美術
2024/09/11 UP
2024年1月1日に発生した能登半島地震。記憶に新しいこの震災により、輪島地区は壊滅的な被害を受けました。
高度な漆工技術により、数々の超絶的な作品を生み出してきた雲龍庵・北村辰夫氏の工房も同様に被災をし、同日、すべての環境が一変しました。
当初計画していたこの展覧会も延期をせざるをえないだろうと考えていましたが、若い希龍舎のメンバーの為にもと北村辰夫氏の強い思いにより、工房を金沢市内に移転され、被災後1週間もたたずに仕事を再開され、予定通り開催する運びとなりました。
こうした苦境の中でも、確かな技術と崇高な美意識の中で創られた雲龍庵の美しい作品は決して変わることはありません。そして、次代を担う漆藝作家である希龍舎も厳しい状況の中でも作品を制作し、今回発表となりました。
天災という人知の及ばぬ事態に遭っても、制作を続けるというその精神性に驚嘆させられ、作品の放つ輝きに改めて目を向けさせられます。
2年ぶりとなる今展覧会、世界のコレクターに認められ、息をのむような精緻な漆藝の美を創り出す雲龍庵と希龍舎の世界を何卒ご高覧くださいますよう、ご案内申しあげます。
碧蝶花蒔絵香箱
©UNRYUAN, KITAMURA Tatsuo
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