美術
2025/02/19 UP
⽊の中に、わたしを⾒つけた
中は満ちていて、まるで⼩さな潮の満ち引きに、
わたしをゆだねて境を感じる
⽊を彫る時、内側を想像する。
はじめは⼿法として、内側を空洞にしていた。⻑い間、⽊彫には内刳(うちぐり)という 内部をくり抜き、重さの軽減や、⽊の乾燥による⼲割れを防ぐことが伝えられてきた。
次第に内刳は、「私の内刳」へとなっていった。
空洞を積み重ねることや、空間に空洞をつくり出すことによって、本来の⼿法からは離れ て「私の内刳」は、内側と外側の境界に対する関⼼へと繋がった。⽊という素材が持つ、⽣ と死を同時に内包する性質も相まって、「境界に存在する像」を⽣み出せるのではないだろ うか。
今回の展⽰における作品は、洞窟としての境界を意識していた。
洞窟は、何かと何かを繋ぐ境界として多くの物語で伝えられ、明暗、死と再⽣、未知の世 界への恐れなど、私の中で様々なイメージが重なっていった。
現れたのは洞窟であり、そこに存在するわたし⾃⾝でもあった。
⿊瀧舞⾐
デジタルカタログは下記よりご確認いただけます。
イベントのご案内
レセプションパーティー開催のお知らせ】
2025年3月22日(土)午後5時~7時
アーティスト来場
※諸般の事情により、予定しておりました イベントなどが変更になる場合がございます。ホームページまたは店頭でご確認ください。)
わたしの洞窟
H185×W71×D65cm
樟、大理石、鉄線
税込2,508,000 円
風にのって、歩く
左:H170×W66×D56cm 右:H78×W54×D45cm
樟
税込1,903,000 円 (2点1組)
ちいさな、ちいさな、わたし
H80×W51×D45cm
樟
税込715,000 円
※数量に限りがある商品もございますので、品切れの際はご容赦ください。
※価格はすべて、税込です。
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