すきなものに囲まれて暮らす〜伝えたい名品たち〜by Nana Miyazawa
「すきなものに囲まれて暮らす」。すきなアイテムとの暮らしは豊かさや充実した毎日につながっていきます。自宅に置かれているものを「これが私にとっての理想のアイテム」と語る、料理家の宮澤 奈々さんに、伊勢丹新宿店とのコラボレーションイベントにて、「自分のすき」にこだわる暮らしについて伺いました。
すきなものに囲まれて暮らす〜伝えたい名品たち〜by Nana Miyazawa
店頭販売
□2026年1月21日(水)〜2月3日(火)
□伊勢丹新宿店 本館5階 キッチンダイニング/ヘレンド
※諸般の事情により、営業日・営業時間、予定しておりましたイベントなどが変更・中止になる場合がございます。必ず事前にホームページを確認してからご来店ください。
三越伊勢丹オンラインストア 一般販売
Nana Miyazawa オリジナルテーブルファブリック
□2026年1月14日(水)午前10時~3月31日(火)午後11時59分まで
<ヘレンド>四季の小筺
□2026年1月28日(水)午前10時~3月3日(火)午後11時59分まで
1.理想の暮らし
─宮澤さんが思い描く「理想とする暮らし」とはどんなものなのでしょうか。
私は「友人たちと家で集まること」が好きなんです。家具やインテリアアイテムも自分の趣味や嗜好で選んでいますが、訪れた友人や知人が心地良いと思えるような空間でありたいと常に意識しています。「自分がすきなものを揃えた空間にお迎えし喜んでもらうこと」、「自然と人が集う空間が生まれる」、そんな暮らしが理想です。
─自然と人が集まる空間とは。
母が友人を招くのが好きで、自宅はいつも集いの場のようになっていました。そういう楽しそうな光景を見ながら育っていたので、友人が家に集まってくるというのは自然なことですし、友人たちと好きな空間で過ごす時間がとても好きです。
─おもてなしのためにご自宅の中で特にこだわった空間は。
ゲストの方をランチやスイーツでおもてなしすることが多いので、やっぱりキッチンですね。キッチンは設置できる場所が限られますが、私は空間の真ん中にキッチンを配置したかったんです。「キッチンを囲む空間」というのが理想だったので、テーブルを3つ配置したことも、私のこだわりです。
─テーブルを複数置くというのはどういった理由からですか。
あっちでもこっちでも会話の花が咲くのって楽しいですよね。大人数のときはメインのダイニングテーブルに集まったり、気持ちがいい天気の日は中庭のテーブルでお茶をしたり、テーブルの数だけいろいろな集いのスタイルが生まれますよね。食べることと、集うことはつながっていると思っています。集いのために、食器も自分のすきなテイストで揃えたくなる。インテリアにこだわりがある方は、食べることにもこだわりがある方が多いのではないでしょうか。
─集うことは食べること。というお考えは、料理家の宮澤さんらしいですよね。
もともと料理家と自分から名乗ったわけではないんです(笑)。友人と集まったときに振舞った料理を喜んでもらえたのでみんなに食べてもらおうとレシピを考案して、作っていたら「料理を教えてほしい」、「奈々さんと一緒に料理を作りたい」というリクエストをいただき、それで教室を開催するようになり、お教室をお仕事にさせていただくまでになってしまいました。
─ご自宅でもキッチンで過ごす時間は多いですか。
はい、ほとんどキッチンにいますね(笑)。料理が趣味なので、一人の時間でもレシピの研究や調味料の整理などをしていて、座っていることはほとんどないですね。昔から憧れ続けていた<Poggenpohl/ポーゲンポール>とともにいます。
─ダイニングのオーディオから冷蔵庫やオーブンに至るまでどれもシンプルですね。
オーディオは<BANG&OLUFSEN/バング&オルフセン>です。昔、インテリアショップで初めて<バング&オルフセン>を目にしたときのことを覚えていて、<バング&オルフセン>のオーディオを置こうって思っていました。
