ほぼ日×伊勢丹|「白いシャツをめぐる旅。」について語る会

ほぼ日×伊勢丹|「白いシャツをめぐる旅。」について語る会

「なんだか白シャツが気になるぞ」と、ほぼ日が伊勢丹新宿店に探りに向かったのは2015年。そこからスタートした「白いシャツをめぐる旅。」は2020年で6年目となります。今回、ほぼ日の白シャツチームの武井義明さんと平野さゆりさんに「白シャツ」企画が生まれたきっかけなどをお聞きする座談会を開催。伊勢丹からは白シャツ企画の担当が3回目となる商品担当の清水文恵が出席し、武井さんと平野さんに白シャツへの愛を語っていただきました。

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伊勢丹の清水、ほぼ日の平野さん、武井さん
左から伊勢丹の清水、ほぼ日の平野さん、武井さん。座談会のドレスコードはもちろん「白シャツ」です。

清水:伊勢丹とほぼ日さんの「白いシャツをめぐる旅。」は2020年で6年目になります。 私自身はこのイベント担当になって3年目なんですけど、そもそもの企画の始まりやどうやってほぼ日さんと一緒にするようになったのか、改めてそのきっかけを伺いたいと思います。

武井:伊勢丹さんとなにかコンテンツを、という最初のきっかけを作ったのはほぼ日と創刊当初から付き合いがあるジョージさんという方なんです。その方は「伊勢丹新宿店の上に住みたい」と公言するほど伊勢丹が大好きで、それならジョージさんと一緒に館内を隅々まで巡ってみようとその様子をほぼ日で連載したんです。伊勢丹が好きな方は世の中に多いですからね、コンテンツとしてはとても盛りあがりましたよ。

清水:それが「白シャツ」企画の前身になったのですか?

ほぼ日の武井さん

武井:直接的ではなくタネのようなものですね。そこからスピンオフのようなカタチで「調味料マニア。」や「世界一オッパイを見た魔女。」というコンテンツに派生していったんです。「いろんなことができる伊勢丹ってやっぱりおもしろいよね」ってほぼ日のみんなが思うようになって、それなら白シャツのことも伊勢丹さんに教えてもらおうよってなったんです。

清水:そんな始まりだったんですね!では、白シャツはどうやって始まったんでしょうか。

武井:なぜ白シャツだったかというと、自分がほぼ日の商品に白シャツがほしいなって思い始めた頃に、ちょうど糸井も「最近、Tシャツじゃなくて白いシャツを着ている人が多くない?」って口にしたんです。それはもう偶然なんですけど、その糸井のひと言がヒントになり、自分の白シャツへの思いも大きくなって「白いシャツをめぐる旅。」への企画へ発展していったんです。

清水:ほぼ日さんの「白いシャツをめぐる旅。」のスタートは2015年じゃないですか。実は伊勢丹は前年の2014年に白シャツのイベントを婦人服フロアで開催してるんです。

武井:伊勢丹さんも白シャツに注目していたなんて当時はまったく知らなかったですね。伊勢丹さんもほぼ日も同じ時期にたまたま白シャツに興味を持っていたのかもしれませんが、コンテンツの成り立ちとは無関係です(笑)

伊勢丹の清水、ほぼ日の武井さん

清水:同時期に白シャツに惹かれていたと思うと、とても運命的に感じます(笑)

武井:平野もほぼ日のコンテンツを読んで、お客さんとして伊勢丹に白シャツを買いに行ったんだよね。

清水:武井さんと平野さんが知り合ったのは「白いシャツをめぐる旅。」がきっかけだったと聞いたことがあります。

ほぼ日の平野さん、武井さん

平野:「白いシャツをめぐる旅。」がスタートした2015年は私はほぼ日に入社前でした。ひとりの読者だったんですけど、読んでいるうちに興味をそそられて自分も白シャツがほしくなって伊勢丹に行ったんです。

清水:その時に平野さんは武井さんとお会いしたんですか?

武井:今でも覚えているのは自分たちが伊勢丹さんで取材中にすぐ近くで先輩と後輩らしき女性2人組が白シャツを選んでいたんです。会話の内容も聞こえてきていたんですけど、最後に2枚から1枚を選ぶという段階で先輩らしき女性が平野に「こっちは今までのあなたの雰囲気にぴったり」、「こっちのシャツは新しいあなたね」って言ったんですよ。結局あの時はどっちを選んだんですか?

