「家ではたらく」が変わる、暮らしに寄り添うワークチェア

「家ではたらく」が変わる、暮らしに寄り添うワークチェアのメインビジュアル

すっかり定着したテレワーク。最初は自宅で働くことに違和感を持っていた方も、今となっては平気で1日8時間以上ほぼ座ったまま、ということもあるのでは。テレワーク生活を経験したことによって、「会社で使っていたチェアって快適だったな・・・」と気づいた人も少なくないはずです。あの座り心地に勝る家庭用のチェアはないと薄々気付きつつも、「家にオフィスチェアって合わなさそう」と思っている人が多いのも事実。
今のようにテレワークが急速に拡大する以前から「家ではたらく」を本気で考えてきたのが、創業130年の歴史を持つ<イトーキ>です。今回は住環境におけるさまざまなシチュエーションに馴染むワークチェアと、そのチェアに込められた作り手たちの思いをご紹介します。

<イトーキ>はあらゆる空間における「働く環境」づくりをサポートしているオフィス家具メーカーです。その歴史は古く、1890年(明治23年)に伊藤喜商店として創業以来、働く環境へのアプローチをし続けています。デザインが特徴的で、ほかのメーカーとはひと味ちがう見た目のオフィスチェアを世に送り出してきました。

“チェアが座る人に合わせる”という新機構を採用したSpina(スピーナチェア)

  • <イトーキ>Spina(スピーナチェア)の画像

    イトーキ>Spina(スピーナチェア)
    背エラストマー/可動肘/アルミ脚(アルミミラー)
    133,801円

    ※販売する商品とこちらの画像は仕様が異なります。詳しくは商品ページをご覧ください。

1980年代、まだまだ日本のオフィスでは「グレー色でビニール張りの椅子」が主流だった頃、<イトーキ>は人間工学に基づいて設計された高機能チェアの販売を始め、その後デザイン性にもこだわった数々のヒット商品を生み出してきました。2007年グッドデザイン賞金賞を受賞したSpina(スピーナチェア)は、“チェアが座る人に合わせる”という新機構を採用。日本家屋の柱や梁の美しいバランス、立て格子の障子から入り込む柔らかな光などをデザインに取り込み美意識も貫いたチェアです。
なんと約450個もの部品からできており、当時<イトーキ>の持てる技術をすべて結集したチェアといっても過言ではありません。

「集中」と「リフレッシュ」ができるように開発されたFLIP FLAP(フリップフラップチェア)

  • <イトーキ>FLIP FLAP(フリップフラップチェア)の画像

    イトーキ>FLIP FLAP(フリップフラップチェア)
    ハイバック可動肘/ランバーサポート/アルミ脚
    136,801円

また、ドイツのiFデザイン賞で2017年に金賞に輝いたFLIP FLAP(フリップフラップチェア)。同じ姿勢のまま仕事をすることへの健康上のリスクがクローズアップされる時代背景から、座ったままでも「集中」と「リフレッシュ」ができるように開発されたチェアです。デザインは折り紙をモチーフにした多面構造を採用、見た目だけではなくフレキシブルに部位が動くことでどんな体勢でもしっかりと身体を支えます。
「G7伊勢志摩サミット2016」では、アウトリーチ・セッション会場でフリップフラップチェアが採用されました。

そんな<イトーキ>のオフィスチェアは滋賀県近江八幡市で作られています。
工程ごとに熱い思いを持った作り手たちがかかわって出来上がっていますが、今回は<イトーキ>のチェア製造に欠かせない「チェアの開発設計」と「立体縫製」を担っている方々にチェア作りにかける思いを聞いてみました。

“チーム<イトーキ>”の「良いものを作りたい」という強い思い

<イトーキ>社員の画像1

人の生活に寄り添うものを作りたい、という思いからチェアの開発に携わっています。通常、椅子の開発にとって、背は特長的な部分。縫い目やしわなど細やかなこだわりが椅子の印象を左右するため、妥協は許されません。

チェアの開発設計を進めている画像

背部分の特長を実現するために意見交換をしながら設計と生産プロセスをブラッシュアップしています。その際に感じるのはお互いの中にある「良いものを作りたい」という強い思い。それがあるからこそ、頭をひねり続けるし、手を尽くし続ける。良いものづくりを“チーム<イトーキ>”として、常に追求しています。

手仕事で仕上げる個性豊かなオフィスチェアを製造

<イトーキ>社員の画像2

<イトーキ>では個性豊かなオフィスチェアを製造しています。多くは座る人の動きや座り心地を考慮した立体的な構造になっていて、丸みがあったりシャープだったりとデザインにも特徴があります。こうしたチェアの布パーツには「立体縫製」という特別な技術が必要で、それを担当するのが縫製師の仕事です。

