ベビー・子供用品【ベテランバイヤーによる出産準備セミナー】vol.3
こんにちは、ベビー子供バイヤーの渡邊です。
今回は、1日の大半を眠ってすごす赤ちゃんにおいて、とっても大切である「寝具」についてお伝えします。
皆さんは生まれたての赤ちゃんの睡眠時間はどれくらいだと思いますか?正解は・・・なんと最大20時間!
個人差はありますが、平均的に合計15~20時間と言われています。一日の大半をお布団で過していることがわかりますね。
だからこそ、赤ちゃんには心地よいねんねの環境を整えてあげたいですよね。そして「寝る子は育つ」と言われるように、赤ちゃんの健やかな成長の為にも寝具選びはとても大切です。
目次
1,何を準備する?赤ちゃん用ベッドメイキング
2.どう選ぶ?主要アイテム別解説(掛布団・敷布団・ベビーベッド)
3.知りたい!月齢別ねんねの様子
1.何を準備する?赤ちゃん用ベッドメイキング
まず、赤ちゃん用の寝具について、こちらのイラストで「何のアイテムを」「どの順番でセットしているのか」見ていきましょう。
※イラストは、フル装備にした場合の組み合わせ(大寒頃を想定)になっています。季節に応じて必要なアイテムをお求めください。
※アイテム名の後に、準備目安枚数を記載します。出産前のお買い物時ご参考ください。
1.掛布団(1枚)+掛布団カバー(1~2枚)
赤ちゃんが自由に手足を動かせるように、軽くて暖かいものを選びましょう。カバーは洗い替えがあると便利です。
<ミキハウス>
厚手羽毛掛ふとん
2.肌掛布団(1枚)
寒い冬は掛布団と合わせて、夏は肌掛布団のみで使うなど、温度の変化に対応して組み合わせて使います。組み合わせる際は掛布団とまとめてカバーでくるみます。
<ミキハウス>
薄手羽毛掛ふとん
3.綿毛布/タオルケット(各2枚)
こちらも温度調整に使用。季節に応じ、掛布団と合わせて使ったり、単品でも使えたりと便利です。
・綿毛布・・・吸湿性に優れ、体と毛布の間にも隙間ができにくく温度調節に最適です。
<赤ちゃんの城>
綿毛布 リーフグレイ
・タオルケット・・・暑い季節は大活躍。お昼寝やお出かけにも便利です。
こちらの商品は、身長計にもなっています。かわいいお写真が撮れそうですね。
<ファミリア>
タオルケット
4.まくら(1個)+ピローケース(1枚)
まくらは首がすわり始める3カ月頃から使用します。赤ちゃん用の低いものを選びましょう。
<赤ちゃんの城>
まくら ひよこ
5.シーツ(1~2枚)
ずれにくいフィットシーツが便利です。洗い替え必須。ちなみにカバーやシーツは「掛布団カバー」「敷布団カバー(シーツ)」「ピローケース」の3点をセットで販売していることが多いです。
<ミキハウス>
アニマル柄ガーゼふとんカバーセット
6.キルトパッド(2枚)
赤ちゃんは汗っかき。キルトパッドが汗やおしっこを吸収してくれます。お洗濯頻度も高いので洗い替え必須です。
<赤ちゃんの城>
キルトパッド無地白(1502)
7.防水シーツ(1~2枚)
汗やおしっこが敷布団にしみ込むのを防ぎます。
<ミキハウス>
ベビーふとん用防水シーツ
8.敷布団(1枚)
成長段階にある赤ちゃんの首や背中の骨を支える大切なアイテムです。
<ミキハウス>
敷きふとん
9.ベッドガード(1枚)
赤ちゃんの頭や手がベッドの柵にぶつかってしまうのを防ぎます。エアコンの風や日差しを遮ってくれる役割も。
<ファミリア>
バンパーガード(150870)
10.ベビーベッド(1台)
衛生・安全の面でも、赤ちゃんだけの空間を作ってあげることはとても大切です。
<ファミリア>
ベッド(160953)
