美術
2022/12/22 UP
このたび、三越日本橋本店では「日本近代洋画の軌跡 -探求と創造の100年-」を開催いたしました。
文明開花により進む西洋化、富国強兵の名の下に起こる数々の戦争により、日本社会は激変する世界に呑み込まれていきます。
それは芸術文化においても例外ではなく、洋画壇においても世界との共鳴、そして反発を繰り返し、
常に挑戦を続け、大きな飛躍を遂げてまいりました。
明治期、浅井忠はその先駆けとして日本洋画の打破を築きました。
揺籃期には安井曾太郎や梅原龍三郎が西洋絵画の表現方法を本格的に取り入れられるようになります。
技術の探求と創造です。
さらに年を経て、そのルーツに触れられるように渡欧する画家も数を増やしていきます。
藤田嗣治、佐伯祐三、荻須高徳らが時代の空気を懸命に画面に落とし込み、高い評価を受けました。
また、香月泰男や熊谷守一など自己の内面性を描き、精神の探求を目指す画家も現れました。
その多様性と深遠性は、日本の文化の強さと言えるものです。
本展では、その明治期から戦後に至る洋画の潮流を、名画とともに振り返る貴重な展覧会です。
日本橋三越本店はこの開催を幕開けに、創業350年の節目を迎えます。
今日までのみなさまのご愛顧とご支援に感謝申し上げるとともに、
どうぞご高覧を賜りたく、ご案内申し上げます。
デジタルカタログは下記よりご覧いただけます。
熊谷 守一「猫」
サイズ:24.2×33.3cm
技法:油彩・板
※価格はお問い合わせください
浅井 忠「早春」
サイズ:72.0×45.7cm
技法:油彩・カンヴァス
※価格はお問い合わせください
岸田劉生「狗圖」
サイズ:34.5×42.2cm
技法:岩絵具ほか・絹
※価格はお問い合わせください
※数量に限りがある商品もございますので、品切れの際はご容赦ください。
※価格はすべて、税込です。
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