美術
2026/7/1 UP
このたび林真さんの個展が日本橋三越本店特選美術画廊で開催されると聞き、私自身も馴染みの深いその会場に彼の作品が並ぶところを想像して自ずと期待が高まっている。
林さんは、優しく静かに語りかけるような背景と柔らかな空気を纏いながらほころび開く花を合わせた画風をテーマとして制作を続けているが、
その画面は単に花を描くというよりむしろ、一木一草の形を借りて感情や関係と言った普段目には見えないものに姿を与える行為そのものに直結している気がする。
写生から掴んだものを丁寧に自身の素養として育み、対象に向ける慈しみの視線を色彩や形態に置き換えていく作品は、自作に向かう姿勢も含め他者の描画とは全く異なったものであると言えよう。
近年はものを見る、感じることへの独自性を重視した描写に加え、空間に対する意識も更に高まり表現幅は益々拡張されている。
林真という作家の全体像を俯瞰することができるこの展覧会、多くの方々に観ていただき、心に留めて欲しいと願う。
日本画家 長谷川 喜久
私が関わる時間の中に於いて、何らかの縁があり出会った花々達は皆優しく柔和な表情を見せてくれます。
華やかなだけではなく時に控えめで静かに佇む様子をもって語りかけてくることも多いので、その小さなアピールを漏らさず拾い上げられる心持ちでいるよう努めています。
花と私が時を共有するその場所にはお互いの関係性を表すかのような気配が漠然と存在し、それは空間にも花のイメージが溶け込んでいるかのような印象を与えてくれます。
その印象ごと描ききってみたいという思いが現在の画風へと繋がっていきました。
写生をするたび、私にとっての写実とは単なる形の描写ではなく、内包される心理を描くことなのだと再確認させられています。
このような気持ちを継続させ描き続けています。
何卒ご高覧くださいますようよろしくお願いいたします。
林 真
デジタルカタログは下記よりご確認いただけます。
イベントのご案内
ギャラリートーク
8月15日(土)午後2時~
サユリ
10号
660,000円
※数量に限りがある商品もございますので、品切れの際はご容赦ください。
※価格はすべて、税込です。
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