美術

川内倫子展「M/E」

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2021/02/03 UP

MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERYでは、オープン一周年記念の展覧会として、国際的に活躍する写真家・川内倫子氏の三越での初個展を開催いたします。川内氏は1972年滋賀県生まれ。『うたたね』『花火』で第27回木村伊兵衛写真賞を受賞、第25回ICPインフィニティ・アワード芸術部門を受賞。本展では最新作の「M/E」の他、近作の「Halo」シリーズも併せて展示いたします。

 

 

<解説>

川内倫子がアイスランドの地を訪れて撮影した「M/E」(2019年)は、母なる大地の意味となる「Mother Earth」の頭文字から来ている。阿蘇の野焼きを撮った「あめつち」(2013年)、自身にとって遠い、宇宙的な被写体へと向き合った「Halo」(2017年)の後、川内がさらなる遠い場所を求めて訪れたアイスランド。そこには地球の息吹を感じる間欠泉や、人間の持っている時間を遥かに超える氷河が存在していた。とりわけ休火山の内部に入ったときの体験が強く印象に残り、その火口内部で川内は、地球と自分自身が反転して一体化したような不思議な感覚を覚えたという。母なる大地である自然と、人間もまたその一部であるということ。「M/E」は、自然に対する畏敬と、自身が出産を体験したことによる変化から生まれた最新作となる。本展では「M/E」のほか、「Halo」シリーズも合わせて展示することで、人間にとって遠いものと近いものが、見える/見えないその双方で存在しながら、入れ子状になるような世界観を紹介する。

 

 

<作家ステートメント>

地球の息吹を感じるような間欠泉や人間の持つ時間を遥かに超える氷河を目の前にして、自分の小さないのちを再確認した。とりわけ休火山の内部に入ったときの体験が強く印象に残っている。洞窟というよりも、もっと巨大な空間が火口の内部に広がっていて、かつてマグマで満たされていた内部の岩肌は光を当てると黄色、青、紫など鮮やかな色が見える。上を見上げると火口の入り口から光が差し込んでいて、その形は女性器を想像させ、自分が地球に包まれて胎児として存在しているような気持ちになり、いままでに感じたことのない、この星との繋がりを感じた。

 

 

 

<Biography>

72年滋賀県に生まれる。2002年『うたたね』『花火』(01年、リトルモア)の2冊で第27回木村伊兵衛写真賞を受賞。著作は他に『AILA』(04年、フォイル)、『the eyes, the ears,』『Cui Cui』(共に05年、フォイル)、『Illuminance』(11年、日本版はフォイル)、『あめつち』を(13年、日本版は青幻舎)、『Halo』(17年、日本版はHeHe)。09年にICP(International Center of Photography)主催の第25回インフィニティ賞芸術部門受賞、13年に平成24年度(第63回)芸術選奨文部科学新人賞、第29回写真の町東川賞国内作家賞を受賞。主な個展は、「AILA + Cui Cui + the eyes, the ears,」カルティエ財団美術館(05年、パリ)、「Rinko Kawauchi」The Photographers' Gallery(06年、ロンドン)、「AILA + the eyes, the ears,」ハッセルブラッド・センター(07年、イエテボリ、スウェーデン)、「Semear」サンパウロ近代美術館(07年、サンパウロ)、「Cui Cui」ヴァンジ彫刻庭園美術館(08年、静岡)、「照度 あめつち 影を見る」(12年、東京都写真美術館)、「Rinko Kawauchi – Illuminance」(15年、KUNST HAUS WIEN GmbH、ウィーン)、「川が私を受け入れてくれた」(16年、熊本市現代美術館)ほか多数。主なグループ展に、アルル国際写真フェスティバル(04年、フランス)、フォトエスパーニャ(06年、マドリッド)、「カルティエ現代美術財団コレクション展」東京都現代美術館(06年、東京)、「Blooming ブラジル-日本 きみのいるところ」豊田市美術館(08年)、ブライトンフォトビエンナーレ2010(10年、ブライトン、イギリス)、「Bye Bye Kitty!!! Between Heaven and Hell in Contemporary Japanese Art」ジャパン・ソサエティ(11年、ニューヨーク)、「In the Wake Japanese Photographers Respond to 3/11」Museum of Fine Arts, Boston(2015年、ボストン)、「Prix Pictet」V&A Museumほか世界巡回(2017年)、「Japanorama. A new vision on art since 1970」Centre Pompidou-Metz(17年、フランス)などがある。2020年にはグループ展「古典×現代2020 時空を超えるアート」国立新美術館に参加。近刊に写真集『as it is』(torch press)とエッセイ集『そんなふう』(ナナロク社)がある。

【オープニングレセプション】

3 月17 日(水)午後5 時~ 7 時 作家在廊予定

 

画像

「無題」(シリーズ「M/E」より) 2019年

H120 × W80 cm

ラムダプリント ed.3

画像

「無題」(シリーズ「Halo」より) 2016年

H75 × W50 cm

ラムダプリント ed.3

※価格はお問合せください。

※数量に限りがある商品もございますので、品切れの際はご容赦ください。

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