偏愛百貨店×ISETAN
素材偏愛〜北陸の土地の記憶とマテリアル
“愛のあるお買い物って何だろう?”を考えていくコミュニティ「偏愛百貨店」と、伊勢丹のコラボレーション企画第3弾。今回は、「素材偏愛」をテーマにしたポップアップイベントを開催いたします。
“素材”には、あらゆるものが含まれますが、根っこを手繰っていくと、土・石・木など、自然の中で生まれ、はぐくまれてきたものに行きつきます。それはまた、それぞれの地と密接なかかわりを持ち、ローカルの記憶が刻まれたマテリアルでもあります。「素材偏愛〜北陸の土地の記憶とマテリアル」は、北陸のさまざまな創り手たちの素材への偏愛をテーマに、暮らしを取り巻く品々を集めました。
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偏愛人:川島 蓉子さん
偏愛百貨店店長
店頭イベント情報
□2024年7月10日(水)~7月16日(火)
□伊勢丹新宿店 本館5階 センターパーク/ザ・ステージ#5
原嶋 亮輔
石川県・金沢を拠点にデザイナー/アーティストとして地域の工芸・産業に関わりながら制作活動を行っています。2022年より金沢市の工芸ディレクターとして、工芸作家や工房などのビジネスサポートにも従事しています。
長い時間を過ごし立ち現れる寂れた古道具の質感や、河川を転がり丸みを帯びた河原の小石たちが纏う時間の流れに心を惹かれます。今ここにあり、これからもあり続けてほしい物語の一端として作品に仕立てています。
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<原嶋 亮輔>
Coffee Table with antique makina 704,000円
今西 泰赳
奈良県生まれ。筑波大学 生命環境科学研究科 博士課程修了。
ミトコンドリアを中心とした、がんや老化、免疫機序などを研究。長年の研究生活の中で感銘を受けた「細胞」の増殖と「生命エネルギー」、その力強さとダイナミックさをテーマに独自に調合した土と釉薬、また九谷焼の技法などをハイブリッドに使用し自己表現作品を制作しています。
地殻を構成する酸素やケイ素、金属類を“土”そして“釉薬”という形で利用、再構築し、窯の炎によって焼成することで陶芸作品は完成します。我々が住んでいる地球を凝縮したものが、陶芸作品「土」であり、魅力的であると感じています。
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※画像はイメージです。
四十沢木材工芸
石川県輪島市で輪島塗の木地屋として創業して約70年。豊かな森で育った木から、日々の暮らしで使えるお盆や器を製作しています。木という素材を通し、使い手の生活に心地良さを届けることができる製品作りを目指しています。
今回はプロダクトシリーズ「KITO」をはじめ、元旦の地震により被害のあったものに金継ぎ(素材:錫)を施したもの、また木の節や杢目(もくめ)を魅力的に活かした木皿など、木そのものをまるごと愛おしいと思えるアイテムが並びます。
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<四十沢木材工芸>
輪花盆 大 金継ぎ(錫) 26,400円
廣瀬 絵美
富山県生まれ。金沢卯辰山工芸工房修了。
現在富山県に在住し、「記憶の回想」や「集積」をテーマに、細く引き伸ばした線状のガラスを使い店舗装飾や空間演出など大型のインスタレーション作品の制作のほか、立体作品や日常作品も手がけています。
これからの時期にぴったりなグラスや角皿は、小さな日常作品ながらも一つとして同じものはなく、表情豊かなガラスの素材の魅力を感じることができます。
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<廣瀬 絵美>
mold glass long 3,850円
我戸幹男商店
明治41年ろくろの町、山中温泉にて我戸木工所として創業。
その木地師の意思を受け継ぎ、天然の素材の美しさ、木地師が挽き上げた木地の完成度を重んじ、伝統的な山中漆器の高い技術を活かした実用性、和の美意識に基づいた高い芸術性を追求し、長く愛される漆器作りを心掛けています。
日本は国土の3分の2が森林であり、古くから木材を活用する生活をしてきた「木の文化」が根付く国です。450年の歴史を持つ「山中漆器」を背景とし、古来伝わる高い加工技術やデザイン性を活かした木製品を発信します。
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<我戸幹男商店>加飾椀
下から
乱筋
ビリ筋
盛筋
挽筋
平筋 各7,700円
三崎 大地
石川県金沢市生まれ。海辺や野山で拾い集めた種や実・羽・貝・流木などを素材に、動く彫刻:モビール(mobile)として表現した活動をしています。
