「サステナブル(=持続可能な生活)を意識して1週間を過ごす」。今回の企画立案者である小池、西村、成の3人は三越伊勢丹に入社して2〜4年目の若手社員。きっかけは「三越伊勢丹はサステナブルに積極的だけれど、社員である自分たちはどこまで理解できているんだろう」というそんな疑問からでした。「自分たちの生活にはどう取り入れたらいいんだろう」、「自分たちなりの意見を伝えることで同世代の人たちにも関心をもってもらおう」と考えた3人の実践レポートです。
実践したのはこちらの3人
月曜日:1日をマイボトルと過ごしてみる
企画スタートの月曜日。まずは手軽に取り入れやすいサステナブルスタイルとして3人が選んだのは「マイボトル」でした。すでに浸透しているマイボトルだけど、みんなが使う理由ってなんだろう?使用するのは今回が初めてという小池、普段から愛用しているという成。はたしてその感想は?
小池:いちばんのメリットはゴミになるペットボトルが出ないことです。初めて使用してみてあらためて実感できました。ささやかですが「いいことをしている」という思いも自分のなかに生まれました。
西村:マイボトルは使う日もあったり、なかったりですが、持ち歩くとやっぱり便利だなと思いました。飲み物を買ったり、ゴミを捨てに行くことが減り楽ですね。
成:冷たい飲み物が苦手なので、好みの温度を保てるマイボトルは私には必需品です。環境への意識というよりも、とても便利なアイテムなのでずっと愛用しています。
火曜日:伊勢丹新宿店のショップを巡る
ハードルが高いように思われがちなサステナブルだけど、実は身近なところに潜んでいるのでは?と考えた3人。そこで自分たちが知るために、お客さまに知ってもらうために、オーガニック系コスメを発信する伊勢丹新宿店本館地下2階のビューティアポセカリーを巡りました。
カリフォルニア発ボディケアブランドの<Soaptopia/ソープトピア>。環境に配慮して作られた石鹸は、植物オイルや精油など自然由来の素材を生かし、肌あたりが柔らかい泡でフェイスからボディまで全身に使えます。
西村:サステナブルな商品を販売しているのに、ショップスタッフの方はそれが当たり前のように感じているようでした。もっとお客さまに商品の背景を伝えていくべきだと思いました。
成:いつもとは違う視点で館内を巡ったことで、ショップの商品だけでなく、ウインドーや店内環境にもたくさんのサステナブルな要素が詰まっているという新しい気づきがありました。
水曜日:日本橋三越の買取・引取サービス i’m greenを訪れる
2020年10月にスタートした買取・引取サービスの「i’m green(アイム グリーン)」。リユース事業はサステナブルな取り組みではあるけれど、つねに新しい商品を提供する百貨店が行う買取とは?そこに疑問と興味をもった3人は実際に私物を持参して、サービスを体験しました。
i’m greenについてアイム グリーン事業リーダーの大塚信二に聞きました
大塚:i’m greenは三越伊勢丹のサステナブル事業の一環として、「循環」をコンセプトに立ち上げた買取・引取のサービスです。ご自宅に眠っているお品物を、次にまた活躍できる場所へとつなげて循環させていきます。ご利用のお客さまからは「三越伊勢丹なら安心できる、信頼できる」という声をいただいています。
i’m greenについて詳しくはこちら
木曜日:サステナブルなブランチを楽しむ
3人とも木曜日は休日。会社を離れて日常で実践するサステナブルとして選んだのが、素材も調味料もサステナブルにこだわったメニューを自宅で作ること。料理を楽しんで、ブランチを味わって、充実した休日を過ごしたようです。
料理が好きな私はブランチに野菜オムレツとサラダ、アーモンドミルクラテ、冷凍室に保管していたパンを食べることに。冷蔵庫に残っている野菜を最大限活用しました。香ばしさがお気に入りのアーモンドミルクは健康にも環境にもいいそうです。料理を楽しんで、ブランチを味わって、大満足の休日でした。(成)
