工業デザイン界の巨匠 ディーター・ラムスの展覧会を開催。藤原ヒロシ率いる〈フラグメント〉との限定コレクションも販売。

工業デザイン界の巨匠 ディーター・ラムスにフォーカス!藤原ヒロシ率いる〈フラグメント〉との限定コレクションも」

工業デザイン界の巨匠ディーター・ラムスにフォーカスした展覧会「LESS BUT BETTER ディーター・ラムス:ブラウンとヴィツゥの世界」を、伊勢丹新宿店 本館2階 イセタン ザ・スペースにて、12月3日(木)から2021年1月11日(月)まで開催する。

本展では、現代のデザイナーたちに多大な影響を与え続けているディーター・ラムスが1950~60年代に手がけた〈Braun/ブラウン〉や〈Vitsoe/ヴィツゥ〉の貴重なビンテージプロダクトを展示。〈ブラウン〉と藤原ヒロシ手掛ける〈Fragment/フラグメント〉とコラボレーションしたクロックシリーズの販売も予定している。

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1955年当時に話題を集めた展示方法を再現した会場デザインと、ディーター・ラムスを紐解く4つのエリア

会場イメージ

会場イメージ

今回の展示では、1955年に開催されたデュッセルドルフ無線機器見本市で使用した「D55展示スタンド*」からインスピレーションを得たデザインを採用。 自身も“オールドブラウン”愛好家であり、ロンドンを拠点にビンテージブラウンの販売を行うダスプログラムの設立者 ピーター・カポスと、彼が主宰するシステムズスタジオの協業によって手掛けられる。

また、会場では、「Amaze(驚嘆)」「Develop(展開)」「Focus(フォーカス)」「Marchandising(マーチャンダイジング)」というテーマに沿い、4つの展示エリアに分けて構成。エリアごとにさまざまな視点でディーター・ラムスの世界観を堪能できるような内容となっている。

1955年開催 デュッセルドルフ無線機器見本市のD55展示スタンド

*「D55展示スタンド」は、1955年当時、ブラウンの新製品であったオーディオ機器の世界観に没頭できるようにと隔離する空間で展示を行い、高評価を得た画期的な展示方法として知られている。

 

Room1 
〈ブラウン〉と〈ヴィツゥ〉を代表するプロダクトを通してデザインの本質を知る

ルーム1イメージ

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左:Braun T 1000 World Receiver Dieter Rams, 1964
Braun T 1000 World Receiver Dieter Rams, 1964

Room1では、ニューヨーク近代美術館(MoMA)にも収蔵されている「T1000ラジオ」をはじめ、「T1000ラジオ」や「Audio300」、「Vitsoe620チェア・プログラム」など近現代の工業製品の中でも最も美しいデザインだといえるディーター・ラムスが手掛けた〈ブラウン〉と〈ヴィツゥ〉のプロダクトの数々を展示。

それぞれのプロダクトは異なるタイプであるにも関わらず、まとまりのある空間となっており、ディーター・ラムスが提唱したニュートラルで控えめなデザインが体現されている。

 

Room2
映像から読み解くディーター・ラムスのデザイン哲学

Room2イメージ

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ドキュメンタリー映画「Rams」
ドキュメンタリー映画「Rams」Gary Hustwit (Director), 2018

Room2では、アメリカ・ニューヨークを拠点とする映画監督 ゲイリー・ハストウィットがディーター・ラムスに密着し製作したドキュメンタリー映画「Rams」を上映。同作品では、40年以上も前から環境への意識を提唱し続けているラムスが、デザインのサステナビリティという観点での先見性にフォーカスしている点が興味深いポイント。映像を通してディーター・ラムスのデザインに対する哲学を紐解いていくことができる。店頭では日本未発売の「Rams」DVD(ブックレット同封)も販売する。

 

Room3
ファン垂涎、選りすぐりの”ビンテージブラウン”を展示

Room3イメージ

Room3イメージ

Room3イメージ
Braun TP 1 portable radio-record player Dieter Rams, 1959

Room3イメージ
Braun SK 5 combined system Dieter Rams + Hans Gugelot, 1958

Room3では、やや静寂で工業色が控えめなポータブルラジオ&レコードプレイヤー「TP1」やレコードプレイヤーの「SK」シリーズなど、ディーター・ラムスが手がけた〈ブラウン〉の中でも象徴的かつ人気の高いアイテムを中心に展示。1958年にリリースされた「SK5」とその3年後に発売された「SK61」との比較など、ディーター・ラムスが手掛けた同シリーズのデザインの変遷を見ることができる。ディーター・ラムスのデザインに関わる当時の貴重な印刷物などの展示も見逃せない。

 

Room4
藤原ヒロシ手がける〈フラグメント〉×〈ブラウン〉の時計をはじめとしたグッズを販売

ブラウン×フラグメント
上:Classic Analogue Wall Clock 各9,900円
中:Classic Travel Analogue Alarm Clock 各5,170円
下:Classic Analogue Alarm Clock 各6,050円

〈ブラウン〉のアイコンである黄色の秒針を青にカラーチェンジし、〈フラグメント〉のアイコンであるダブルライトニングボルトのロゴが施されている。カラーはブラックとグレーの2色展開。

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〈Vitsoe〉621テーブル(ペア)(オフホワイト/ブラック)  110,000円
ヴィツゥ〉621テーブル(ペア)110,000円

1962年にディーター・ラムスが〈ヴィツゥ〉のためにデザインした「621テーブル」は、2014年に最新技術を取り入れながら再設計。日本国内では実物を見て購入できる貴重な機会となる。

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Room4では、本展限定アイテムとして藤原ヒロシが手掛ける〈フラグメント〉×〈ブラウン〉のクロックコレクション全3型が登場するほか、〈ヴィツゥ〉の「621テーブル」やポスター・鉛筆、日本未発売の「Rams」DVDなどグッズがお目見え。ディーター・ラムスのデザイン哲学を引き継ぎながらも、新たな解釈を加え表現されたアイテムは必見だ。

 

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「LESS BUT BETTER ディーター・ラムス:ブラウンとヴィツゥの世界」
□開催期間:2020年12月3日(木)~2021年1月11日(月)
□開催場所:伊勢丹新宿店本館2階 イセタン ザ・スペース

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