美術
2024/04/15 UP
日本橋三越本店にて初となる田中忍氏の個展を開催いたします。
田中氏は白磁に映える「釉裏紅」の美しさを探求しながら作陶しています。釉裏紅は中国元代に起源する古来の技法で、透明釉の下に銅を含む絵具によって紅い文様をあらわします。現代でも高温下で文様を安定させることが難しく、熟練した高度な技術が必要とされています。田中氏があえてコントロールの難しい手法を選ぶのは、想定を超えた思わぬ新しい風景が見える瞬間を求めており、自然と調和する姿勢を大切にしているからでしょう。長年の試行錯誤と研究によって出でた紅色の麗しさは、森の中に誘うかのような力を秘め、自然への憧憬を呼び起こします。
今展では、草花の移ろいゆく姿を表現した新作約40点をご紹介いたします。ぜひ会場でご覧ください。
四季折々いろいろな表情を魅せる嬉野の自然を釉裏紅を中心に表現してきました。作品「白い静寂-Ⅲ」は白マット釉を光沢のある釉薬にのせて、初夏の山中で静かな花を咲かせる山法師の白を主題に制作しました。
どうぞご高覧・ご高評賜りたくご案内申し上げます。
田中 忍
デジタルカタログは下記よりご確認いただけます。
白い静寂―Ⅲ
サイズ: 10.5×10.5×H25cm
素材:磁土、釉薬
143,000円
思いがけない空白ーⅨ
サイズ: 20 × 20 × H41cm
素材:磁土、釉薬
550,000円
雨の縁取りーⅢ
サイズ: 45.5×45.5×D3.5cm (額込)
素材:磁土、釉薬、木製額
121,000円
※数量に限りがある商品もございますので、品切れの際はご容赦ください。
※価格はすべて、税込です。
その他のニュース