「お布団もベッドも、赤ちゃん用の物でないとダメですか?大人と同じでもいいですか?」・・・寝具選びにおいて、プレママ・パパさん達から多く寄せられる質問です。確かに出産準備では揃えるべきものが多すぎて、取捨選択の優先順位も迷ってしまいますよね。
衣類やベビーカー・抱っこ紐のような、赤ちゃん専用のものでしか対応できないものは必然的に購買の優先順位が上がりますが、「大は小を兼ねる!」という発想もできる寝具については、どうしても優先順位は下がりがち。しかしながら、前述のように新生児用寝具は本来「赤ちゃんの成長に影響を与えるとても大切なもの」。アイテムごとにポイントをおさえ、十分に検討して選びましょう。「なぜ大人と兼用ではダメなの?」という質問にも、アイテムごとにお答えしていきます。
掛布団
掛布団の役割は保温。体温調節がまだ苦手な赤ちゃんのために「暖かく」「軽い」ことが大切なポイント。その中でも「軽さ」という点が、赤ちゃん用寝具が必要とされる理由。大人用の掛布団は重すぎて、寝返りなどの妨げになってしまいます。
さて、掛布団の選択肢に上がるのは「詰物の種類」です。大きく分けて「羽毛」と「ポリエステル」があります。
・羽毛
「暖かさ」「軽さ」を十分に満たし、さらに「吸湿性」「放湿性」もあり、赤ちゃんに最適な素材です。その暖かさと軽さは羽毛が空気を含んで生まれ保たれるもので、ふんわりとしたボリュームで赤ちゃんを優しく包みます。そして吸湿性・放湿性は天然素材ならでは。汗っかきの赤ちゃんには必要な機能です。一方で羽毛は「ダニが心配・・・」というお声もよく聞きますが、最近は洗濯機で丸洗いできる羽毛布団もありますのでご安心ください。
・ポリエステル
ポリエステルの魅力は「お手入れのしやすさ」と「お求めやすい価格」です。水洗いが可能で、乾きが早いのがママにとっては嬉しいポイント。「暖かさ」「軽さ」はどうしても羽毛の方が勝りますが、最近ではポリエステルでも繊維に工夫を凝らしたものも多数出ておりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
敷布団
敷布団には、まだ発育段階の赤ちゃんの身体を支える大切な役割があります。正しい寝姿勢を保つためにも適度な反発力のある「固さ」が必要です。敷物がやわらかいと体が沈んでしまい、曲がった姿勢で長い睡眠時間を過ごすことになります。これは成長中の骨への影響や血流のことも考えると、身体が大きく成長する新生児期から乳児期では避けなくてはなりません。
1つ目のポイントは「適度な固さ」。その目安はアイロン台くらい・・・とも言われています。そしてもう1つのポイントは「通気性」。前述している通り、赤ちゃんはとっても汗っかき。あんなに小さな体なのに、汗腺の数はなんと大人と同じ!ですので、心地良い睡眠のためにも吸放湿性がしっかりあるものがおすすめです。以上、2つのポイントをおさえたものを選びましょう。各ブランド、さまざまな工夫をしていますのでぜひ見比べてみてくださいね。
※敷布団の構造例
上部:通気孔のあるホールマット
中部:やし繊維の通気マット
下部:マット
参考商品:<赤ちゃんの城>エコホールサンドマット®
ベビーベッド
「ベビーベッドは買わなくても良いですか?」という質問が、寝具関連の中で一番多いです。確かに大きくて場所も取るし、成長したらもう使わないし・・・消極的になってしまいますよね。ベビーベッドが必要な理由、それは「衛生面」「安全面」それぞれの観点から「赤ちゃんだけの空間を作る」ことにあります。
