SHINJUKU_RESOLUTION
□開催期間:8月21日(金)〜9月23日(水)
□開催場所:伊勢丹新宿店本館2階=イセタン ザ・スペース
関連記事▶
・森山大道とYOSHIROTTENの視点で追体験する、新宿の魅力。|SHINJUKU_RESOLUTION
新宿 新 解像度
さまざまな顔を併せ持ち、雑多な雰囲気を持つ私たちの街「新宿」
1923年の関東大震災時に地盤が強くほとんど影響を受けなかったため、駅周辺に交通が集中し発展したこの街。 戦後の闇市から商店街化、60年代商業の急激な発展により今の新宿のベースができあがった、 高度経済成長期に西新宿側は再開発ラッシュとなり、91年の都庁移転後も街は変容を続けている。 そんなヒストリーとともに、複雑な街のつぎはぎの表情は、褪せない魅力を醸し続けている。
RESOLUTION - 解像度
解像度をあげることによって初めて、眼前に表出するもの 解像度を下げ抽象化を進めることで立ち現れるもの 単純に、図像を拡大⇆縮小するという行為によって、獲得できる感覚を超えて わたしたちは、表現を読み感じることができる。
いくつも複層の視座に、解像精度は存在する。 商いをおこなうもの、生活を営むもの、目的や想いをもってやってくるもの ここを訪れる人々そのものが街の景色を構成する、複層的な人の営み
新宿の有り様と、新宿へ向けられた眼差しは、表現者を刺激し、文化を刺激する。
この度、伊勢丹周辺を取り巻く歴史あるお店やエリア、そしてそこにゆかりのあるアーティストとを組み合わせ、同質化してしまった街にはない魅力をひきだす試みを企画した。
森山大道×YOSHIROTTENによる空間・ビジュアルデザイン
8月21日(金)よりスタートするイベント「SHINJUKU_RESOLUTION」にてメインビジュアルと空間デザインを構成するのは、日本を代表する写真家・森山大道とアートディレクター・YOSHIROTTENが率いるYAR。森山大道によって切り撮られた断片で立ち現れる新宿。それらの大量の断片によって 街全体の生々しい息吹とリアリティを視るものに感じさせる。
今回、作品を制作するにあたり、YOSHIROTTENは、森山大道の作品の中に入り込んでいった。デジタル化された作品の一枚一枚の世界のレゾリューション(解像度、分解性能)を行き来しながら新たなイメージを見つけ出す事を試みたという。それは、現実を写し出したものなのか、既に虚構の世界なのか自問しながら、森山大道の作品に蠢く新宿の街の息吹が、新たな経路を見つけて、どっと流れ込んでいく、新宿という生き物の営みが継承されていくのを目撃しているようだ。
断片を構成する粒子が光となって信号となって彼方へ誘う(デジタルの経路を物凄いスピードで巡っていく)。新宿の日常は、森山大道が街を彷徨し切り撮っている時も存在している、そしてこの作品群の前にいらっしゃる方々の周りにも今も存在している。そして同時に、不確かな仮想の世界にも存在し続ける、その縁を、作品としてここに視ることができているのではないだろうか。
森山大道とのコラボグッズが会場限定で登場
本イベントのメインビジュアルに使用されている森山大道の写真をデザインに落とし込んだ会場限定グッズが登場。森山氏が惹きつけられてやまないという新宿の街を撮りためた写真集「ニュー新宿」からの抜粋した作品を中心に、限定グッズがお目見えする。
世田谷・池ノ上に店を構える〈MIN-NANO/ミンナノ〉から、森山氏の写真をシュールかつキャッチーに落とし込んだグラフィックTシャツ2型が登場。
〈ミンナノ〉オーナー・中津川吾郎 コメント
森山さんとのお話をいただいたときに真っ先に浮かんだのは夜の新宿の風景でしたが、僕が表現したかったのは昼の風景でした。たくさんの作品の中から自分の好きな写真を使用させていただくことができて、とてもうれしかったです。今回はそこに自分の思う最高にカッコいい90年代のフォトTシャツのフォーマットを落とし込ませてもらいました。
原宿を中心に国内外の様々なアーティストとコラボ企画・制作を行う〈SECRET BASE/シークレットベース〉。そのデザイナー・HIDDYは、写真集「ニュー新宿」から抜粋した写真を全身にまとった代表作「三沢の犬」のフィギュアを製作。サイズは、ミニチュアとBigサイズの2種類、Bigサイズはシリアルナンバー入り限定5体の受注販売*となる。
*発売日・販売方法についてはISETAN THE SPACE 公式インスタグラムにてお知らせします。
日本を代表するバッグブランド〈PORTER/ポーター〉とコラボレーションした、限定デザインのショルダーバッグ。〈ポーター〉ならではの柔らかなナイロンツイル素材(綿ボンディング加工)を採用し、森山氏の作品の中でも象徴的なもののひとつである動物モチーフを転写した。
デザインと機能性でこれまでの生活とバッグのイメージを刷新する〈パケ〉。ブランド初となる写真転写を施したジッパーバッグは、3個セットで販売。新宿で切り取った2人組と、女性らしさにフォーカスした2型をリリースする。
気鋭のグラフィックアーティストYOSHIROTTENが、森山大道によって切り撮られた「新宿」を再解釈し、イメージを拡張したコラボレーション作品。本企画では、ポスターとして6作品を制作。両者が生み出す6つの新たな「新宿」の日常が、静かに反射するシルバーに映し出されている。
