座ってわかる名作チェア<Knoll/ノル>
「チェスカチェア」の魅力
モダンなデザインが特徴の<Knoll/ノル>の「チェスカチェア」は、金属製チェアの中でも広く知られる名作のひとつです。発表から90年以上が経った現在も、世界中で多くの方に選ばれ続けています。美しいデザインのみならず、快適な座り心地や素材の質感、そして高い耐久性など、写真だけでは伝えきれない魅力が詰まっています。今回は、「チェスカチェア」の由来や、よくご質問いただく点にも触れながら、安心してお選びいただける理由についてご紹介いたします。
1. チェスカチェアとは
1928年、モダンデザインの巨匠、マルセル・ブロイヤーによりデザインされたCESCA CHAIR(チェスカチェア)、その名は彼の娘「Francesca(チェスカ)」に由来します。
カンチレバー構造(後脚のない片持ちフレーム)が生む独特のしなりと、籐(ラタン)とビーチ材のフレーム、クロームのスチールチューブが織りなす軽やかな存在感が特徴。シャープな金属の質感と自然素材がもたらす温かみが美しいコントラストを生み出し、機能性と審美性を兼ね備えたその佇まいは現代のモダンインテリアだけでなく、クラシックな空間にも調和します。
製造・販売権を所持していたイタリアのガヴィーナ社からKnoll社へ移行した現在、<ノル>が正規メーカーとして、素材選定から仕上げ、管理まで一貫した製造を行い、正統な座り心地と耐久性を提供します。
チェスカチェア
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<ノル>チェスカチェア ライトビーチ
174,900円
シンプルなパーソナルチェア。一本のスチールパイプを曲げて成形するというデザインは、当時では斬新であり、工業デザインの代表として称えられています。
チェスカチェアウィズアーム
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<ノル>チェスカチェア ウィズ アーム ブラック
229,900円
アーム付きチェア。スチールパイプをアームまで伸ばし、コンパクトながら実用的なデザインでくつろぎのシーンにおすすめです。
2. デザイナー:マルセル・ブロイヤーとは
マルセル・ブロイヤー(1902~1981年)
ハンガリー出身のモダニズムの建築・家具デザイナー。
ドイツに設立された国立総合デザイン学校「バウハウス」1期生としてモダニズムを学び、後には教官も務めました。代表作は1925年に発表した「ワシリー・チェア」で、このパイプ椅子は1925年、自転車のハンドルに着想を得てワシリー・カンディンスキーのためにデザインされました。自転車用の工具を使って簡単に組み立て・分解が可能なため、大量生産にも向いた「バウハウス」の思想が色濃く表れた作品です。この3年後、より洗練されたシンプルなパーソナルチェアとして「チェスカチェア」が発表されました。
「バウハウス」とは
モダンデザインの源流となった芸術運動・思想であり、芸術と技術、生活を融合させた「機能的で美しいデザイン」を追求し、建築やグラフィックなど多岐にわたり現代のデザインに多大な影響を与えました。無駄な装飾を廃して合理性を追求するモダニズムの源流です。
ワシリー チェア
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<ノル>ラウンジチェア カウハイドレザー
574,200円
バウハウスの同僚で画家のワシリー・カンディンスキー教授の誕生日に贈ったため「ワシリーチェア」と名付けられたチェア。愛用していた自転車のハンドルからインスピレーションを得てデザインされたといわれています。
3. 構造とデザインの魅力
チェスカチェアの魅力は大きく3つ。「座り心地を叶えるカンチレバー構造」「インテリアになじむ素材」「安定性を生むスチールパイプ」をそれぞれご紹介いたします。
カンチレバー構造
後脚のない片持ちフレーム。まるで宙を浮いているようなこの構造は座るとフレームがわずかにしなり、体重を受け止めつつ弾力を返します。この「しなり」が身体に追従するフィット感を生み、短時間の着座でも安定した快適さを感じられる点が特徴です。
また、視覚的に後脚がないことで「抜け」が生まれ、空間を軽く見せるデザイン効果があります。
籐(ラタン)張りの構造的機能と通気性
座面・背面の籐編みは単なる装飾ではなく、網目が荷重を分散する「張り構造」として体圧を局所に集中させないため長時間座っても疲れにくい特性があります。
通気性良く、夏は蒸れにくく、見た目の軽やかさが空間を広く見せます。
スチールチューブの剛性と柔軟性のバランス
スチールの丸パイプは高い剛性を持ちつつ、しなりを許容するため、ぐらつかず安定感がある一方で柔らかな座り心地を実現します。
当時の家具づくりは職人の手仕事が中心でしたが、ブロイヤーは「バウハウス」の教えである“美は機能の中にある”という合理主義をモットーに「量産可能でありながら、美しい家具」のあり方を模索し辿り着いたのが「チェスカチェア」でした。
4. Q&A
購入前に知っておきたい!オンラインストアご利用時の不安にお答えします。
オンラインストアでのご購入にあたり、気になる点とその対策についてご案内いたします。
Q1:座り心地が硬そう・・・
A1:実際には、フレームのしなりが適度なクッション性を生み出し、籐も座面全体で荷重を分散します。ダイニングでのご使用でも快適にお使いいただけます。
Q2:籐はすぐに傷みませんか?
A2:<ノル>の籐は、選別した素材を丁寧に編み上げています。通常のご使用で急激な劣化は起こりにくく、湿度管理(過度な乾燥や高湿を避ける)や直射日光・暖房付近を避けていただくことで、美観と弾性を長く保てます。
Q3:カンチレバー構造はぐらつきませんか?
A3:スチールチューブの剛性と設計バランスにより、前後の揺れやねじれを抑えています。床保護用のグライド(脚先パーツ)も備え、より安心してご利用いただけます。
Q4:座面の高さやサイズ感が合うか心配です。
A4:標準的なダイニングに合わせやすい、座面高さ約46cmです。テーブルとの相性は脚形状や天板厚により異なるため、事前にテーブルの実測をおすすめいたします。店頭(伊勢丹新宿店 本館5階 ザ・コンランショップ)でも、組み合わせのご相談を承ります。
□伊勢丹新宿店 本館5階 ザ・コンランショップ
□電話03-3225-0669 直通(午前10時~午後8時)
Q5:お手入れは大変ですか?
A5:普段は、乾いた柔らかい布で埃を払っていただくのがおすすめです。籐は軽いブラッシングや弱めの掃除機でのケアも効果的です。フレームの金属部分は乾拭きで十分にきれいになります。指紋が気になる場合は、メガネ拭きクロスなどをご使用ください。
抜け感を活かし、ガラスや石天板、円形テーブルと組み合わせてダイニングチェアとしても。また、空間をすっきり見せたいホームオフィスでは、デスクチェアとしてもおすすめです。
ブラックフレームは、レザーやダークウッドと相性がよく、引き締まったインテリアコーディネートを演出します。
シンプルなデザインと構造、自然素材とクロームスチールの美しい組み合わせが、さまざまなインテリアに調和します。長く愛用いただける一脚として、チェスカチェアを暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。
