美術
2022/10/07 UP
故郷(ふるさと)という言葉は、一般に、生まれ育った場所を指すものとして用いられますが、実際にはこの言葉の意味するところはそれほど単純ではなく、都市に育った者であっても、生まれ育った都市空間以外に、ある種の郷愁を伴って、のどかで自然豊かな空間を想起するものです。それは、いわば私たちの原風景といえますが、私の場合、そのような風景が、今なお、住まいのごく身近に存在しています。
このような自然を静かに観照するとき、そこが、本来的に人が生まれ、育まれ、死んでいく場、つまり、いのちの原点として存在することを感じることができます。そして、38億年の生命の歴史を育んできた母なる大自然と、私という存在を結びつける臍の緒のような場であることに気づくのです。
これまで私は、何気ない身近な故郷の風景を虚心に描いてまいりました。その中に、私が感得した遙かなるいのちの世界を感じ取っていただければ幸いです。 若麻績敏隆
デジタルカタログは下記よりご確認いただけます。
若麻績 敏隆 Toshitaka WAKAOMI
1958年 長野市に生まれる
1982年 東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業
1984年 同大学院美術研究科修士課程修了
1987年 大正大学大学院仏教学コース修士課程修了
1989年 画廊宮坂(銀座)にて個展
1991年 松葉屋(長野)にて個展(以後12回開催)
1993年 大丸東京店美術画廊にて個展(以後11回開催)
1994年 善光寺白蓮坊住職に晋山
2003年 加藤ギャラリー(広尾)にて個展
2005年 新生堂(青山)にて個展
2008年 日本橋三越本店にて個展( ’11、’14、’17)
2012年 善光寺寺務総長(~2014年)
2016年 ガレリア表参道(長野)にて個展
日本仏教看護・ビハーラ学会会長(~2022年)
2020年 ガレリア表参道にて小山利枝子氏との二人展
2022年 ガレリア表参道にて「祈りのかたち展」出展
現 在 無所属、善光寺白蓮坊住職
冬月 72.7×72.7㎝ 825,000円
川辺の春 53×30㎝ 440,000円
河川敷の夕 80.3×50㎝ 880,000円
夏の終わり 31.5×80.3㎝ 825,000円
雲流れる丘 33.3×53㎝ 440,000円
湖映秋燿 22.7×15.8㎝ 165,000円
※数量に限りがある商品もございますので、品切れの際はご容赦ください。
※価格はすべて、税込です。
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