美術

田窪恭治・中村康平 二人展「時間」

このページをシェアする

2021/02/09 UP

 1948年と1949年生まれという二人は、同じ多摩美術大学に入学してからそれぞれ違ったアプローチで現代美術を表現してきました。

この度は「時間」をテーマに、作品をとおしてそれぞれのこれまでの活動の軌跡と今後の展開について考察する展覧会です。

 

 田窪恭治(1949年-)は70年代初頭から《イメージ裁判》というタイトルのもと、日常の行為や物事とイメージの関係を問うイベントを重ねた後、行為の痕跡や物の記憶をまとう廃材に金箔を施した作品を84年のヴェネツィア・ビエンナーレに出品しました。そして89年から99年までフランスの古い小さな教会を現代に蘇らせる《(通称)林檎の礼拝堂プロジェクト》や00年から11年まで四国・金刀比羅宮の活性化を進めた《琴平山再生計画》など、特定の場所や生物の記憶を辿り、新たなイメージを創造して来ました。今回の展覧会ではその時々の「時間の断片」である作品を展示します。

 

 中村康平(1948年-)は抹茶碗を作る陶芸家ですが、その仕事で現代美術との接点を模索し続けてもいます。2002年に現代美術の画廊で茶道具による個展「注釈としての工芸」を開いていますが、時期尚早であったかも知れません。20年たった今回、その時の作品を再発表いたします。瀧の絵の長棗には隠し文字で「言の葉の瀧」と書かれ、蓋を開けた立ち上がりには「実体化作用」と蒔絵されています。他に宮川淳の引用文を刺繍した茶碗を包む御物袋などが出品されます。

 加えて制作中の「現代の古典」と名付けられた茶碗類が展示されます。喜左衛門井戸茶碗、筒井筒井戸茶碗、長次郎のカセ黒楽茶碗の写しが中心となり、経年の変化を取り込んだ作風には時間の流れに隠された言葉の実体化の意図があるようです。

はたして中村の茶道工芸で現代美術と接点を持とうとする試みは可能であるのか、判断が下されることでしょう。

画像

田窪恭治

「#1 Le Pommier d'or MMXX」

H22.5 × W16.0cm
自然石、金箔、モザイク

385,000円

画像

中村康平

「言の葉の瀧 棗」

H11.2 × W4.8cm

 

価格はお問合せください

※数量に限りがある商品もございますので、品切れの際はご容赦ください。

※価格はすべて、税込です。

このページをシェアする

アートギャラリー

アートギャラリー

本館6階 | 美術,宝飾品・時計・メガネ

OTHER NEWS

その他のニュース

アニマルパーク

アニマルパーク

4月21日(水) ~ 4月26日(月) 最終日は午後5時閉場

十五代 坂倉新兵衛 作陶展

十五代 坂倉新兵衛 作陶展

4月21日(水) ~ 4月26日(月) 最終日は午後5時閉場です。

西嶋豊彦 日本画展
花のある一日
日本画といけばなのコラボレーション
特別展示 華道家・假屋崎省吾

西嶋豊彦 日本画展 花のある一日 日本画といけばなのコラボレーション 特別展示 華道家・假屋崎省吾

4月21日(水) ~ 4月26日(月) 最終日は午後5時閉場です。

星野友幸 陶磁展

星野友幸 陶磁展

4月21日(水) ~ 4月26日(月) 最終日は午後5時閉場です。

彩りの世界 近代巨匠工芸特集

彩りの世界 近代巨匠工芸特集

4月21日(水) ~ 5月4日(火·祝)

ガラス 西中千人 特集

ガラス 西中千人 特集

4月21日(水) ~ 5月4日(火·祝) 最終日は午後5時閉場です。

工芸的美しさの行方 素材・表現・装飾

工芸的美しさの行方 素材・表現・装飾

3月31日(水) ~ 4月26日(月) 最終日は午後5時閉場

第49回伝統工芸陶芸部会展

-公益社団法人日本工芸会正会員による‐

第49回伝統工芸陶芸部会展 -公益社団法人日本工芸会正会員による‐

4月28日(水) ~ 5月3日(月·祝) 最終日午後5時閉場

髙橋浩規日本画展 ―こもれびの中で―

髙橋浩規日本画展 ―こもれびの中で―

4月28日(水) ~ 5月3日(月·祝) 最終日は午後5時閉場です。

やなぎたあきら展 withアニマル

やなぎたあきら展 withアニマル

4月28日(水) ~ 5月3日(月·祝) 最終日は午後5時閉場です。

井村一登 展 「mirrorrim」

井村一登 展 「mirrorrim」

4月28日(水) ~ 5月10日(月) 最終日は午後5時閉場

坪山小百合展
-Origin-

坪山小百合展 -Origin-

5月5日(水·祝) ~ 5月10日(月) 最終日は午後5時閉場