シャツのフィッティングにおいて一番重要なのが首まわりのサイズです。

みなさんはご自分のサイズを計測したことはありますか？
ドレスシャツのサイズは首まわりと裄丈（ゆきたけ）で決まります。まずはご自分のサイズを正しく知ることが大切です。

喉仏の下からメジャーで首まわりを一周させた数字が実寸で、この実寸に+2㎝した長さが「シャツの首まわり」の適正サイズです。

襟元がきつくても緩くても、ドレスシャツの着こなしは格好悪くなってしまいます。
例えば、首まわりの実寸が39㎝の場合、ドレスシャツの首まわりのサイズは41㎝を選ぶのが良いでしょう。

続いて、裄丈です。意外と知られていないのがこの裄丈の適正な長さです。
普段、自然に腕を下したときに、袖の長さはどのあたりになりますか？
適正な袖の長さは、親指の付け根にかかるくらいです。
これまで着用していた物より長いと感じられる方も多いかもしれませんが、ドレスシャツの上にはジャケットを羽織るので、ジャケットの袖からドレスシャツが1.5㎝ほど出るのが一番きれいな着こなしとなります。
ジャケットの袖からドレスシャツが少し出ると、袖口が汚れにくくなりジャケットも長持ちします。

また腕は日中一番動かす部分。少し腕を曲げただけでもドレスシャツは袖が引っ張られ上にあがります。袖の長さは実は着こなしの印象にとても大きく影響するので、ポイントをおさえておきましょう。

普段みなさんは形態安定加工のドレスシャツと非形態安定のドレスシャツ、どちらを着用されていますか？
それぞれにメリットがありますので、自分のスタイルに合ったものを選ぶと良いでしょう。

・形態安定加工シャツ

形態安定とは名前のごとく形がくずれにくいシャツのことです。
従来、形態安定加工のドレスシャツは綿とポリエステルの混紡素材がほとんどでした。
化学繊維をとりいれることで機能をプラスできていたのです。

しかし、現在は綿100％で形態安定加工が施された製品も開発され、、綿の肌触りを維持しながら形態安定性も持ち合わせるという一石二鳥なドレスシャツも登場しています。

・非形態安定シャツ

形態安定という機能は日本においてはメジャーなものになりますが、メンズスタイルの発信であるイタリアなどのヨーロッパにおいてはほとんどみられません。
生地メーカーからイージーケアの製品が多少登場してはいますが、形態安定加工は日本独自の文化といえます。

非形態安定のドレスシャツは、着心地の良さが最大のメリットになります。
綿100％の形態安定加工シャツも存在すると上で述べましたが、薬品処理や樹脂加工・熱加工などを施すことにより綿特有の肌触りの良さ、吸湿性が劣化する点は否めません。ドレスシャツのお手入れはクリーニングに出しているという方でしたら、形態安定加工はあまり必要のない機能となりますので、着心地の良い非形態安定シャツがおすすめです。

• 続いて、型が多様にあるドレスシャツの「襟」についてお話いたします。

1） レギュラー

日本では一番浸透している襟の型です。襟の開きが75～90度で、ビジネスシーンからフォーマルまで使えます。レギュラーにはタイドアップがマストとなります。

• ２） セミワイド

レギュラーの次に襟の開きが少ないものになります。ワイドやカッタウェイには抵抗がある方にもおすすめの襟型です。

３） ワイド

スーツスタイルからジャケットスタイルにもおすすめの襟型です。

4） カッタウェイ（ホリゾンタル）

襟の開きが水平以上のもので、タイドアップはもちろんですが、ノータイスタイルでボタンを開けて着ていただいても襟がきれいに開くのが特徴です。

5） ボタンダウン

クールビズでノーネクタイが浸透し需要が大きくなった襟型。その名のごとく襟先にボタンがついているので、ボタンをあけて着たときにも襟が寝ることがなくきれいに着用できます。

このように襟型にもたくさんのスタイルがありますが、襟の形によって印象も大きく変わります。

ぜひご自身のスタイルとお好みに合わせたものを選んでみてください。

ドレスシャツにはサイズや襟型に加えて、色・柄などもたくさんの種類があります。
「こんなにたくさんあると、どれを選んでいいのかわからない」という方も多いはず。そんな時、持っていて大活躍間違いなしのドレスシャツが「白（またはサックスブルー）×セミワイドカラー」

• このドレスシャツはどんなスタイルにも合わせやすく万能で、印象もよく着こなしていただけます。
• ドレスシャツ選びに迷った際には、ぜひ参考にしてみてください。
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• 日本橋三越本店 本館２階ドレスシャツ・ネクタイではスタイリストがお客さまのご要望に沿ったドレスシャツ選びのお手伝いをさせていただきます。