カルチャーサロン
テレビやインターネットラジオ配信で活躍する産婦人科医・産業医の高尾美穂先生の講演会を開催いたします。
現代女性のライフイベントとホルモンの関係を分かりやすく解説し、将来を見据えた「アクション」「体作り」をレクチャーいたします。
講演会では、インターネットラジオ「高尾美穂からのリアルボイス」形式での質疑応答も行います。
先生へのご質問や応援のメッセージを当日レターとしても受付いたします。(500文字まで)
ぜひこの機会に、ハートフルなトークがおなじみの高尾先生と「私らしい生き方」について考えてみませんか?
日 時:3月10日(日) 午後2時~午後3時30分 ※開始時間の15分前を目処に会場へお越しくださいませ
参加費:3,850円(税込) ※書籍『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』付(サイン入り)
定 員:先着40名さま
お問合せ:03-3274-8595 日本橋三越本店 新館9階 カルチャーサロン 直通
ご予約:下記「お申込みはこちら」より ※先着順のため、ご希望に添えない場合もございますこと、予めご了承くださいませ。
プロフィール
高尾 美穂
産婦人科専門医・医学博士・日本医師会認定産業医
女性のための統合ヘルスクリニック イーク表参道 副院長
ヨガインストラクター
それぞれの女性のライフステージに合ったサポートを、著書や講演会、ラジオ配信、ヨガ講座などを通して精力的に行っている。
医学的な根拠を基に分かりやすく、また優しく語りかけるトークスタイルが「目から鱗」「元気が出る」と人気。
高尾先生インタビュー
3月8日(金)は「国際女性デー」「ミモザの日」。
女性の活躍や勇気を称え、愛や感謝の気持ちを伝える世界共通の記念日です。
創業350周年を迎えた三越も、これまで多くの女性のお客さまに支えられてきました。
この節目にあたり、日本橋三越本店は「女性の生き方について考えよう。これからの未来を、ひとりひとりが自分らしく生きてゆけるように」という想いから、3月6日(水)~3/19(火)の期間「女性を想い、エールを送るウィーク」をはじめます。
合言葉は「#ちああっぷ」。
女性たちの輝きを、もっともっとシェアできますように。
伊勢丹新宿店の大ファンであるという高尾先生に、今回は日本橋三越本店を「#ちああっぷ」していただくことになりました。
ー 国際女性デー/ミモザの日に関して想うことやエピソードを教えてください。
私は日本で産婦人科医を続けて来ていますが、ここ10年弱ぐらいは海外での女性の健康に関わる取り組みをNGOの皆さんとしてきました。
日本は恵まれている国であり、世界にはまだ分娩によって命を落とす女性が日本よりたくさんおられたり、非常に望ましくない風習が女性にだけ残っている地域があります。
そういった様々な実情を改善するために国連が2015年にSDG‘sという17のゴールを制定しています。その中の1番目から5番目のゴールは『人』に関わるゴールとなっています。ここについて女性の健康を守る、人権・権利を守るといった面から非常にしっかりとみんなで理解をして前に進んでいく必要があると考えています。
特に国際女性デーは、このような考え方をベースにして日本だけでなく色々な国で女性のこれからのために、前向きな活動が様々に繰り広げられているということを、多くの方に知っていただくこと。そしてご自身の生活に近いところで構わないので、前向きなアクションを皆さんに取っていただければ、ありがたいと考えています。
ー 人生100年時代に、女性に起きるライフステージごとの特有の身体の変化について、女性自身やそのパートナーが改めて学ぶ重要性について教えてください
私たちはせっかく長生きできる時代に生きていますので、今どのような選択をするかによって10年後20年後の自分の体や心の状態は結構大きく差が出る、ということをあらかじめ知っておくことが望ましいのではないかと考えています。
これはもっと若い年代であれば、子どもを持つのか持たないのか、持つのであれば何人くらい、何年ぐらいの間隔をあけていつぐらいに持つのか、といった人生を自身で決めていくというような設定をすることが出来る自分、ということでもあります。
これらはタイミングやタイムリミットのある出来事ですので、これから先を考えた時には自分がどんな人生を生きていきたいのかイメージしてみて、それが出来る自分でいるために、今はどんなことが出来るのかはざっくりアドバイスできる時代になっているということを、女性の身体の専門家としてはお伝えできればと願っています。
女性の周りにいらっしゃる方については、たとえばお互い女性同士もありえるでしょうし、パートナーとして男性が近くにおられることもあるかもしれません。様々な不調がお互いに起こりうるということを、男性も女性も想定しておくことが必要です。
まずは今を元気に、良いパートナーシップで過ごせているのであれば、その時間を大事にするということがとても大切です。
そしてその状況がずっと続くわけではないと知りながら、お互いにできることをお互いに考えていけたらいいよね、といったそんなパートナーシップであることも望ましいと思っています。
また、これからは特にパートナーシップを持たずに過ごしていく方もいらっしゃると思います。そんな方は、たとえばですけれども三越や伊勢丹のような百貨店でのお買い物を通してコミュニケーションを持つ、こういったことも楽しみの一つになってくるだろうなということを想定しています。
