美術

アンドシュ・プローデル陶展　「風の想い出」

2023年11月29日(水) ～ 2023年12月4日(月) 最終日午後5時終了

2023/10/10 UP

1950年フランスキュブラックに生まれ、母の生誕地であるルビニャックに築窯し作陶を続けているアンドシュ・プローデル氏。大学卒業後は画家として活動するも、メキシコにて日本の陶芸と出会い、日本の茶の湯精神に魅せられて陶芸家へ転向し、国際的な活躍をされております。

日本橋三越本店で4回目の個展となる今回は、テーマを「風の想い出」とし、芸術的な感性によって表現された造形に、素材や技法、釉薬を巧みに生かした独創的な作品の数々をご紹介してまいります。

ぜひこの機会にご高覧くださいませ。

風の想い出に

私はパリへの雲の道に居る
一群のムクドリ鳥達の熱狂
翼の回転が地平線に届く
空になぐり書きする鳥たちのエスペラント
誰がこの景色のある道を伝えるのか？

時は動かぬ地上で風のように過ぎ去り
想い出は鳥の飛翔のように消え去る
しかし　ただ黙ってそこに残るものがある
人間には明日より遠いところが見えない
河辺の石はそこにある。

En souvenir du vent

Je suis sur la route de Paris nuages
Lourds chair de poule la manie des sansonnets
Touche à tout l’horizon ce moulin moulinet
Espéranto des oiseaux le gribouillage du ciel
Que dit la route quel est donc ce paysage.

Le temps passe comme le vent sur la terre immobile
Et les souvenirs s’effacent s’envolent à tire-d’aile
Des choses restent muettes mais demeurent
Quand l’œil humain ne voit pas plus loin que demain
Des choses comme des pierres sur la rive du fleuve.