小池:自分で作って食べるって自己完結ですが、食材やメニューに対する意識を少し変えるだけで、環境や社会に関わる食事に変わることに驚きました。
西村:日頃から地域や生産者とのつながりを感じられる食材を選ぶようにしています。私は普段から料理をするので1週間のなかでいちばん心地よく感じました。
成:アーモンドミルクやグラノーラなど身体にとって健やかな食べ物というのは普段から意識しています。あらためて考えてみると、サステナブルな食生活はやっぱり自分に向いていると思いました。
金曜日:海外のサステナブル事情を知る
おそらく日本よりもすすんでいる世界のサステナブルにも目を向けようと、3人は三越伊勢丹のニューヨーク事務所とパリ事務所のスタッフに企画への協力を依頼。海外はどんなサステナブルな暮らしを実践しているのか?現地から届いたレポートです。
◎三越伊勢丹ニューヨーク駐在所 ハン スミン
繰り返し使えるシリコンバッグでゴミを出さない
外食をして食べきれなかったら持ち帰るのが習慣
◎三越伊勢丹パリ駐在所 スタッフ
自転車を愛用するパリジャン
◎グリーンなギフトを贈る
小池:日本だと「マイバッグやマイボトルを持つ」みたいに決めごとがあるような感じですけど、海外の場合は本当に解釈が自由なんだなって思いました。「こうしなきゃいけない」という固定観念が取り払われました。
西村:海外では再利用するラップというのも生活に馴染んでいるみたいですが、正直、いまの自分には抵抗があります。それでも何年後かには日本でもそれが一般的になるのかもしれない未来を想像すると楽しみになりました。
成:いいことだから取り入れているという意識はなくて、サステナブルが当たり前のように暮らしに溶けこんでいるのは、やはり日本よりも海外の方がすすんでいると思いました。。
土曜日:リメイクブックカバーに挑戦する
こんなことだってサステナブルです。そんなメッセージを発信したいと3人が挑戦したのが、三越伊勢丹の紙袋をリメイクした自作ブックカバー。自宅で過ごす時間も多い時期。「いつかは使うかも」と溜まりがちな紙袋を有効活用できるのでおすすめです。
小池:とても楽しかったので、個人的にはサステナブルを意識する第一歩におすすめです。遊びのようなことが、大きなアクションを生み出すきっかけになることもきっとあると思います
西村:不器用なりに挑戦してみましたが、無理するものじゃないなと(笑)。自分に無理がなく、できることからやってみようというのが今回の感想です。
成:工作のようなことで楽しくお子さまにサステナブルを教えることもできるので、自作のグッズというのはとてもいいなと思いました。表面をビニールシートで覆っているのですが、間に写真やシールを挟んでも可愛いと思います。
日曜日:サステナブルな1週間を振り返る
会社でもプライベートでもサステナブルを意識して過ごした小池、西村、成。1週間の締めくくりに選んだのは、緑地計画がすすんでいる伊勢丹新宿店の屋上です。ここで今回のサステナブル生活について振り返りました。
小池:無理をしない、それがいちばん大事だと気づかされました。今回の企画で自分の価値観にも変化はありました。それでも、それを他の人に押しつけたりするのではなく、自然とたくさんの人と共有していけたらうれしいです。
西村:おそらく誰もが無意識のうちにサステナブルな生活を実践しているはずです。自分ができること、すでにやっていることを永く続ける、なにから始めようかなんて難しく考える必要はないというのがいちばんの気づきでした。
成:自分の普段の行動にサステナブルなことがたくさんあるってことがよくわかりました。無理せず、背伸びせず、自分らしい暮らしをすることで、それが結果として未来につながっていけばいいなと思います。
▼三越伊勢丹が取り組むサステナブルなモノ・コトを発信
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