とにかく、かっこよさとおしゃれさに一目惚れでした。<ポーゲンポール>もそうでしたが、最初は見た目で惹かれたんですけど、どちらのブランドも機能も品質も素晴らしいです。
─「すきなものに囲まれて暮らす」という理想を追い求め続けているんですね。
インテリアでも家具でも調理道具でも、「こんなものがほしい」と思っても、いつか自分が理想としているアイテムが出るのでは?と思っていますが、なかなか出てこないので、出会いが生まれそうな機会には、「こんなものがほしい!」と思いをぶつけてみています(笑)。
2.暮らしの愉しみ方
─暮らしの演出として季節感も意識されていますか。
暮らしに季節感を取り入れることを大切にしているので、インテリアや家具は特にシンプルなデザインをセレクトすることで雰囲気を変えたり、四季の演出がしやすくなったりすると思っています。季節の花を飾ったり、旬の食材で彩りも演出したり、シンプルな空間だからこそ引き立つと思います。
─<Herend/ヘレンド>とのコラボレーションされた食器もシックですよね。
<ヘレンド>の白磁はとても美しくて、絵付けをプリントではなく手作業で行なっているので、<ヘレンド>でしか生み出せないような温かみや上質感というのが一つひとつの器からあふれ出ています。
ロマンチックな絵付けが<ヘレンド>の魅力なので、色や柄がモノトーンになればもっと用途が広がるのではないかと感じていました。
─<ヘレンド>という歴史あるブランドが料理家の個人的な想いに応えたというのもすごいと思います。
<ヘレンド>とは10年前に伊勢丹新宿店のディスプレイを依頼いただいたことががきっかけで、お取組みをさせていただいています。その頃から<ヘレンド>はティータイムで愉しむ印象はありましたが、「お食事のシーンでも、もっと愉しめるような提案をしていきましょう!」と思い切ってリクエストを伝えたところからスタートしました。
商品化については、数年前にハンガリーの工房まで伺い、モノトーンで絵付けをしてほしいプレートの形から大きさまで、細かくリクエストしました。機械生産、大量生産ではなく、絵付けもすべてハンドペイントの<ヘレンド>だからこそ、モノトーンのコレクションという個人的な要望にも柔軟に対応してくださったんだと思います。
─これまでに存在しなかったシックで落ち着いた<ヘレンド>に対して周囲の反響はどうだったのでしょうか。
とても好評だったと思います(笑)。反響も大きくて私と同じように「<ヘレンド>がほしい、でもカラフルすぎる」と思っていた方が多かったんだなと思いました。「ヴィクトリア」コレクションといえば、英国王室とも縁があり<ヘレンド>の知名度を世界的に押し上げた柄で、それがモノトーンになったというのはブランドのファンには驚きもあったでしょうね。
─<ヘレンド>とのコラボレーションの新作として「小筺シリーズ」が登場しますね。
今回は、久しぶりに新作コレクションが完成しました。小さな蓋つきのボックスなので、小物入れでもお菓子入れでも用途に決まりはないですが、料理の器に使うとかわいいと思っています。小筺シリーズもモノトーンで制作したので、私は前菜の器で使おうとイメージしています。おもてなし料理の器には統一感を持たせたいので、数は多めに揃えたいと思っています。蓋の飾りのフィギュアは、お雛様・ドルフィン・キノコ・クリスマスツリーの四季のモチーフを選んでいます。季節や旬の食材に合わせて小筺を使い分けると、それだけで楽しいですよね。
3.すきなものに囲まれること
─今回のイベントのためにオリジナルテーブルクロスも製作されましたよね。
テーブルクロスもなかなか自分が気に入るものが見つからなかったので、今回は色柄や、生地の風合いだけでなく、ほかでは売っていないものを製作しました。お揃いで使えるクッションカバーやナプキンもあるので、コーディネートで使って楽しんでいます。