新宿文化名所×気鋭クリエイターによる注目コラボグッズ
目まぐるしいスピードで姿を変えていく街がある一方で、都市開発と昔ながらの街並みが共存する雑多な街、新宿。そんな新宿の文化を担ってきたお店やスポットとゆかりのあるクリエイターがコラボレーションした、今回の企画ならではの限定アイテムが登場する。
シュールなテキストアートで人気を集める現代美術家・加賀美健による限定のプロダクトもお目見え。〈thermo mug/サーモマグ〉や〈BAGGU/バグゥ〉とのコラボアイテムを販売する。
現代美術家・加賀美健 コメント
伊勢丹と言ったらデパ地下なので、今回はデパ地下を存分にデザインに落とし込みました。
「架空のミュージックレーベル」をテーマに、架空のミュージシャンがリリースするマーチャンダイズを展開するTシャツレーベル〈TACOMA FUJI RECORDS/タコマフジレコード〉は、世界中から酒飲みが集まる新宿の飲み屋街とアーティストとのトリプルネームのコラボレーションTシャツをリリース。
白と黒の色彩で描く人物画など抽象的なペインティング作品を手がけ、日本のみならず世界で高い評価を集める五木田智央氏は、昭和の面影を色濃く残し、人情とうまさで発展を続けてきた新宿西口 思い出横丁のグラフィックを作成。手書きのロゴと男女のシルエットがどことなく昭和を感じさせるTシャツは、シックながらインパクトのあるデザインが魅力だ。
また、名古屋市覚王山に店舗を構えるハンバーガー&アートショップ〈KAKUOZAN LARDER/カクオウザン ラーダー〉オーナーの丹羽洋己氏は、小さな飲み屋が密集して軒を並べる人気のゴールデン街のグラフィックを作成。当て字に用いた”豪鏤殿”は豪華・金銀装飾の漢字が語源。アイコンの鍵はホテルの鍵でもあり、ゴールデン街という大人の街の鍵を示唆している。
老舗の果物専門店〈新宿高野〉とコラボレーションしたのはハンドメイドキャンドルブランド〈OLGA -goose candle-/オルガグースキャンドル〉。フルーツサンドウィッチをはじめ、代表商品であるパフェ、マスクメロンゼリー、そしてフルーツチョコレートをモチーフに落とし込んだ。
〈オルガグースキャンドル〉デザイナー・平塚梨沙 コメント
〈新宿高野〉さん代表商品をモチーフに選びました。あらためて資料などを拝見していると、いずれのメニューも色がとても明るくてきれいだな、という印象を抱きました。そして上品さと温かみがある雰囲気も考慮したのですが、できあがりの面々にはつい間抜けさが出てしまったような…。すべてのキャンドルに付けているおまじないのメッセージは「みずみずしくおいしい日々を」としました。ご一緒できて大変光栄でした。またお茶しに行きます!
〈PURPLE THINGS/パープルシングス〉は、東京らしさを意識しながらメンズファッションを女性目線でストリートに落とし込むファッションブランド。今回はオシャレとは異なるモダンで「古いが新しい」を追求し続ける〈珈琲西武〉とコラボレーション。Tシャツや喫茶店には欠かせないカップ&ソーサ―、灰皿を販売する。
〈パープルシングス〉デザイナー・菊乃 コメント
〈珈琲西武〉が表す日本の喫茶店ならではの光景。ジムジャームッシュ監督映画『コーヒー&シガレッツ』からインスピレーションを受けた。“JAPANESE COFFEE AND CIGARETTES”をテーマに、映画のポスターのようなデザインとなっている。珈琲西武のロゴフォントでブランドのロゴをリデザイン。
当初皇室の庭園として造られた憩いの場・新宿御苑と、植物をモチーフにしたパッケージがシグネチャーの洋菓子ブランド〈RURU MARY’S/ルルメリー〉がコラボレーションした「新宿サブレ」。パッケージイラストのバラ「エグランタイン(マサコ)」は天皇、皇后両陛下のご成婚に因んで皇后雅子さまの名を冠するようになったイングリッシュローズ。ロレーヌ岩塩を使用した生地に、刻んだナッツを加えて風味よく焼き上げたサクサク香ばしいサブレだ。
森山大道の写真作品がオーダー可能!
イベント会期中は、メインビジュアルを担当している写真家・森山大道による写真作品(ゼラチンシルバープリント)の受注販売も承る。対象作品は会場内に展示している作品の一部で、ご希望のサイズ(全7種)でオーダーが可能。新宿に本店を構える文具画材の専門店・世界堂が額装する。
作品サイズ
・254 x 305mm (10x12inch)
・279 x 356mm (11x14inch)
・356 x 432mm (14x17inch)
・457 x 560mm (18x22inch)
・508 x 610mm (20x24inch)
・600 x 900mm
・1,000 x 1,500mm
※価格はサイズによって異なります。サイズにより会場での額装対応が出来かねますのでご了承ください。
SHINJUKU_RESOLUTION
□開催期間:8月21日(金)〜9月23日(水)
□開催場所:伊勢丹新宿店本館2階=イセタン ザ・スペース
関連記事▶
・森山大道とYOSHIROTTENの視点で追体験する、新宿の魅力。|SHINJUKU_RESOLUTION