モビールは、浜辺で拾った素材を主に使用しています。(時には野山で拾うこともあります。)そういった漂流物はさまざまな形状・サイズ・経年変化による独特な質感を持ち、自然が作り出した唯一無二の作品のようです。モビールのバランスや動きをコントロールするためにさまざまな大きさや重さの物体を用いる必要があり、大小軽重に富む漂流物はその点においてもちょうど良く機能してくれます。
美しさと機能性の両面からモビールとの相性も良く、さらに素材として用いる上で環境への負荷も少ないことが漂流物の魅力だと思っています。
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<三崎 大地>
渦 xiv 16,500円
岸 洸実
茨城県出身。金沢美術工芸大学にて技術専門員として勤務しながら、彫金・鍛金技法と旋盤加工を用いてオブジェやインテリア用品などを制作しています。
金属は加工(曲げる・叩くなど)をすると硬くなり、熱をかけると柔らかくなる性質を持っています。その性質にさまざまな技法を組み合わせることで、形を変えたり表面の質感に変化を与えたり、多くの表現を引き出せるのが金属の魅力です。
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<岸 洸実>
リーフ(茶さじ) 4,400円
山﨑 菜穂子
身近なモチーフの中に面白い形を見つけて、そこから模様を作っています。
少ない要素で表現することで、すぐに何がモチーフか気が付かなくても、分かった時にちょっとした驚きのある模様づくりを目指しています。
型染という技法を中心に布を染めています。型染は切り絵の要領で模様の元となる型紙を作ります。そのため型染の模様は、自由に描くのと違い、切り絵として成立させるための制約が生まれます。それがモチーフの簡略化につながり、模様の面白さに繋がります。
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<山﨑 菜穂子>
クッションカバー(45×45cm) 杉の葉 11,660円
富山ガラス工房
300年以上の歴史がある「くすりのまち富山」には戦前、薬瓶の工場が10軒以上あったと言われています。その後、ガラスの薬瓶製造産業は衰退しましたが、1980年代現代ガラスアートの将来性や国際性に着目した「ガラスの街とやま」への新たな取り組みがスタートしました。
1994年、その取り組みの柱の一つとしてオープンした富山ガラス工房は、国内外で活躍するガラス作家を輩出しながら、ガラスアートの可能性を模索し続けています。富山ガラスならではの、独自のガラス素材を開発したい、日本の気候風土や日本人の感性に合う特別な色ガラスをー。
そんな思いから1999年にスタートした“新素材開発プロジェクト”。その第一弾として開発した越翡翠硝子(コシノヒスイガラス)は富山と新潟の県境で採掘されるヒスイを粉砕してガラスに混入させ、2年の歳月を経て完成しました。
今回は、不透明な越翡翠硝子と透明なガラスを使用し、用途がありながらも使い方を限定しない、個々のアイデアで空間をアレンジできるご提案をいたします。
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<菊地 大護/キクチ ダイゴ>
左から
glass-clear-(L) 各5,500円
glass-hisui-(S) 各5,280円
glass-clear-(S) 各4,950円
glass-hisui-(L) 各6,050円
bottle-clear-(S) 24,200円
bottle-hisui-(L) 33,000円
A'bake
食べる事で、癒し・喜び・楽しみを心豊かに感じてもらえるよう、“Artを感じるギルトフリーなお菓子”をコンセプトに創造活動を行なっています。
今回は、偏愛百貨店のアイコンとなっているハートモチーフの型押しクッキーを制作しました。ハトムギを使用し、旬の夏野菜をメインにスパイスやハーブを効かしたクッキーをぎゅっと詰め合わせた<A'bake>らしいスペシャルなアイテムを制作しました。イベントに先がけて、“meteorite”(隕石)と名付けた岩石をイメージとしたクッキー缶を三越伊勢丹オンラインストアにて販売いたします。ハーブやスパイスの効いた、これからの暑い時期にぴったりなクッキー缶をお楽しみください。
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<A'bake>
meteorite 隕石 3,980円
缶のサイズ:約 縦124×横124×高さ42mm
□オンラインストア販売期間:2024年7月3日(水)午前10時~7月16日(火)午後8時
※ご注文をいただいてからの生産となりますので、7月下旬以降に発送を予定しております。
※三越伊勢丹オンラインストアのみのお取扱いとなります。
※生産数量限定商品のため品切れの際はご容赦ください。