2020 Winter
2020年1月15日(水) ~ 2020年1月20日(月) ※最終日は午後6時終了。
2020年1月15日(水)〜20日(月)
<最終日は午後6時閉場>
日本橋三越本店 本館7階 催物会場
2019/12/25 更新
日本画・洋画・外国絵画・版画・彫刻・コンテンポラリーアートなど、多数のジャンルより選りすぐった作品を約500点展覧する「2020 Winter 三越美術特選会」を開催いたします。近代に活躍をした女流作家の珠玉の作品をご紹介する「松園と女流巨匠作家」の特集をはじめ、巨匠の逸品から若手による新作までお楽しみいただけます。
凛とした女性の美を、同性ならではの繊細な視点で描いた女流画家の先駆者・上村松園を中心に、昭和・平成の画壇で、女性の力強さを個性豊かに表現した小倉遊亀、片岡球子など、女流巨匠作家の秀作を特集いたします。
上村松園「鷺娘」120.5×39.9cm
絹本、軸装 大正初期頃
東京美術倶楽部鑑定証書 14,300,000円
〔うえむら・しょうえん〕
1875年 京都府生まれ
幸野楳嶺、竹内栖鳳に師事 帝国藝術院会員
女性で初めて文化勲章を受章 1949年逝去
鷺娘は歌舞伎および日本舞踊の伝統的な演目で、坂東玉三郎が演じたことで知られています。雪がしんしんと降り続く中、蛇の目傘をさした白無垢姿の鷺娘がたたずみ、恋に悩む女の苦しい胸のうちを舞いで表現する様子を描いています。松園ならではの熟達した技巧の冴えと、上品な艶やかさで魅力のある作品です。
目に見えない空間の表現を大切に制作を続ける中村貴弥氏。観るものの想像をかき立てる作品は自然とその世界に引き込まれる不思議な感覚を得ます。本特集では森や波などこれまでのモチーフに加え、近年新たに取り組んでいる結晶の美しさを巧みに使った新シリーズを展覧いたします。
「波-輝く霞-」15号〔円形〕
日本画 935,000円
〔なかむら・たかや〕
1982年 京都府生まれ
京都造形芸術大学大学院修了 無所属
さまざまな想いを秘めた表情の女性像が印象的な西岡悠妃氏。2019年 第74回春の院展では春季展賞を受賞し、さらに注目を集めています。本特集では動物や鳥などの生きものを何かを伝える存在と捉え、人物像を組み合わせた新作を中心にご紹介いたします。
「想う者」6号S
日本画 308,000円
〔にしおか・ゆうひ〕
1986年 東京都生まれ
東京藝術大学大学院修了 日本美術院院友
淡淡と色づく光の洪水に溶け込むようにして、存在感を放ち輝く少女たち。全身に纏う儚げな雰囲気とは対照的に、その眼差しは全てを見透かすような鋭敏さを内包しています。本特集では歌人・野口あや子氏が、作品に寄せて短歌を書き下ろしています。美しく紡がれた歌の数々を伴い、より一層深みの増した内田氏の絵画世界をご堪能ください。
「でなければ吹き抜ける夏の潮風にまみれて告げよう嘘は嘘だと」
10号 油彩、パネル 660,000円
〔うちだ・すずめ〕
東京都生まれ
筑波大学芸術専門学群卒業 無所属
日本・中国のむかし話や伝記などの世界を1つの作品の中で表現しています。近年は、陶芸のみならず、日本画や球体関節人形など表現方法をさらに増やし、新しい美術表現に取り組んでいます。
「姑獲鳥の牢」H28×W23×D23cm
疂彩、磁土、金彩 165,000円
〔おう・せつよう〕
1986年 モンゴル生まれ。
四川美術大学の工業デザイン科で勉強した後、日本の東京藝術大学に入学。さらに陶芸を学ぶ。2018年に博士課程修了。その後、中国に戻り、中国四川美術大学陶芸講師として活動。2019年8月に再び来日。オリジナル下絵技法「疂彩(じゅうさい)」を創出し、現在は主にこの技法で制作。
一見単なる動物の木彫作品かと思いきや、よくよく目を凝らせば見えてくるコミカルなコラボレーション。ポップなピンクに彩られた豚は蚊取り線香に。柴犬の足元には違和感、歌舞伎に登場する着ぐるみを連想させます。ユニークな発想と確かな技術で楽しませる、榎戸氏の新作15余点を発表いたします。
「漂うなわばり」 H26×W32×D21cm
木彫(檜、樟、漆)、彩色 418,000円
〔えのきど・こうえもん〕
1983年 東京都生まれ
明星大学卒業
※価格はすべて税込です。
お問合せは大代表 03-3241-3311
本館6階 美術フロアまで。
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