isetan Men's Style
会期:2025年4月4日(金)~4月10日(木)
場所:ルクア大阪イセタン 各ショップ
「もっと」たのしく、「もっと」じゆうに、「もっと」ふかく。
香水についての「もっと」を満たすイベント『MORE PARFUN』。
今回のイベントのロゴやメインビジュアルのデザインを手掛ける、
六景株式会社の代表でデザイナーの上村 昂平氏と、企画立案者のルクア大阪イセタン諏訪がイベントについて語る。
ーイベントのデザイン依頼を受けた時の感想は?
諏訪(以下「諏」):上村さんには、「モアパルファン」のイベント名が決まったタイミングで、ロゴやメインビジュアルのデザイン依頼をさせていただきました。上村さんはご自身も香水がお好きでいらっしゃいますが、今回のイベント企画を初めて聞かれた時、どう感じられましたか?
上村(以下「上」):僕は、今まで大阪にこういうイベントはなかったのかなと思っていて。大阪でデザイナーをやっているんですが、手がけている香りのイベントも京都での開催が多くて、大阪で友人や家族や身近な人たちを気軽に呼べる香りのイベントがあまりなく、そういう意味でとても嬉しかったです。
それともう一つ、香水ブランドがただたくさん集まったイベントではなく、スイーツと香水の共通点から、スイーツのコラボレーション企画など、香りについて深く知ることができるコンテンツがあることがとても良いなと思いました。
初めて香水のイベントに行く人にとっても、既に香水に慣れ親しんでいる人にとっても、多角的に香水を知ることができるのはすごく重要だと思います。僕は初めての方を招待して一緒に見て周りたいと思っていますが、そういう方にも楽しんでもらえる、安心感のあるイベントになるんじゃないかなと思いました。
諏:ありがとうございます!そう言ってもらえると心強いです!!
ー制作の裏話
諏:私が上村さんにお願いしようと思ったのは、京都にある香水専門店「LE SILLAGE(ル シヤージュ)」の店頭に貼ってあった、上村さんが主催する「混ぜるな危険」のイベントのビジュアルがパッと目にとまったことがきっかけなんです。
かっこいいな、こういうビジュアルがいいな、って。今回のロゴやビジュアルは、これまでのいわゆるフレグランスらしいラグジュアリー感のあるものとは違って、コアでカッコ良い、モードなデザインが良いと思っていて、上村さんなら絶対素敵なものを作ってくださるんだろうなと思いました。
上村さんの過去の作品などをHPで拝見させていただき、それが段々確信に変わっていって、ある程度イメージだけをお伝えしたら、あとはお任せしたいなと思いました。
上:そんなに褒めていただいて(笑)
制作過程のお話をすると、MORE PARFUNのロゴは、一番最初に提案したのがPARFUMの「M」を「N」に変えるのはどうですか?ということです。お祭り感をどう出すか?というのを考えた時に、良い意味で大阪感を出しすぎず、さりげなくユーモアとして入れたいなと思ったので、楽しいの「ファン(FUN)」と香水の「パルファン(FUM)」をかけてみました。
ロゴマーク自体は極力シンプルにしました。
こういったイベントは良くも悪くもすごく綺麗なものが多いイメージがあるんですが、今回のイベントの「土壌や文化を作っていく」「もっと楽しく」といったメッセージ性では、綺麗なだけではない方向性にしたいと思っていました。
メインビジュアルの撮影では、「たのしく」「じゆうに」「ふかく」というサブタイトルから、老若男女に来てもらえるイベントにするために、モデルさんも一般の方にお願いしています。
撮影の裏話なんですが、実はこのメインビジュアルの撮影は、一眼レフではなく、カメラマンさんがデジカメで撮影しているんですよ。このカメラマンさんは普段からデジカメでストリートスナップを毎日のように撮っている方なんですが、この方の撮る写真にはリアルさがあって、いわゆる広告とかで見るような写真とは真逆のイメージがあると僕は思います。
この方は、元々ファッション関係でブランドの撮影をずっとされていた方なんですが、大事なポイントをきちんと押さえられる技術のあるプロなので、今、実験的にデジカメで毎日撮影していることが僕は面白いなと思っていて。
