年中見かける「金魚」ですが、俳句の世界では、金魚は夏の季語。江戸の情緒を感じさせる「金魚売り」、金魚を泳がせるガラス製の丸い器「金魚玉」なども、もちろん夏の季語です。日本の夏に欠かせない、私たちに「涼」をもたらしてくれる金魚は、お菓子の世界でも夏のシンボル。毎年毎年、老舗や名店から金魚をモチーフにした季節限定の美味が登場します。その中から、ユニークな魅力があふれる6品をセレクトしました。

集めたくなるほど、かわいいショコラ

＜セゾン ド セツコ＞季節のショコラ 金魚　378円 (1個)

□日本橋三越本店 本館地下1階 洋菓子
［販売期間］2022年8月まで

宇治抹茶ガナッシュをホワイトチョコレートでコーティングしつつ、すいすいと泳ぐ金魚を描いた「季節のショコラ 金魚」。味わい豊かな季節の素材・趣ある色調・受け継がれる作法や慣習など「和」の要素を大切にする名店＜セゾン ド セツコ＞のチョコレートです。

えびせんべいが金魚になりました

＜桂新堂＞金魚の水遊び　756円 (36枚入)

□日本橋三越本店 本館地下1階 和菓子
［販売期間］2022年8月下旬まで

1866年(慶応2年)創業、えびせんべいの老舗＜桂新堂＞から遊び心あふれる季節限定品をご紹介します。題名は「金魚の水遊び」。おなじみのえびせんべいを金魚の姿に仕立て、夏みかん味・抹茶味・梅味のえびせんべいや、金魚すくいのポイをイメージした最中なども詰め合わせました。

まるで、金魚のスノードーム

＜KITAYA六人衆＞赤いおべべ　378円 (1個)

□日本橋三越本店 本館地下1階 和菓子
［販売期間］2022年8月15日(月)まで
［販売個数］各日15点限り

水の中を気持ちよく泳ぐ2匹の金魚。美しく研ぎ澄まされたこの和菓子は、煮て溶かした寒天に甘味を加え、型に流し入れて固めた「錦玉羹(きんぎょくかん)」。職人の中でも特に技術のすぐれた職人を表わす「選･和菓子職」の認定を受けた職人たちが作りました。

3時のおやつは、夏だけの＜文明堂＞

＜文明堂＞日本橋カステラ　972円 (1個)

□日本橋三越本店 本館地下1階 和菓子
［販売期間］2022年7月12日(火)から
［販売個数］20点限り

切り分けるのがもったいないくらいのかわいらしさ。カステラの表面に涼しげな金魚の絵柄をあしらった「金魚柄カステラ」は日本橋エリアでしか手に入らない一品。1922年(大正11年)に東京一号店を出店してから今年でちょうど100年。歴史ある「3時のおやつ」を夏仕様でお楽しみください。

それは、愛らしさと涼感のかたち

京都＜俵屋吉富＞糖蜜ボンボン「金魚づくし」　972円 (12個入/3種×各4個)

□日本橋三越本店 本館地下1階 菓遊庵
［販売期間］
店頭：2022年7月31日(日)まで
オンラインストア：2022年7月25日(月)午前10時まで

ふっくらと愛らしい赤と白の金魚、水草が涼しげな金魚鉢。砂糖細工の中に糖蜜をたっぷりと入れた、お子さまも大人も楽しめるボンボンです。京菓子のおいしさ、美しさを追求し続ける＜俵屋吉富＞の風物詩「金魚づくし」が夏を彩ります。

今にも泳ぎだしそうな美味たち

石川＜石川屋本舗＞かいちん(金魚)　1,080円 (12個入)

□日本橋三越本店 本館地下1階 菓遊庵
［販売期間］
店頭：2022年7月31日(日)まで
オンラインストア：2022年7月25日(月)午前10時まで

食卓を飾る金魚たちの正体は琥珀糖。煮て溶かした寒天に甘味を加えて自然乾燥さました。ガラスのような透明感と色とりどりの美しさから、かつて金沢で「かいちん」と呼ばれていた“おはじき”にちなんで名付けられた銘菓です。