができないため、ゴミとして捨てられてしまいます。使い終わった容器がそのまま捨てられてしまう現状を変えたいと考え、化粧品容器を回収しリサイクルするプロジェクト「アムリサイクル」を始めました。
Q. 回収した容器は具体的にどうなる?
リサイクルして新たな資源として別の製品に生まれ変わります。
Q. 容器回収のほかに環境保全のために取り組んでいることは?
・持続可能な取引の推進・・・発展途上国の原料を使用する時は、できるだけ“フェア”な貿易によって仕入れた原料を使用しています。
・環境保護活動への寄付・・・対象商品の売上げの一部を寄付することで、ヒマラヤ山脈の植林活動やサンゴ礁の保護活動などの環境保護活動に協力しています。
・自然原料や野生の原料の採用・・・農薬や化学肥料を使用しない原料をできる限り使用することで、土壌・川・海の環境を守っています。
Q. <アムリターラ>が考えるサステナブルな未来とは?
地球の有限性に直面するなか、環境への負荷を軽減し、人と自然が共生して生態系を守りながら調和のとれた暮らしができること。そして、その暮らしを次世代に継承していけるブランドを目指しています。
SDGsの17の目標
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任 つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
この機会に、コスメの購入基準を“エコに力を入れているブランドから買う”という視点に切り替えてみるのも、現代の生活者として必要なこと。人や環境、社会の未来を考える大切な一歩になるはずです。まずはできることから始めてみませんか?