おすすめのロゼワイン8選【2023年】
ロゼワインは、合わせる料理を選ばず、日常の食卓からパーティー・ピクニックまで、どんなシーンも華やかに演出してくれるワインです。今回は『ロゼワイン』に関する基礎知識や料理とのペアリング、さらには2023年おすすめのロゼワインをご紹介します。
ソムリエに聞く、ロゼワインの基礎知識
ロゼワインとは?
ロゼ(rose)はフランス語で「バラ色」という意味で、その名にふさわしい可憐なピンク色が特徴です。ロゼワインというと「甘い」「女性向け」というイメージを持たれている方も多いですが、実は世界的な潮流は完全にドライな味わいで、8割以上が辛口です。30年ぐらい前まで、世界で最も売れていたロゼワインは「マテウス ロゼ」という微発泡で甘口のポルトガルワインだったこともあり、日本ではそのイメージが定着しているのかもしれません。
また、日本では春に人気のロゼワインですが、欧米では夏のバカンスの定番です。南フランスのコートダジュールなどに行くと、皆、パラソルの下でシャンパーニュかドライなロゼワインを飲んでいます。ぜひ日本でも春に限らず、長いシーズン楽しんでいただきたいですね。
世界的に見るとロゼワイン市場は20年前から伸長を続けており、SNS映えするようなかわいい見た目や飲みやすさからその人気はとどまるところを知りません。日本でもこれからさらに注目を集めそうです。
ロゼワインの作り方は?
赤ワインは黒ブドウの皮の色素を完全にうつしとったもの。それに対してロゼは、一部だけ色素をうつしとったものになります。色素のうつしとり方には、主に赤ワインと同じようにブドウをまるごと漬け込み、果汁がある程度色づいたところで皮を引き上げるタイプと、ブドウを果皮ごとプレスして、僅かに果汁にうつった色を活かして作るタイプがあります。
ロゼワインが作られる地域は?
全世界で作られています。ワインを作っているほとんどの地域で作られていて、その数もどんどん増えています。先進的な意識を持っているワイナリーほど手掛けているイメージがあります。
ロゼワインの価格帯は?
価格はほかのワインに比べて比較的低く、2,000円~3,000円程度のものが主流です。同等の価格で良質なワインを探す場合、赤ワインや白ワインより見つかりやすいかもしれません。
寒冷な地域ではブドウの色が乗りにくいこともあり、シャンパーニュでは例外的に高級品となっていますが、なぜかそのほかの地域では安価なものとして扱われてきた歴史があり、今でもお手頃なものが多いです。ロゼワインはデイリーに楽しめる価格でも本当においしいワインに出会えるので、非常に満足度が高いと思います。
ロゼワインの飲み方は?
ブドウの品種に合わせたグラスをお選びください。悩んだらボルドー型のものがおすすめです。温度帯は低めの5~6度から始めていただいて、グラスの中で温度の上昇とともに香りや口当たりの変化が楽しめます。ただ、どちらかというと白ワインの性格が強いもののほうが多いので、あまり温度を上げすぎると味がばらけてしまいます。ダレてきたなと思ったら、アイスバケツに戻してください。
ロゼワインに合う料理は?
ロゼワインは赤ワインと白ワインの中間ともいえるため、合わせられる料理の幅が広いです。和食・洋食・中華まで一度に並ぶ日本の食卓においては、どんな料理とでも仲良くできるロゼワインは非常に使い勝手が良いと思います。
ペアリングには「色が似ているものを合わせる」という傾向があります。色合いに味わいの傾向が反映されるんですね。麦茶を濃く煮出すと、まるで珈琲のような苦みが出るのと同じで、色合いと味わいは寄り添う関係だといえます。たとえばお肉だと鶏肉や豚肉など加熱すると白くなるお肉は薄い色のロゼワインに、加熱したときに赤みが残る牛肉や鴨肉は濃い色のロゼワインに良く合います。フランスのある生産者が来日したときには「ごまだれの豚しゃぶに、ウチのロゼを何本でもあわせたい」と言っていました。
さらに、野菜との相性がとても良いので、野菜がどんどん甘みを増しておいしくなっていく夏にかけて一緒に楽しんでいただきたいです。
おすすめのロゼワイン8選【2023年】
1.<アルパマンタ エステイト・ワインズ> アルパマンタ ブレバ ロゼ
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<アルパマンタ エステイト・ワインズ>アルパマンタ ブレバ ロゼ 3,905円
現地の言葉で“大地を愛す”を意味する「アルパマンタ」。濁り系ロゼワインです。若々しいアロマを持ち、花弁や赤果実、スパイスの複雑でチャーミングなアロマを感じます。
【伊勢丹新宿店専属ソムリエのコメント】
敢えて澱を残して瓶詰めする事で、よりフレッシュに感じる期間を長くする手法を採用。シラーという重たくなりがちな品種を用いながらも、澱の効用で若々しい酸が保たれ、表情豊かな辛口に仕上がっています。