日常の中を切り取った感じを今回のメインビジュアルのイメージにしたいと思ったので、このカメラマンさんにお願いしました。モデルさんも一般の方を10人ほど呼んで撮影し、その中からビジュアルを厳選しました。
諏:すごいですね!そんな裏話があったとは。ビジュアルに使われている写真にもぜひ注目していただきたいです。
このMORE PARFUNが、これまでにないものや、常識を覆していくといったコンセプトの中で、技術や経験値からくる、本当のレベルの高さを維持しつつ、新しい試みをしていることが本当に面白いと思います。
上:カメラもどんどん新しいものが出てくる中で、新しい製品を購入することで新しさは取り入れていけると思います。でも、香水でも同じだと思うんですが、本当に良いものに新旧は関係ないと思います。スキルもあるし自信もあるからこそチャレンジできる。
諏:途中報告をいただいた時に、上村さんもすごく楽しんで取り組んでくださっていることが伝わってきて、すごく嬉しかったです。
ビジュアルも子どもから大人までいろんな世代を幅広く起用いただいていて、香水のイベントなのにあえて香水があまり映っていないところもすごく興味深くて。
上:実はそこはすごく意識したところで、一部使用している写真もあるんですが、香水を使わずに、いかに楽しさや香りを視覚化できるか、というチャレンジでもありました。
ピントがバチッと合っているだけだと単なる写真になってしまうと思うんですが、ぼんやりとしていたり、そんなところに僕は香りや気配を感じます。空気感を一緒に伝えられる写真に仕上げていただいている、もっと言うと、たとえば女の子が走っている写真だと、ここの場の香り、空気感まで香ってきそうな写真にできればと考えました。
諏:新しい香りの表現方法を体現していただいた気がします。まさに今回のイベントにふさわしいビジュアルですね!
ロゴのMORE PARFUNの「MORE」に括弧がついていたり、斜体になっているのはどういう意味を込めていただいたんでしょうか?
上:極力ミニマムな操作で、イベント名の一番大きなコンセプトを強調しています。
フォントの話で言うと、ロゴの中の日本語「たのしく」「じゆうに」「ふかく」は、比較的トラディショナルなものを使っていて、先ほどのお話にあったような、時代を超えて、以前のものにも良いものがあることを意味として込めました。
諏:新旧問わずに、いいものはいい!というのが、ここでも伝えられますね!
ーどんな方に来てほしい?
諏:上村さんは、どんな方にこのイベントに来てほしいと思いますか?
上:香水が好きな方やご興味をお持ちの方はもちろんなのですが、僕自身がクリエイターなので、クリエイターの方にもぜひ1度来てほしいと思っています。僕たちクリエイターの込めた想いを見に来てほしいです。
企画段階からクリエイターが関わっていて、すごくクリエイティブ色の強いイベントに仕上がっているんじゃないかと思います。とても尖ったイベントになっていると思います。
諏:上村さんに作成いただいたロゴとビジュアルを使用した、MORE PARFUNオリジナルグッズも作成いただきました。
購入時のノベルティをはじめ、Tシャツ、トートバッグなど、会場でお求めいただけるグッズもあります。
遊び心あふれるフォトスポットもあるので、ぜひ遊びに来てほしいですね!
上:ぜひデザインにも注目して楽しんでいただけたらと思います!
ーイベント情報ー
「MORE PARFUN 2025」
■2025年4月4日(金)~4月10日(木)
■会場:ルクア イーレ内
8F イセタン メンズスタイル / カジュアルウェア・フレグランス (メイン会場)
4F イセタン クローゼット / 対象ブランド
2F イセタン コスメティックス、イセタン アーバンマーケット / 対象ブランド
1F イセタン シーズナルセレクション / 対象ブランド
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。イベント情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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