大崎産のお米がもたらしたやさしさに満たされるスイーツ

大崎産のお米がもたらしたやさしさに満たされるスイーツメインビジュアル

11地域が登録されている世界農業遺産の一つ、宮城県の大崎耕土。良質な米や大豆の産地として知られる東北屈指の農耕地帯です。冷害や洪水などの影響で稲作には不向きとされた土地を大きく変えたのが400年以上前に構築され、現在も受け継がれている治水、利水のシステム。水が結ぶ絆を「みらい」へつなぐ大崎と、大崎の豊かな水田で育まれたお米を使用したオリジナルスイーツについて、担当の峯尾 友紀バイヤーが解説します。

峯尾友紀バイヤー画像
峯尾 友紀
バイヤー
学生時代にサロン・デュ・ショコラにはまったことをきっかけに、2013年に三越伊勢丹に入社。入社以来、洋特選や洋菓子など9年間食品に関わり、現在はギフト和洋菓子担当2年目。若い世代の方にも中元、歳暮に興味を持っていただけるような商品作りが目標です。

水・水田を守るために地域に根付くコミュニティ

水田風景

持続可能な水田農業を支える「大崎耕土」の伝統的水管理システムの誕生は約400年前の伊達政宗公による治水・利水・新田開発の命だといわれていて、それをきっかけに大崎は豊かな水田農業地帯となったそうです。「巧みな水管理システム」といわれ、水・水田を守るための地域コミュニティの絆はとても強固でもあります。水田風景のなかでも印象的なのがポツンと点在する「居久根」と呼ばれる座敷林で、そこに生息する蜘蛛などが害虫駆除に役立ち、水田を守るために重要な役割を果たしています。当然、屋敷には人も住んでいます。そんな人と生きものと特徴的な景観が評価され、「大崎耕土」は2017年に世界農業遺産に認定されました。

米粉のやさしい甘さに心までとろける創作パフェ

<杜の館>は仙台三越に出店している仙台の洋菓子店です。大崎で栽培されているお米は品種も豊富なのですが、そのなかで<杜の館>とのお菓子開発に「だて正夢」という品種を選んだのはしっかりとした甘みともっちりした食感がスイーツにぴったりだと思ったからです。今回は創作パフェとして「マロン&ショコラ」と「フレーズ&ピスタチオ」の2種類をご用意しました。<杜の館>はシンプルゆえのやさしい味わいが得意で、お米ならではのほのかな甘さが存分にいかされています。米粉を使用したアーモンドショコラクッキークランチをムースで挟んでいるので、ふんわり感とカリカリの食感が絶妙です。「マロン&ショコラ」の濃厚ながら甘すぎない味わい、「フレーズ&ピスタチオ」は苺ピューレと米粉を使用したもちっとした食感のやさしい味わい、そんな2種類の味をぜひお楽しみください。半解凍状態だとアイスのようでケーキのようで、そんなお召し上がり方もおすすめです。

和素材の風味がぐっと引き立つ米粉の焼菓子

<ロイスダール>の看板商品「アンリカ」を、お歳暮ギフト用に和素材を加え、チョコレートコーティングをしたスペシャルな「アンリカショコラ」に仕上げました。通常はベースが小麦粉なのですが、こちらは大崎の「だて正夢」の米粉をブレンドしているので、小麦粉のふっくら感も米粉のもっちり感も楽しめます。スイーツ好きの方は小麦粉の焼菓子ならではのふわっとした食感を大切にする方も多いので、あえて米粉100%ではなくブレンドにしました。「黒糖きな粉」と「抹茶」の2種類のアンリカを<ロイスダール>に作ってもらったのですが、和素材の味が引き立つのは米粉ブレンドならではで、抹茶とも好相性なのでぜひお試しいただきたいです。冷蔵すれば表面はパリッと、中はもっちりとするので、冷やして食べるのもおすすめです。素材はひと工夫していますが、いつものアンリカファンの方にもきっとお気に入りいただけると思います。

香りと食感までおいしいプレミアムな最中種

寛永2年(1625年)に創業以来、加賀藩御用菓子司として数々の銘菓を誕生させてきた<森八>が手がける「城の石プレミアム」は、大崎のもち米「みやこがね」を使用した最中種のパリパリとした食感が格別です。余談ですが私が試食をしていたら、その香りと音に惹かれてほかのバイヤーがこっちに振り向いたほどです(笑)。皮だけでなく餡もプレミアムで、ひと粒ひと粒がハリのある白雪大納言と能登大納言をふっくらと炊きあげています。<森八>がこだわる餡は熟練の職人の技と経験で小豆本来の風味を引き出しています。皮と餡が個別包装されたタイプなので最中として楽しむ前に皮だけ、餡だけでも素材の味をぜひ味わっていただきたいです。

新進気鋭のシェフが発案した独創的なモンブラン

  • <Seist(セイスト)>米粉のモンブラン画像

    <Seist(セイスト)>米粉のモンブラン 5,400円

<セイスト>は洋菓子界で大きな注目を集めている瀧島 誠士氏が2021年に立ち上げたブランドです。三越伊勢丹が「世界農業遺産」に着目し、大崎産のお米を使ったスイーツの構想をお話しすると快く承諾していただき、米粉のモンブランが誕生しました。数量限定でもシェフの情熱が詰まったスイーツをお作りいただくために、今回は三越伊勢丹オンラインストアでの限定販売となります。瀧島氏の魅力はなんといっても自由でクリエイティビティな発想です。コクのあるクリームは「だて正夢」の精米から作り、スポンジ生地には「ひとめぼれ」のロースト玄米粉を使用することで、やさしい甘みのなかにも香ばしさが漂います。さらにレシピを聞いて驚いたのが隠し味の醤油です。クリームもスポンジもお米がベースだからこその発想かもしれません。お米のうま味がギュッと詰まったやさしい味わいは、独り占めして食べたくなること間違いなしです。

  • 瀧島誠士氏顔写真

  • <セイスト>瀧島 誠士氏

    帝国ホテルにてキャリアをスタートし全セクションを経験し、国内外のコンクールで多数受賞。2019年に日本初出店のフランスのM.O.F.アルノーラエールのシェフに就任。同年にイタリア・ミラノで開催されたスイーツの世界大会にて、ショコラ担当で日本チームのキャプテンとして出場し優勝。2020年には<LikeSweetsBOX>の総合監修として自身のスタイルを確立、2021年、満を持して立ち上げたチョコレートブランド<Seiste(セイスト)>をリリース。

この記事でご紹介した商品

そのほかにもご紹介したい商品