平野:新しいあなたです(笑)。

武井:普通に買い物をしているふたりの会話がこっちにまで聞こえてくるぐらいだったので、シャツ1枚でこんなに盛りあがれるなんて「白シャツってやっぱりすごいぞ」ってその時に確信しましたね。

平野:私はその時まで白シャツは1枚も持っていなかったんですよ。

清水:それは意外です。平野さんは白シャツのイメージがあります。

平野:襟付きのシャツというのが自分には似合わないと思っていたので敬遠していたんですけど、その時のほぼ日の白シャツの連載があまりに面白いうえに、武井たちに対する伊勢丹バイヤーさんの白シャツ選びのアドバイスの的確さにも驚きました。洋服好きの先輩に話したら「伊勢丹なら間違いないよ」って言われて、それで一緒に買い物に行きました。

清水:とてもありがたいお言葉です。

平野:伊勢丹にきちんと買い物に行ったのもその時が初めてだったんですけど、「白シャツ」というカテゴリーひとつに対して種類もデザインも豊富で、それが美しく整然と並んでいることにとても興奮しました。

武井:その半年後にほぼ日で新しいスタッフを募集したんですけど、そこに応募してきたのが平野だったんです。ほぼ日は「やりたい人がやる」っていう考えなので、白シャツのコンテンツに関しても平野が入社後に自ら立候補してくれました。

ほぼ日の平野さん

平野:前のめりで立候補しました(笑)

清水:もう6年目だから長いですよね。これまでの伊勢丹でも洋服の企画でここまで続いているものは少ないと思います。

武井:時代にあわなくなったらいつ終わりにしてもいいと個人的には思っています。伊勢丹さんだって「ファッションの伊勢丹」なんだから、世の中が「白シャツってなんか違うよね」って空気になったら続ける意味はないですよね。

清水:そうですね。お客さまに喜んでいただけるコトやモノをご提案し続けていきたいので、お客さまの価値観にきちんと合わせていきたいとは思います。それでも白シャツは変わらずお客さまからの注目度は高いので、もはや「マスターピース」になっているように感じます。

ほぼ日の平野さん、武井さん

武井:伊勢丹さんの2020年のイベントタイトルは「白いシャツをめぐる旅。〜心地のいい白〜」ですけど、「白いシャツをめぐる旅。」はほぼ日の企画で、「心地のいい白」は伊勢丹さんからお客さまへのメッセージじゃないですか。伊勢丹さんとほぼ日が同じテーマで違うお店作りをしている、どっちが主役というわけでもない自由な関係性がちょうどいいような気がしています。

清水:白シャツの企画に関しては、ずっとほぼ日さんと協業してやってきていますがイベントタイトルとしてはっきり「ほぼ日×伊勢丹」と打ち出したのは2019年からです。伊勢丹からほぼ日さんへ、ほぼ日さんから伊勢丹へ、それぞれが気になる白シャツを紹介しあったおかげで2020年の商品ラインナップはより魅力的になった気がしています。

白シャツイメージ

武井:2年目からは白シャツの魅力をどう発信するか伊勢丹の宣伝の方、レディスやメンズのバイヤーの方、シャツメーカーの方、ほぼ日のスタッフで全員ミーティングをするようになりましたし、毎回ワイワイと楽しいです。

清水:ミーティングでも話題になりますが、レディスに比べてメンズのシャツはトレンドが見えやすいですよね。ストレッチとか防臭とかファッション性よりも機能性が重視されやすい。と思います。

武井:そうなんですけど「機能性が人気」となると、人気のあるシャツはすでに世の中に存在していますよね。「白いシャツをめぐる旅。」のためのオリジナルシャツをシャツメーカーの方に作ってもらうとしても、やっぱり「自分が着たくなるシャツ」ってのを基準にしたい。ほぼ日は「こんなのがあったら素敵だな」ってのが大切で、マーケティングは重要視していませんから。

清水:どんな白シャツをセレクトするかを「気分」で決めたとしても、なんとなく世の中が求める白シャツといつも合ってきますよね。

武井:いつからか「黒シャツ」だっていいんじゃないって縛られない意見も出るようになりましたよね。だって「めぐる旅」ですから、旅の途中で寄り道したって構わないってのがほぼ日らしさです(笑)。

平野:今年セレクトした白シャツは男女で着られるユニセックスなものが多かったですよね。

武井:ユニセックスってのはいい傾向だと思っています。日本の場合、夫婦で百貨店に買い物に来ても奥さんが選んでいる間は旦那さんは喫茶店なんかで時間を潰しているってことも多いじゃないですか。男女で共用できるシャツが増えれば、夫婦で買い物を楽しむ機会がきっと生まれるはずです。

伊勢丹の清水

清水:実際に伊勢丹新宿店の店頭でも旦那さまに試着を見てもらいたい、感想を聞きたいという奥さまの声はすごく多いみたいです。

武井:僕よりも少し下の世代の友人たちなんかは「妻にモテたいんです」って言いますよ。清水さんのお話しだと奥さんだって旦那さんにモテたいって気持ちはあるかもしれないですよね。一緒に選ぶことができる白シャツってやっぱりいいアイテムだと思います。

清水:今年、セレクトした白シャツで平野さんがポイントにしたことはなんですか?

