美術

木村芳郎 陶展 ―水平線―

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2022/11/02 UP

1975年東広島市に太祖窯を築き、かつて海外を巡って出会った空や海の色を表現した、通称「木村ブルー」と呼ばれる碧釉で作品を制作する木村芳郎氏。その端正な作品は国内外で高い評価を得ています。日本橋三越本店で5年振りの個展となる今回はサブタイトルを「水平線」と題し、見る人の目を、心を惹きつける独特の色と造形の世界を創り出しております。

ぜひこの機会にご高覧くださいませ。

 

 

20代の頃、世界を旅した折に目にした海や空の美しさ、その感動は、私の碧釉創生の原動力となり、今に至る創作の礎となりました。

作陶の当初より試行錯誤を繰り返してきた釉薬と造形は、近年、簡素化されると共に技術的にも一層向上してきました。                        

今展は「水平線」と題しておりますが、大海原の水平線を目の前にすると、荒々しい波や風の音が静寂に変わり、壮大な空と海の青の深さに吸い込まれていく様な感覚を覚えることがあります。こうした空と海のスペクタルを、釉薬と造形を通して共有できればと考えています。   

                                                                                                                                                            木村芳郎

 

 

【略歴】

愛媛県今治市生まれ。岡山商科大学卒業。東広島市に「太祖窯工房」開設。1979年に公益社団法人日本工芸会正会員となり現在に至る。

 

【主な個展】

1976(昭和51)年「木村芳郎 陶展」広島三越 ‘78、’80、’82、’84、’86、’88、’90、’94、’96、’98、’10同展

1987(昭和62)年 「碧釉の賦」日本橋三越本店 東京

1992(平成4)年 「水の惑星−稜」広島三越

1995(平成7)年 「時空律」日本橋三越本店 東京 ‘97、‘99、‘02、‘05同展

1996(平成8)年  “KIMURA Yoshiro” GALLERY DAI ICHI ARTS ニューヨーク

2000(平成12)年 「碧のかたち」銀座和光ホール 東京

2002(平成14)年 「天籟」新宿パークタワー 東京

2003(平成15)年 「深 呼 吸」山陽新聞社賞 受賞記念展 広島三越

2006(平成18)年 「蓮・漣」寛土里 東京

2007(平成19)年 「身化論」広島三越

2008(平成20)年 「胎動」日本橋三越本店 東京

2009(平成21)年  “Kimura Yoshiro”  PIERRE MARIE GIRAUD ブリュッセル ベルギー  ‘15、’20同展

2011(平成23)年 「木村芳郎展」日本橋三越本店 東京 ’14、’17同展

 

【パブリック コレクション】

宮内庁、東京国立近代美術館工芸館、国際交流基金、神宮・外宮神楽殿、広島県立美術館、東広島市立美術館、滋賀県立陶芸の森陶芸館、岐阜県現代陶芸美術館、山梨県立美術館、茨城県立陶芸美術館、山口県立萩美術館浦上記念館、田部美術館、長谷川町子美術館、岡山商科大学、広島大学、薬師寺、ヴィクトリア&アルバート美術館(イギリス)、セーブル国立陶磁博物館(フランス)、大英博物館(イギリス)、ファエンツァ国際陶芸美術館(イタリア)、サラマンカ大学日西文化センター(スペイン)、サラマンカ市立アールヌーボ・アールデコ美術館(スペイン)、マグリット財団(ベルギー)、国立アズレージョ美術館(ポルトガル)、ニュ−サウスウェールズ州立美術館(オーストラリア)、台北縣立鶯歌陶瓷博物館(台湾)、オークランド博物館(ニュージーランド)、カタール国立ビジュアルアートセンター(カタール)、利川世界陶磁センター(韓国)、フィラデルフィア美術館(アメリカ)、ベルギー王立美術館(ブリュッセル)

画像

碧釉漣文器

径57x高7.2㎝

1,320,000円(税込)

画像

碧釉漣文壺

径18.7x高47.5㎝

715,000円(税込)

画像

碧釉漣文壺

径25.3x高24.4㎝

495,000円(税込)

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