2.<エスタンドン>アンソランス
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<エスタンドン>アンソランス 3,740円
insolenceとは「生意気」という意味。可愛らしいボトルと口先で弾ける香りのインパクトで、味わいはすっきりとした辛口です。ハーブや柑橘を感じる香りはエスニック料理や香草を使った料理におすすめです。
【伊勢丹新宿店専属ソムリエのコメント】
華やかな香りと、生のフランボワーズを噛んだようなジューシーな酸味に、ハーブや柑橘のニュアンスが溶け込んでいます。オードブルから、デザートまでお洒落に盛り上げるプロヴァンス・ロゼです。
3.<ドメーヌ ル ルーブルー>ヴォルド ニュイ ロゼ
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<ドメーヌ ル ルーブルー>ヴォルド ニュイ ロゼ 2,541円
日本人女性醸造家のアツコ・ラドクリフ女史がオーストラリアにて、2013年に設立したワイナリー。日本国内の数々のワイナリーの立ち上げやコンサルティング、酒蔵での日本酒作りの経験などワインだけにとどまらない活動が注目されています。そんな彼女が作るロゼは舌触りは滑らかで、フルーティさだけではない、複雑さを兼ね備えています。
【伊勢丹新宿店専属ソムリエのコメント】
『夜間飛行』の命名とは裏腹に、口に含むと煌めくような太陽の明るいニュアンスを感じます。メリハリのある構成とプロヴァンスらしい柔らかなアフターが絶妙な、フードフレンドリーな辛口。旨味たっぷりの野菜やフレッシュなチーズに合わせてどうぞ。
4.ブルゴーニュ・ローヌ・南仏の辛口ロゼワイン5本セット
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ブルゴーニュ・ローヌ・南仏の辛口ロゼワイン5本セット 10,890円
フランス各地のロゼの味わいの飲み比べを楽しめるセットです。フレンチはもちろん、中華から和食までどんな料理にも合う辛口ロゼワイン。日本ではまだブームの手前ですが、一度飲んでみるとそのフードフレンドリーな味わいの魅力に虜になるでしょう。ぜひお試しください。
5.イタリア5州の土着品種辛口ロゼワイン5本セット
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イタリア5州の土着品種辛口ロゼワイン5本セット 9,999円
イタリアの土着品種のみから作られた個性豊かなロゼワインで、イタリアを縦断できるセットです。名門ワイナリー<スピネッタ>のロゼや唐辛子の名産地のカラブリアのロゼなど、食事と合わせて楽しいロゼを集めました。
6.飲みやすいドイツ・オーストリア製のロゼ・スパークリングワイン5本セット
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飲みやすいドイツ・オーストリア製のロゼ・スパークリングワイン5本セット 11,000円
ドイツ・オーストリア産の冷涼な気候を生かして丁寧にエレガント仕上げられた、さまざまなタイプの美味しいロゼ・ロゼスパークリングをセレクトしました。上質で、飲みやすい口当たりで、どんなお料理にも合わせやすいロゼです。少し甘みを感じるタイプから個性的なタイプまでそれぞれ魅力的な味わいで、新しい発見とともにご満足いただけること間違いなし!春を感じる華やかでチャーミングな色合いもお楽しみください。
7.フレンチ&スペインのバスクワイン入りロゼ・スパークリングワイン5本セット
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フレンチ&スペインのバスクワイン入りロゼ・スパークリングワイン5本セット 11,800円
美食の街バスクのフランス&スペイン両方のロゼワインを揃えました。微発泡で爽やかな酸と果実味を感じるロゼのチャコリ、ぶどうの旨味を引き出したエレガントなカヴァもご用意しました。美しい色合いのロゼが春の食卓を彩ります。
8.シャンパーニュ2本を含む、春の食材と合わせるロゼスパークリングワイン5本セット
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シャンパーニュ2本を含む、春の食材と合わせるロゼスパークリングワイン5本セット 17,600円
春の山菜や旬魚など、季節の食材と合わせやすいロゼスパークリング5本セット。ウドやタラの芽・菜の花など、ほろ苦さがある春野菜、鰆や鰹など旬魚とも合わせやすい、プルミエ・クリュ・シャンパーニュを含むロゼ泡セットです。