ほぼ日の平野さん、武井さん

武井:平野って僕から見ると新鮮さをすごく大切にしているように見えるけど。

平野:私が白シャツを着ているほぼ日の乗組員や友人、知人を観察していて思ったのは職種や場面、タイミングによって選ぶ白シャツは人それぞれだなってことです。なのでセレクトする時もなるべく着ている人を具体的にイメージして、みんなが自分好みの白シャツを見つけられるようにデザインやテイストが偏らないことを意識しました。

武井:清水さんが紹介してくれる白シャツと、平野が見つけてくる白シャツはやっぱり微妙にベクトルが違うんです。大手やインポートブランドをよくご存知の伊勢丹さん、少量生産のメーカーと個人的につながっているようなほぼ日、それぞれのおすすめがあってお互いが発見しあっているように思います。

伊勢丹の清水、ほぼ日の平野さん

平野:白シャツといっても本当にブランドごとの個性がありますよね。

武井:いつも伊勢丹さんがおすすめの白シャツについて説明してくれるんですけど、とにかくバイヤーさんの知識量がハンパない。伊勢丹さんと長年続いている理由として「人がスゴイ」というのは大きいです。あとは僕が伊勢丹が好きだから(笑)。コンテンツを一緒にやるなら、やっぱり自分が好きな人たちとやりたいですから。

平野:伊勢丹さんが紹介してくれる白シャツは品質も信頼できますよね。ひとつひとつのクオリティがとても高い。

白シャツイメージ

武井:伊勢丹さんの商品の品質管理はとにかく厳しい!そこはオンラインで商品を販売しているほぼ日としては安心できるところです。

清水:ほぼ日さんは「伊勢丹」の名前ではなく、純粋に自分たちが興味があることをカタチにしてくれる相手として伊勢丹を選んでくれているというのはすごく感じます。

武井:読者にきちんと興味をとどけるという意味では伊勢丹さんと組むのも個人商店と組むのも、僕たちとしてはどちらも同じです。「調味料マニア。」でも「世界一オッパイを見た魔女。」でも、すごく乗り気でほぼ日に協力してくれたのが伊勢丹さんですからね。商売とは関係のないところでおもしろがる文化は伊勢丹さんとほぼ日は似ている気がします。

ほぼ日の武井さん

武井:こちらこそ変わらず仲良くしてくださいね(笑)

〈アタラクシア〉
女性デザイナーがひとりでやっている丁寧なモノ作りに定評のある〈アタラクシア〉。体型を選ばずに誰もが着やすいという新作タックブラウス。
〈ア ピース オブ ライブラリー〉
ウェディングドレスのパタンナー出身というデザイナーが手がける〈ア ピース オブ ライブラリー〉。レースやフリルなど「らしさ」があふれる繊細なディテール。
〈サイ〉
〈サイ〉ブランドタグ
2020年でブランド誕生20周年という〈サイ〉。定番シャツとして絶大な人気を誇る白シャツも、ブランドタグの「S」が20周年記念のゴールド仕様に。
〈ヴラスブラム〉
伊勢丹新宿店が〈ヴラスブラム〉にオーダーしたシャツドレスは、今回の白シャツイベントでの限定販売。レイヤードにも最適な長さです。1と2のサイズ展開で、丈の長さをお楽しみいただけます。
武井さんが当日着ていた〈人吉シャツ〉
武井さんが当日着ていた白のカメラマンシャツ。友人のフォトグラファーが〈人吉シャツ〉で作ったというシャツを気に入り、同じデザインのものをご自身でもオーダー。
平野さんの白シャツ〈人吉シャツ〉
平野さんの白シャツも同じく〈人吉シャツ〉。2018年に発売された白のバンドカラーシャツは通常のものに比べて首まわりが広く、上までボタンを留めてもすっきり見えるお気に入りの一枚。

ほぼ日×伊勢丹 白いシャツをめぐる旅。2020 -心地のいい白-
□5月27日(水)午前10時~
三越伊勢丹オンラインストアにて販売開始
□5月30日(土)〜6月9日(火)  
伊勢丹新宿店本館4階=センターパーク/ザ・ステージ #4
※伊勢丹新宿店での店頭展開は終了いたしました。

「ほぼ日」サイトでも「白いシャツをめぐる旅。2020」のコラムを掲載しております。 さまざまなブランドの皆さまの物作りやブランドの想いがつまった「ほぼ日」サイトもぜひご覧ください。

【ほぼ日】とは
ほぼ日刊イトイ新聞(通称:「ほぼ日」=ほぼにち)はコピーライターの糸井重里氏が主宰する1998年6月6日創刊のウェブサイト。ほぼ、と言いつつも創刊日から一日も休まず、毎日更新を続けています。「ほぼ日」では、さまざまな方へのインタビューやコラム、ライブ中継の配信など、あらゆるコンテンツがすべて無料で楽しめます。

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