ソムリエが動画で教えるワインの開け方
ワインのコルク栓をスムーズに開けたい、ソムリエナイフなど道具の使い方を知りたい方へ。定番のソムリエナイフから、T字型オープナーやウィング式オープナーの使い方を、伊勢丹新宿店専属ソムリエがワインのコルク栓の開け方を動画と画像で分かりやすく解説します。
1.ソムリエナイフ (シングルアクション・ダブルアクション)
ポイント!
シングルアクション(左)・ダブルアクション(右)、それぞれのソムリエナイフの使い方を伝授します。
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ダブルアクションはフックがふたつあるソムリエナイフです。
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シングルアクションはフックがひとつだけあるソムリエナイフです。
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1.瓶口の段差にソムリエナイフの刃をあて、キャップシールに切れ込みを半周入れ、ソムリエナイフを持ち替え、もう半周切り込みます。
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2.切り込んだ部分から上に向かって縦方向に切り込みを入れ、切り込み部分から刃でキャップシールを剥がします。
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3.やや斜めからスクリューの先端をコルクにあて、差し込みます。
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4.差し込んだら、ソムリエナイフを垂直にたて、さらに差し込みます。
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5.【ダブルアクションの場合】
上部のフックを瓶口にひっかけ、てこの原理を利用してコルクを抜き、ある程度抜けたら下部のフックを瓶口にひっかけ、コルクを抜きます。 -
5.【シングルアクションの場合】
瓶口にフックをひっかけ、ソムリエナイフを持っていないもう一方の手で、ボトルの上部をしっかりと押さえながら、真上に引き上げます。ある程度抜けたら、フックが瓶口に届くまでスクリューを差し込み、再度フックをひっかけ、コルクを抜きます。
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6.コルクが上部に上がったら、コルク部分を手で持ちます
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7.斜めに抜くと静かにコルクが抜けます。
2.T字型オープナーの使い方
伊勢丹新宿店専属ソムリエ
宮沢 典芳さん
宮沢 典芳さん
初心者の方には難しいので、ソムリエナイフ(ダブルアクション)のご使用をおすすめいたします。
ポイント!
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1.キャップシールを剥がし、T字オープナーをやや斜めに傾け、スクリューの先端をコルクに差し込みます。
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2.先端を差し込んだ後、オープナーを垂直に立て、さらにスクリューを回し、コルクに差し込みます。
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3.ある程度差し込んだら、瓶をしっかりと持ち、時計回りにゆっくりと力を入れ、回しながら引っ張るイメージでコルクを抜くと、徐々にコルクが持ち上がります。
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4.コルクが抜けそうになったら、コルクを手で持ち、外します。斜めに抜くと、静かにコルクが抜けます。
3.ウィング式オープナーの使い方
伊勢丹新宿店専属ソムリエ
宮沢 典芳さん
宮沢 典芳さん
スクリュー部分が太いものはコルクを傷め、抜けにくくなる場合があるので注意が必要です。
ポイント!
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1.キャップシールを剥がし、スクリューの先端をコルクにあてます。
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2.ハンドルを回し、スクリューをコルクに差し込むと、両側のウィングが持ち上がります。
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3.ウィングが最後まで上がりきるまで回し、ウィングが持ち上がったら、両側のウィングを持ち、下におろします。
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4.差し込みが足りない場合は、再度ハンドルを回し、差し込みます。
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5.ウィングをおろし終えたら、オープナーを手で握り、斜めに傾け、コルクを抜きます。
最初は難しいと思いますが、慣れてくると簡単に開けられるようになります。スマートに開けることが出来れば、ワインを飲むことがさらに楽しくなります。ぜひ、チャレンジしてみてください。
宮沢 典芳
監修ソムリエ
2002年より伊勢丹新宿店に勤務。1997年田崎 眞也氏主催「第1回コミ・ソムリエコンクール」最優秀賞。1998年JSA認定ソムリエ資格を取得。懐石料理店、フレンチレストランにてソムリエに従事。恵比寿「カーブ タイユバン」を経て現職。現在はグランドカーヴでの接客コンサルティング、ヴィンテージセラーを中心とした商品選定などを主に行う。シャンパーニュの祭典「ノエル・ア・ラ・モード」を当時のバイヤーと共に立ち上げる。2017年、2018年ジャパンワインチャレンジ審査員。2019年2月コマンドリー デュ ソルト ブション シャンプノワ叙勲。
宮沢 典芳さん
これから道具を買われる方には、ソムリエナイフ(ダブルアクション)がおすすめです。