美術
2021/01/11 UP
「社会」と「アート」はこれまで幾度となく関わり、反応し、新たな歴史をつくってきました。
昨年は誰もが予想しえなかった世界的混乱が起き、また一つ新たなアートの歴史が変わる時期だと考えます。
今回三越コンテンポラリーギャラリーでは、タグチファインアート代表の田口達也氏をキュレーターに迎え新しい可能性を探ります。
日本橋三越本店
アートフェアへの倦怠、閉塞感が美術界を覆いつつあったところに、新型コロナウイルスによるパンデミックが、美術品のオンラインでのプロモーション、販売に拍車をかけています。いまインターネット上にはかつて無い数のイメージが氾濫しています。前後して、そうした状況に異議を唱えるかのように、作品の題材となるイメージよりもむしろ絵画(支持体や絵具)が備える物質性を強く意識し、また観る者にも訴える仕事をしているペインターが増えています。
それぞれの問題意識やアプローチは異なりますが、身体的に空間を共有すること(実際に対面して観ること)を絵画芸術の成立条件として重視する6作家の作品から、絵画の今日的な状況の一端をご覧頂けましたら幸いです。
田口達也
[出品作家]
青木豊 / 高橋大輔 / 田中秀和 / 西川茂 / 水谷昌人 / ミヒャエル・テンゲス
青木豊
「無題」
2020年
アクリル・スプレーペイント・アルミニウムペイント・綿布・パネル
27.3 × 22.0 cm
高橋大輔
「無題」
2020
油彩・パネル
16 × 12.5 cm
田中秀和
「Time Leap」
2018-2019年
油彩・磁石・マグネット塗料・キャンバス
91.0 × 91.0 cm
西川茂
「テーブル上の包み #2」
2020年
油彩・金属粉・鉛筆・キャンバス・パネル
91.0 × 60.6 cm
水谷昌人
「花(flowers)」
2017年
アクリル絵具・紙・インクジェット・キャンバス・ウッドパネル
23.0 × 16.0 cm
ミヒャエル・テンゲス
「無題」
2018年
油彩・キャンバス
50.0 × 40.0 cm
※五十音順敬称略
※数量に限りがある商品もございますので、品切れの際はご容赦ください。
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