美術
2024/06/29 UP
日本の近代化が大きく進展した明治時代、封建的な身分制度が解体され、政治、経済、社会のあらゆる分野が変革を遂げる中で、工芸も例外ではありませんでした。明治政府は外貨獲得と日本技術を広めるため、海外市場の進出を目指し、高度な技巧を凝らした絢爛豪華な工芸作品を欧州へ輸出しました。そうした政策により幕府の庇護を失った職人たちは再起し、現代では再現のできない傑出した工芸品を創出しました。
他に類を見ないほど緻密かつ迫力をもった日本の工芸作品は、海外で瞬く間に人気を集め「ジャポニスム」と呼ばれる一大ムーブメントを巻き起こしましたが、作品が日本にはほとんどなかったため、国内では芸術的に評価されていませんでした。しかしながら、近年は日本の貴重な文化遺産として再評価されはじめ、現代アーティストらにも知られるようになり、明治工芸で養われた美意識と工人の熱意は後世に受け継がれています。
本展覧会では、明治期の蒔絵漆器、名工で知られる錦光山らの京薩摩、海野勝珉の金工、並河靖之の七宝など約70点を一堂に展観いたします。ぜひこの機会に、明治の工匠たちが生み出した驚異の技巧美と自然への敬虔な感性をお楽しみください。
日本橋三越本店
デジタルカタログはこちらからご確認いただけます。
是美「龍如意宝珠置物」
幅17×奥行16.8×高18㎝
8,800,000円
陶山「菊尽人物薩摩茶碗」
径13.8×高8㎝
2,970,000円
「龍文七宝ティーセット」
カップ各:幅7×奥行5.8×高6.3㎝
ソーサー各:径10.8×高1.6㎝
990,000円
※数量に限りがある商品もございますので、品切れの際はご容赦ください。
※価格はすべて、税込です。
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