美術
2026/08/05 UP
「全心全身筆トナレ」は井上有一の言葉です。
書道における文字の美しさや技巧に囚われることなく、自分の内側から生まれてくるものに従い全身全霊で筆を動かすーそのような制作から生まれた作品は魂の書と言えるでしょう。
有一は当時の保守的な書道界に反発し、「墨人会」を結成、1957年 サンパウロ・ビエンナーレに出展した「愚徹」で前衛書家として世界に認められました。その後も「前衛」という言葉自体に疑問を呈し、前衛を超える自らの書を模索し続けました。
本展の出品作の1つに晩年の代表作である「噫横川国民学校」があります。世に知られている10作品の内の1点で、東京大空襲の壮絶な体験が書かれています。そこには戦後30年以上経ってやっと作品にすることができた有一の魂の叫びが表現されています。この作品は世界で争いが絶えない現代に再び戦争の酷さを伝えるメッセージとも言えるでしょう。
ぜひこの機会に、書に生きた井上有一の世界をご覧ください。
井上有一
「噫横川国民学校」
155.0x146.0㎝
ボンド墨・和紙
1978年
※価格はお問合せください
井上有一
「月」
63.5x60.0㎝
墨・チベット紙
1982年
10,450,000円
井上有一
「鳥」
122.8x227.5㎝
ボンド墨・和紙
1976年
※価格はお問合せください
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※価格はすべて、税込です。
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