まずは「衛生面」。いくら一生懸命お掃除をしても、目に見えないところに雑菌は潜んでいます。床に近いほど舞ったホコリを被ってしまいやすいので、高めの位置に赤ちゃんの居場所を作ることで清潔な環境に保てます。次に「安全面」。想定外の行動による事故やお怪我から遠ざけることができます。特にきょうだいがいたり、ペットを飼っているご家庭では、届かないところに赤ちゃんの居場所を作ってあげることが、思わぬハプニングを防ぐことに繋がります。そして何よりも「衛生面」「安全面」、子育てにおいて心配な部分を気にしながら赤ちゃんのねんねを見守ることは、ママの気持ち的にも落ち着かないですよね。もちろんそれぞれケアは必要ですが、「必要な対策はしている!」という事実が不安を軽減してくれることもありますよ。レンタルという選択肢も含め、ぜひ利用を前向きにご検討ください。
さて、ベッドの選び方についてです。
1.高さ
床板の位置が変えられるものが多いです。最初は赤ちゃんのお世話がしやすい位置に設定。2~3時間おきの授乳やおむつ替えは体に堪えますので、ママ・パパの上げ下ろししやすい高さにしておきましょう。その後は赤ちゃんの成長に合わせ調節を。特につかまり立ちができるようになったら、転倒防止のためにも低めにしましょう。
2.柵
スライド式になっているものがお世話しやすくて良いでしょう。安全ロックがついているものもおすすめです。ちなみに柵の間隔は、主要ブランドではきちんと赤ちゃんの頭が挟まらない広さに設定してあります。
3.便利機能
・収納・・・ほとんどのベッドが床板下に収納スペースがあり、お世話用品の保管に便利です。
・キャスター・・・お掃除の際、キャスター付きだと移動ができて便利。
・成長に沿った仕様変更・・・床板の高さを変えたり、柵を外すことで3~4歳頃まで使うことができます。
※ブランドによって、仕様や対象年齢が異なります。
ベッドは、直射日光やエアコンの風が当たらない場所に配置しましょう。赤ちゃんにとって心地良い、大好きな場所になるといいですね。
産後に「ねんね」のお悩みはつきもの。この章では生後8カ月まで、月齢別にその成長の様子をご紹介します。但し、大人でも睡眠や食生活に個人差があるように、赤ちゃんにもそれぞれの個性があります。そのことを踏まえて、気軽にご覧ください。
【0カ月】
1日の睡眠は計約15~20時間。ねんねとミルクの繰り返し。(ママは大変・・・ですが、赤ちゃんとの距離が一番近い貴重な時期ですよ。)
【1カ月】
起きている時間が少し長くなります。
【2カ月】
2~3時間おきに寝起きの繰り返し。
【3~4カ月】
昼と夜の区別がつき始めます。お昼寝は2~3回。夜はまとめて5~6時間眠ることも。
【5~6カ月】
1日の睡眠は計約13~14時間。夜まとめて寝ることで、場合によっては夜間授乳がなくなることも!
【7~8カ月】
お昼寝が午前と午後の1回ずつなど、まとまるようになります。一方で夜泣きに悩まされることも出てくるかもしれません。以前のように授乳しても泣き止んでくれず、理由も分からず・・・ママも落ち込んでしまいます。
残念ながら夜泣きの原因は、特定が難しくまだはっきりとわかっていないようですが、赤ちゃんの睡眠機能がまだ発達段階にあることが関係していると言われています。
赤ちゃんはいろいろな気持ちを体験しながら、ママやパパの手を借りながら、さまざまな機能の成長途中なんですね。肩の力を抜いて、パパやご家族と協力しながら向き合っていきましょう。
今回の寝具特集はいかがでしたでしょうか?寝具選びは、赤ちゃんの健やかな成長に繋がる大切なお買い物です。疑問や不安がありましたら、ぜひ我々フロアスタッフを頼ってくださいね。フロアにはカテゴリースペシャリストが在籍し、お客さまのお困りごとを伺い、ご納得いただけるお買い物ができるようサポートしています。 ご予約はこちら
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