自分の心持ち次第で、どんな人生を過ごしていくか考えるということは、一つ大事なことで、そのために体をどのようにいい状態を維持していくかについては、医学的・科学的なアドバイスが出来る時代になっているということを知っておいていただくと良いと思います。
ー 現代は情報過多時代でもあります。フェムテック、メンテックのような新しい分野も生まれています。正しい情報を得るために気をつけることは何ですか。
フェムテックという言葉に関しては、女性の健康を支えていくテクノロジーという新しい分野であることはご存じかと思います。これは経済産業省が主導している、いわばビジネスの分野なんですね。ですので私たちの厚生労働省管轄の医科学的な分野とは、少しずれるようなそんなものも含まれていることは否めません。
情報を取るときに誰がいつ頃発信した情報なのか、ということは必ず確認する必要があります。そしてそのどちらかが明記されていない場合には、その情報は自分の中に取り入れない、という選択もできるということになります。
そして、自分にとって都合のよい情報を手に入れたいと思う気持ちは自然ではありますけれども、学術的な団体、学会や厚生労働省という公平性を保った発信を手に入れていただくことがまずは望ましいです。
健康面に関しては特に誰かの経験談、といったものは一番信頼に値しない情報なので、ある意味聞き流す、見流す情報として判断していただくことが望ましいと思っております。
情報過多という点においては、情報を取り入れない。見た聞いたとしてもその情報を自分の中に取り込まない、ふるいにかけるというイメージを普段から持っておくのも大事であると思っております。
ー 高尾先生のお楽しみマイ「#ちああっぷ」タイムはどんな時でしょうか?
私はお風呂とシャワーが大好きです。何か気持ち的にちょっと落ち込んだりとか揺さぶられたりという時、シャワーをして気持ちをリセットするということもたまにしたりもします。
お風呂もとっても好きなので、ゆったりとボーっとする時間は、新しい何かが頭の中で生まれてくるような、私の中では大切な時間になっています。
あとは猫と過ごす時間は、リフレッシュというよりは、むしろ癒されるといいますか、まったりできる、私にとっては必要な時間になっているなということを感じています。
ー 生まれ変わっても、産婦人科医というキャリアを選ばれますか?
産婦人科医という仕事は、私にとって天職と感じております。ご自身の仕事を天職と感じておられる方が多いかといわれるとそうでもないだろうな、と思うと、私は幸せだなあと感じております。
生まれ変わっても産婦人科医という仕事をしたいなあと思う反面、全く違うキャリアをトライしてみたいという気持ちも正直あります。
生まれ変わったら全然違うことをやってみても良いかなあ、そうですね、40年くらいで人生が終わってしまうような音楽家のキャリアとかしてみたいかな、と思います。
ー 100年時代をどのように生きようかと考えている女性たちへ「#ちああっぷ」なメッセージをお願いいたします
人生100年と考えたときに、この先まだ何十年もあると感じる方が少なくないと思います。けれども、私たちは体も元気、心も元気で、気持ちも前向きで、皆さんの周りにいらっしゃる方もまあまあ元気で体力もあってみたいな時間ってそこまで長くないかもしれないと思うことですね。
やりたいことはどんどんやる。行きたいと思ったところにはどんどん行く。トライしてみたいと思ったこと、買って使ってみたいと思ったもの、食べてみたいと思ったもの、会ってみたいと思った人、読んでみたいと思った本、聴きに行きたいと思っていたライブ、こういったものは出来るものからしていったら良いと思います。
いつ何時どんなことが起きるか分からないのが人生です。だから、あの時ああしておけば良かったと思う気持ちは、どんなに前向きに生きたとしてもそういう気持ちにならないなんてことはきっとないと思いますけれども、ご自身がぜひしてみたいと思ったことはどんどんする。
私が手帳で実践していることなのですけれども、してみたいと思ったことを3つくらいのハードルに分けて書き出しています。
まず1つ目は、『間違いなく出来ること』を書き出して、それはもうどんどんアクションに移していく。
2つ目は、『まあ頑張れば出来そうなこと』。例えば行きたいなあと思っている場所に行く、こういったものは頑張れば出来ることですから、その中でいくつかは今年中に出来たらいいよね、という目標にしておく。
そして3つめは『なかなか無理かもしれないけれども、出来たらいいなと思うこと』。これは今年中には無理かもしれないけれども、この人生の間に出来たら、という長期的な目で自分の希望として挙げていく。
そのような3つくらいに分けて、したいことをどんどんアクションに移していく、もしくは年間計画の中に入れていく、そんなことをしてみると良いんじゃないかな、なんて思っております。
自分がしたいことができるために、自分の体をまあまあに保つ、自分の心をまあまあ良い状態に保つ。そして周りの人たちとのまあまあ良い関係性を維持する。このあたりがやっぱり秘訣かなと思っております。
そのためには自分がいろんなことを前向きに決めていくということが大切です。
世の中で決められることや自分が変えていけることって自分のことだけです。だから自分がどれぐらい運動するか、どれぐらい睡眠時間を取るか、何を食べるか、誰とどこに行くか、この「誰と」となると相手が関わってくるからこそ、自分がどこに行くかとか、具体的に考えてみると良いのではないかなと思っております。
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