【パリレポート】バカンス大国フランスの、気になる最近のバカンス事情と旅支度

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Bonjour!三越伊勢丹のパリ駐在所で働くASAMIです。

第3回目となる「パリレポート」では、待ちに待った夏休みシーズン到来に合わせ、パリの最近のバカンス事情と、バカンスを満喫するのに欠かせない持ち物をご紹介したいと思います。

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三越伊勢丹スタッフ ASAMI
2001年から同駐在事務所に在籍。婦人売場を中心にファッション部門を担当。趣味は旅行やショッピングで、シャンパンとワインをこよなく愛しています。

◆変化しつつある最近のバカンス事情

バカンス大国とも言われるフランスでは、年に数回あるバカンスシーズンにしっかりと休暇を取って楽しむのが一般的。夏のバカンスはとりわけ特別な存在なので、少し前までは大多数の人が大半の休暇日数を費やして長期旅行へと出かけていました。

なので夏のバカンスシーズンのパリ市内は空っぽ。ライフラインと言っても過言ではないパン屋をはじめとする個人営業の食料品店や病院などが軒並み休業となり、日常生活に支障をきたすことも多々ありました。

最近はほかの国のように夏のバカンスだけを重視するのではなく、季節ごとのバカンスを楽しむ風潮が広がっており、夏と冬で休暇を分散して取得する人が増えてきています。

人気の行き先と過ごし方

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2022年 カンヌで撮影

行き先は、ビーチがいつの時代も変わらぬ定番人気スポットです。

フランス北部に位置するノルマンディーの海沿いや、地中海に浮かぶコルシカ島といった島々へ出かけ、太陽の日差しを浴びながらのんびりと過ごします。

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2022年 モナコで撮影
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2021年 ノルマンディーで撮影

フランスでは、バカンスは日常生活の延長線上といった感覚のため、どっしりと一箇所滞在型が主流。大抵は観光やアクティビティには比重を置かず、ビーチでお昼寝をしたり本を読んだりと、時間を贅沢に使いながら優雅に過ごします。

また、最近では日本と同様に、フランスでもアウトドアブームに火がついており、キャンプに出掛ける人も多く見かけるようになりました。

◆充実したバカンスを過ごすためのマストアイテム

休暇をまとめて取らなくなりつつあるとはいえ、それでも10日から数週間程度の休暇を過ごすので、旅先で快適に過ごすためのアイテム選びと荷造りが肝心。

洋服や日用品といった必需品のほかに、ライフスタイルを充実させるようなアイテムに重きを置いて準備をします。

今回は、「ビーチリゾート」「キャンプ」「ペットとの旅行」の3つの切り口に合わせ、充実したバカンスを送るための持ち物リストをご紹介したいと思います。

ビーチリゾート編

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旅先でも暮らすように過ごしたいので、別荘やキッチンなどが併設されたアパートメント式のホテルへの滞在が多く、出来るだけ自宅のようにくつろげる空間づくりを心掛けています。

ヘッドフォンやスピーカーなどの音楽関連グッズや、<OFFICINE UNIVERSELLE BULY/オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー>のフェイスクリームといった使い慣れたコスメはマスト。自宅で焚いている、お気に入りの<ASTIER de VILLATTE/アスティエ・ド・ヴィラット>のアロマキャンドルもリラックスするのに欠かせません。

また、滞在中は毎日のように海を満喫するので、水着は複数持参で!洋服を選ぶように、その日の気分に合わせて楽しみます。ビーチで読む愛読書もお忘れなく。

キャンプ編

充実したバカンスを過ごすためのマストアイテムキャンプ編の画像

先述の通り、キャンプも人気上昇中のバカンス先の一つ。コロナ禍を機にアウトドアへの関心が高まり、アウトドアグッズを購入する人が増えているとか。

もれなく私もその一人で、いろいろとアウトドアグッズを買い揃えている最中です。最近はレディースサイズの寝袋(写真左上)をゲット!リュック(写真右上)と同じシックなボルドーカラーがお気に入りです。

アウトドアでもファッションは抜かりなく楽しみたいので、ウェアは日本でも人気のブランド<ISABEL MARANT/イザベル マラン>のナイロンアウターをチョイス。探してみるとファッションブランドにもアウトドアで使用できそうな素材とデザインのウェアが沢山あるので、アウトドアブランドのアイテムと上手く組み合わせながら楽しむのがおすすめです。

ボトルや食器などの小物類も実用性だけではなく、デザインにもこだわると気分が上がってより一層キャンプを楽しむことができます。

ペットとの旅行編

充実したバカンスを過ごすためのマストアイテムペットとの旅行編の画像

基本的にヨーロッパの国々ではペットも飛行機や電車といった公共交通機関への乗車が可能。フランスでは、犬や猫も大切な家族の一員としての認識が強く、ペットと一緒に泊まれるホテルも多数あるので、旅先に連れていくのは珍しいことではありません。

そこで必要になってくるのが、愛しいペットたちが快適に過ごすためのグッズです。少しでも環境の変化によるストレスを減らしてあげたいので、普段から食べ慣れているフードは必須。缶は重くかさばるので、なるべくパウチのものを選ぶなど工夫をしています。食器やお水を入れる水筒のほか、抜け毛取り用のコロコロクリーナー・爪切り・愛用のおもちゃ・ハーネスなどといった日用品も必ず持っていきます。写真にはありませんが、ペットの愛用タオルとトイレ用品も必需品です。

あと、忘れてはいけないのが“ペットパスポート”!
日本ではペットにパスポートは不要なので驚かれるかもしれませんが、ヨーロッパでは国をまたいだ旅行の際にはペットにもパスポートが必要となります。これを忘れてしまうと一緒に旅ができなくなってしまうので、絶対に忘れてはならないアイテムです。

フランスのバカンス事情はいかがでしたか?旅先への持ち物など、少しでも旅行の準備のお役に立てたら嬉しいです。

それではまた次回のパリレポートでお会いしましょう。Au revoir!