─宮澤さんのこだわりを組み合わせたトータルの演出がとても素敵なので、空間作りのアドバイスを求められることもありますか。
私と同じようなシンプルなコーディネートがお好みの方からは相談されることはあります。<ポーゲンポール>のキッチンや<LIEBHERR/リープヘル>の冷蔵庫などの使い勝手の良さや機能性は人に伝えたい良さがあふれています。それぞれの憧れの暮らしに、私の意見が少しでも参考になっていたらうれしいのでご相談にはお答えできたらと思っています。
─シンプル&スタイリッシュという宮澤さんの暮らしの好みはずっと変わらないのですね。
暮らしの好みはずっと変わらないですね。だからこそ一生物になるようなものたちを選ぶようにしていますし、良さは伝えたくなってしまいます。
中庭に置いてあるテーブルとチェアは<DEDON/デドン>というブランドですがバリのホテルで出会いました。調べてみるとアジアのホテルや屋外のラウンジなどでも採用されていて、10年経ったものを見せてもらったらまったく傷みも劣化もありませんでした。編みが緻密なようでも風が編み目を抜けていくので強風で倒れる心配もない。見た目も美しく、お手入れも簡単。それでいて機能性も素晴らしく、これは一生物になると選んだのですがとても満足しています。
─人を強く惹きつけるプロダクトに共通することはなんでしょうか。
「満足度は70点ぐらいだけどこれでもいいか」と選んだものは飽きてしまうことが多いです。
そんな経験を何度もしていましたが、上質な素材で作りが丁寧などにこだわって、選ぶようになってからは、暮らしの豊かさや充実につながるようになりました。自分に必要なものなのかを時間をかけて検討して、それでも「ほしい!」となったら、憧れのアイテムを手に入れるためにコツコツと頑張っています。
─宮澤さんにとって「すきなものに囲まれて暮らす」ってどういう意味があるのでしょうか。
愛用すればするほど好きになる、眺めているだけでも満足する、だからこそ自分が過ごす空間がどんどん居心地が良くなっていく。「すきなものに囲まれて暮らす」ってそういうことなんだと思います。
でも伊勢丹って、まさに「すきなものに囲まれて暮らす」を叶えたい方が、訪れるお店のような気がします。
─「すきなものに囲まれて暮らす」というタイトルは宮澤さんが決められましたか?
これまでに伊勢丹新宿店で長年一緒にイベントをやっている担当者さんが考えてくれました。毎回イベントの時にはタイトル案が出てきても「なにか違う・・・」と何度も二人で練り直していましたが、今回は「奈々先生の暮らしってこういうことですよね」とタイトルを提案してくれまして、それを見たときに「まさにそう!」と(笑)。「すきなものに囲まれて暮らす」って自分では無意識でも、ずっと大切にしてきたことだったんだなってあらためて気がつきました。すきなものに囲まれているから、ついつい皆さまに伝えたいものが増えてしまいます(笑)。
宮澤 奈々
料理研究家
おもてなし料理教室「C’EST TRES BON」主宰
イベント料理教室やセミナーなどで「おもてなし料理」を紹介。
茶懐石 龍雲庵 料理教室アシスタント
FFCCなどで学び、レストラン・パティスリーなどで豊富な経験を積む。
和食・フレンチ・イタリアン・懐石・中華・エスニック料理、和洋菓子を幅広く学び、
料理と器のスタイリングやテーブルコーディネートの提案、器の監修、
伊勢丹新宿店イベントプロデュースなども手掛けている。
雑誌掲載:家庭画報
連載:読売新聞、家庭画報
著書:素敵なおもてなしのプレゼンテーション(世界文化社)
Viel Spaß (gaggenau)スチームオーブン、バキューマーレシピブック
ほか多数
4.Nana Miyazawa オリジナルテーブルファブリック
※2026年1月14日(水)午前10時公開
5.<ヘレンド>四季の小筺
※2026年1月28(水)午前10時公開




