江戸千代紙の老舗<いせ辰>

※画像はイメージです。
<いせ辰>は江戸末期の創業以来、現在も「江戸千代紙」の版元として制作を続けている千代紙専門店です。色鮮やかな千代紙や可愛いいおもちゃ絵、浮世絵モチーフの版画など、当時の江戸文化を伝える紙業を受け継いでいます。現在は、古典柄ながらモダンな色遣いなど新たなデザインも日々追求し、お子さまだけではなく大人向けの江戸みやげとしても海外にまで広く知られています。ここでは、<いせ辰>の魅力をご紹介いたします。
<いせ辰>縁起もの市
□2023年11月28日(火)~12月31日(日)[最終日午後5時まで]
□伊勢丹新宿店 本館7階 呉服
期間中は<いせ辰>のアイテムを多数取り揃えてご紹介いたします。
※品切れの際はご容赦ください。
※諸般の事情により、営業日・営業時間、予定しておりましたイベントなどが変更・中止になる場合がございます。必ず事前にホームページを確認してからご来店ください。
※<いせ辰>干支張子販売・名入れ実演は、諸般の事情により、中止させていただきます。□2023年11月28日(火)~12月31日(日)午前11時~午後7時 [最終日午後3時まで]

千代紙とは布地などにある伝統的な文様や自然、時代の生活をテーマにした絵模様で、奉書紙に木版手摺りしたもの。特に江戸千代紙は京都の物と違い、男性的なはっきりとした色遣いが特徴で、江戸風俗などを題材にした「江戸風情」が強く打ち出されている。1,000種類にも及ぶ千代紙やおもちゃ絵があり、江戸の粋なデザインを施した和文具やおもちゃ、縁起物の張子なども制作している。
<いせ辰>の歴史
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店内に飾られる千代紙見本。江戸みやげとして海外からの来店も多い。
<いせ辰>の起源は初代が奉公先の団扇問屋から暖簾分けをしてもらい、元治元年(1864年)神田元岩井町に千代紙や錦絵の版元として店を開いたのが始まり。河鍋 暁斎、柴田 是真といった著名浮世絵師との交流もあり、二代目・三代目と続き千代紙や錦絵を海外に売り込み、日本の紙芸を遠く欧州にも輸出していました。
一時は関東大震災により貴重な紙芸の蒐集品や千代紙の版木の大半を失ったものの、三代目・四代目の並々ならぬ努力により遂に約1,000種の千代紙版木の復刻を果たし、現在も江戸千代紙の文化が東京に引き継がれることになりました。
現在は台東区谷中に本店を構え、五代目を中心に暖簾を守っています。店内には数多くの千代紙をはじめ浮世絵をデザインした版画作品や、張子人形・千代紙小物などがところ狭しと並べられています。
干支日めくりカレンダー
縁起の良い迎春アイテム、来年の干支日めくりカレンダーは、龍(辰)の張子が勇ましく、良いことがたくさん入ってくるようにと願う「大入」と、福を招く「招福寿辰」の千社札が貼り込まれたものの二種。昨今、「大入」はご商売のほか、ご家庭向きとしても人気です。日めくりは、毎朝気分を新たにめくるもの。今日は何の日や、二十四節気など毎日の情報を載せています。折々のささやかなことですが、その日のスタートが心豊かなものに、との思いを込めています。
「一粒万倍日」は、ものごとを始めるのによい日とされていて、縁起物を求める方が多くいらっしゃいます。そして、最後までめくり終わるとうれしい計らいが。縁起の良い一文字がそれぞれに隠されています。何の文字が出てくるかは、大晦日まで楽しみに取っておきましょう。
張子お面
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張子のお面も人気で種類も豊富。それぞれ意味があります。
張子のお面も人気です。定番の狐、ひょっとこおかめなど種類も豊富。それぞれ、例えば狐は稲荷明神にもあるように「商売繁盛」、ひょっとこは「火男」から転じて火を吸う→「火の用心」「家内安全」、おかめは「福を呼ぶ」「家内円満」など厄除け・魔除けの祈願が込められています。お家に飾るのもおすすめです。
千社札・カレンダー・その他迎春アイテム
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左:カラフルな千社札を取扱っています。
右:色とりどりの千代紙など。
もともと、祈願のため神社・仏閣に貼られていた「千社札」。自身の名前・住所などが白黒単色の札で作られていました。そのような使い方は出来ませんが、上の写真のように「商売繁盛」や「健康長寿」などカラフルな縁起ものとしての札を制作・販売しています。
前述の干支日めくりカレンダーのほか、お正月の祝い箸など迎春アイテムも取り揃えています。これらのお品物は、期間限定で伊勢丹新宿店のイベントと三越伊勢丹オンラインストア(一部商品)でもご用意しております。ぜひ合わせてご覧ください。