「立体縫製」技術の画像

「立体縫製」とは、PPシート(ポリプロピレンシートの略。両サイドに無数のスリットが入ったリボン状のプラスチック部品)を、必要な角度でカーブをつけながら各チェア用に裁断された素材の淵に縫いこみ、それぞれのチェア本体にピッタリ被さる形に縫い上げていく技術です。カーブが多い複雑な形状であればあるほど縫っている途中にPPシートが割れやすく、力加減や下準備にはコツがいります。仕上がりに少しでもズレがあると「本体に被せられない」と次工程から戻ってきてしまうので、ズレがないよう正確に、一つひとつ手仕事で仕上げています。

製品試験の様子画像

製品の安全基準については、JIS規格や業界規格のみならず市場情報を反映した、さらに高い要求水準での社内企画を設定。試作品を作り、実際の使用感の検証や、強度や耐久性などに関する製品試験を行い、設計改善を実施するなど、より確かな品質評価を実施しています。

2019年4月に「働き方改革」が施行され生産性の向上が重視されるようになり、また東京オリンピックに向けたテレワークの推進と、働き方・働く場所は大きな変化点を迎えました。オフィスに求められる役割も「パフォーマンスを発揮させる」「生産性を上げる」以外に「空間の居心地の良さ」も求められるように。そんな新たな時代にマッチする製品づくりに携わっている企画・開発の担当者にもお話しを伺いました。

デザインと機構の両立が実現したワークチェア

<イトーキ>社員の画像3

オフィスであってもカフェのような空間やファブリックをつかった温もりある設えのニーズが高まり、また在宅ワークの需要が高まったことで、それらにマッチするデザインのワークチェアが求められるようになりました。
これまでのワークチェアは無機質でメカニカルに見えるものが多いのですが、そういう機能は持たせつつもメカニカルな部分を見せないデザインに昇華していくこと、ここをテーマに近年は商品企画をしています。
また在宅ワークを想定すると、デザインはもちろんのこと、サイズも重要になってきますよね。オフィスに置いてあるチェアって意外と大きい。機能はしっかりと維持しつつコンパクトなチェアを実現するには、デザインと機構の両立が必要です。実はここがとっても大変。企画・開発部隊だけでは実現できないので、滋賀工場の製造部門と日頃から密に連携をとりトライアンドエラーを重ね、やっと世に送り出しています。ぜひたくさんの方に座っていただきたいです。

「アジャスト&アクティブ」をコンセプトに開発されたアクトチェア

<イトーキ>社員の画像4
  • アクトチェアのこだわりを説明している画像

    イトーキ>Act(アクトチェア)
    テクスチャードメッシュバック/ハイバック/樹脂脚/アジャスタブル肘/ランバーサポート付
    102,401円

    ※販売する商品とこちらの画像は仕様が異なります。詳しくは商品ページをご覧ください。

私はアクトチェアの開発を担当しました。アクトチェアは「アジャスト&アクティブ」をコンセプトに、作業に集中する時も、リフレッシュする時も、座る姿勢や身体の動きに順応し、ワークパフォーマンスを高める造りになっています。ポイントとなるのが背面の支柱、ここにピボット構造を採用することで肩の動きに合わせてねじれるようにしたことで、身体をぐっと後ろにそらした時もしなやかに追従してくれます。また「ザ・ワークチェア」という印象を軽減できるよう、デザインも細部までこだわっています。たとえば、チェアを横から見た時に、背面と座面がなだらかに繋がるよう工夫していたり、木質の家具に合う色を追求しフレームもほんのり淡いグレーにしています。背面・座面のカラーバリエーションも優しい色合いを多くそろえていますので、是非ご家庭のインテリアにも合わせていただきたいです。

ワークチェアは単なる「什器」ではなく、お部屋の一部、つまり「インテリア」「家具」として扱われるようになりました。これは、ワークチェアの長い歴史の中でも例を見ない、大きな転換点。コロナ禍で働き方が多様化して、オフィスや自宅・コワーキングスペース・カフェなど、働く場所の選択肢もどんどん増えています。同時に、「オフィス=働く場所」「自宅=くつろぐ場所」という概念も徐々に薄れていき、それぞれの境界線がなくなってきた、こうした新しい時代にマッチするワークチェアとは、一体どんなものなのか・・・これからの変化にも注目です。

Things that enhances ―Work from homeを豊かに変える、モノとコト。―

□2022年5月11日(水)~5月24日(火)
平日:正午~午後8時/土日祝日:午前11時~午後7時
□ISETAN SALONE MEN'S イセタンサローネ メンズ(丸の内)
東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル1階

三越伊勢丹オンラインストアでの販売期間は2022年6月5日(日)までを予定しております。

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