美術
2021/10/11 UP
馬の嘶きや命を懸けた武将たちの鼓動が聴こえてくるかのような臨場感あふれる合戦図をはじめ、歴史上の偉人たちの生き様まで捉え作品に吹き込まんとする阪野智啓氏。
本展では、歴史上の登場人物を" 対(つい)" の関係で捉えて描いた作品約20 点を展覧いたします。
氏が紡ぎ出す歴史の世界をどうぞこの機会にご高覧賜りますようご案内申しあげます。
デジタルカタログは下記よりご確認いただけます。
〈 阪野 智啓 BANNO Tomohiro 〉
1975年 愛知県生まれ
2000年 愛知県立芸術大学美術学部日本画専攻卒業
2002年 愛知県立芸術大学美術研究科日本画専攻修了
修了模写「平治物語絵巻復元模写」優秀作品賞
名古屋城本丸御殿障壁画復元模写事業 ~ '16
2003年 再興第 88 回院展初入選(以後 12 回入選)
2004年 第 59 回春の院展初入選(以後 12 回入選)
勢の会日本画展(松坂屋名古屋店) ~ '13
2005年 第二回万葉日本画大賞展入選(以後 2 回入選)
葵会日本画四人展(東武百貨店)
雄雄会日本画展(松坂屋名古屋店/銀座店) ~ '10
うづら会日本画展(日本橋三越本店) ~ '13
2006年 長湫会日本画展(日本橋髙島屋本店) ~ '10
2008年 青二会日本画展(そごう心斎橋店/横浜店/池袋店) ~現在
2011年 日本画三人展(松坂屋名古屋店)
2012年 歴博甲本「洛中洛外図屏風」復元プロジェクト(協力者) ~ '13
2014年 若鶉会日本画展(日本橋三越本店/名古屋栄三越) ~現在
2015年 特別展「あの人を訪ねて」(郷さくら美術館)
風雅の会日本画展(松坂屋名古屋店/大丸心斎橋店) ~現在
「月次祭礼図屏風模本」復元プロジェクト(分担) ~ '17
2016年 個展(東武百貨店)
「長篠合戦図屏風」復元プロジェクト(協力者)~現在
2017年 第 102 回再興院展 奨励賞、天心記念茨城賞
個展(松坂屋百貨店)
「北斎大だるま絵」復元プロジェクト(代表)
2018年 石山寺縁起画中画本「浜松図屏風」復元プロジェクト(代表)~現在
2019年 個展(豊田画廊)
2020年 共編著書『月次祭礼図屏風の復元と研究―よみがえる室町京都の かがやき―』思文閣出版
個展(アートサロン光玄)
現在 愛知県立芸術大学 准教授
愛知県立芸術大学 文化財保存修復研究所 所員
愛知県立大学 人間の尊厳と平和のための人文社会研究所 研究員
東京大学史料編纂所 共同研究員
日本美術院 院友
平治の乱|50号
1,100,000円
平家と源氏
白旗を掲げた源氏は武家の先駆けとして勇躍し、源義家の奮戦で「後三年の役」の頃に武威は絶大となりますが、朝廷からは私党として遠ざけられました。
一方、赤旗を基調とした平家は朝廷での権威も備え盤石の基盤を作り上げ、「平治の乱」で源氏を破って京都にはじめての武家政権を誕生させました。
義経|6号
264,000円
義経伝説
源義経ほど伝承で彩られた武将はほかにないのではないでしょうか。「 鵯ひよどり越え」では前代未聞の騎乗による崖下への突撃奇襲によって平家に大勝しましたが、その戦法は当時の武家倫理からはずれたものが多く批判も少なからずありました。義侠の徒である「弁慶」の存在は、「義経」の不調和を補完していたようにも感じます。
Leon|10号
440,000円
南蛮風流
伊達政宗は漢詩で「邪教の南蛮国を亡ぼす『萬里の風』を待つ」と高らかに宣言しますが、実はその南蛮国(イスパニア)と通じていたのであり、芝居じみた振舞いを一興としていたようです。ライバルの蒲生氏郷は敬虔な信仰を持ったキリシタン大名で「Leon」の洗礼名を持ち、厳格な姿勢で政宗と会津で対峙し続けました。
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