美術
2025/07/02 UP
今回の個展「Echoes After Light」では、光を通じて見たものが記憶に残り、やがてイメージとして反復され、絵画として支持体に定着するまでの過程と最終的に形成されたイメージに焦点を当てる。
光はものを照らし、印象を形づくり、記憶に残る輪郭を与える。かつて見た光景や現象はイメージとして繰り返し想起され、曖昧な像となって記憶にとどまり続ける。
本展では、日常の中で目にする身近な光景や現象をモティーフとし、特に水たまりや地平線のある風景などの描写を通して、個々の経験や記憶とその場の光とが重なるイメージの形成について探る。絵画という物質を介して、記憶のなかで何度も揺り戻される像を描き出すことは、記憶の輪郭や対象への認識のあり方を浮かび上がらせる試みでもある。
本展における探究の目的は、描く対象を絵画で正確に再現することではない。
むしろ、モティーフとなる対象を見たあとに何が記憶に残り、どのように反復されて絵画として定着していくのか、その過程への考察と結果にある。
三瓶玲奈
デジタルカタログは準備出来次第下記よりご確認いただけます。
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2025年7月26日(土)午後5時~7時
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