また、今回のPOP UP SHOPでは、

いつの日か、私たちの作った1枚のTシャツがヴィンテージショップに並び、
それをその時代の人たちが再び着てくれる…
そんなサイクルの一部になることを目標としている、

〈039LAUNDRY〉の新たな取り組みとその商品をどこよりも早くご紹介いたします。

古庄染工場　×　039LAUNDRY

時代を超えて引き継がれる。江戸時代から続く伝統的な技法を今もなお維持し未来へ継承される。

紺屋古庄の六代目、現代の名工のもとで実現したコラボレーション。徳島県無形文化財保持者にも選定された名職人 古庄紀治（ふるしょう としはる）さんと、後継者の美智子さんが真摯に藍と向き合い伝統を守っています。

化学染料の発達と輸入で生産は減少している中、品質の良い徳島の藍を用いて、昔ながらの「天然灰汁発酵建て」にこだわり、素晴らしい製品を生み出している古庄染工場と039LAUNDRYのコラボレーションです。

藍染めとは、タデアイという１年草の葉っぱが原料の草木染めです。科学的なものを全く使わない天然の材料だけで染める藍染の染液は、自然に還るので環境を傷めません。

古庄染工場では、木灰の上澄みをはじめ、石灰や糖蜜など、自然界にある素材だけで藍液をつくる「天然灰汁発酵建て」によって、何百年も昔から変わらぬ製法で藍染めを行っています。

いくつかの大きな藍甕の中には、それぞれ発酵の日時が異なる藍液が入れられています。ひとつの甕で一日に5キロしか染める事が出来ず、半袖のTシャツに置き換えるとだいたい4枚程になります。

見えない藍液の中では、ムラが出ないように美しく染めるために布地を動かすことが大切です。それは、素材や形状、厚さや長さによって微妙な変化を加え、熟練した経験で培った感覚と技が必須となるため、素手で感触を確かめながら行っています。

今回制作を依頼したTシャツのうちのひとつに「よろけ」という柄があります。一般的には「立涌文様（たてわくもんよう）」と呼ばれる伝統的な柄で、2本の曲線を用いて水蒸気が涌き立ちのぼっていく様子を表しています。蒸気が立ち昇る様は“運気も上げる”とされ、「お金が湧く」や「子孫繁栄」など縁起の良い柄とされています。

この柄を作る為には、染める前に折り畳んだ生地を手で一針ずつ縫っていく工程がありますが、一日で2着分が限度という繊細な作業です。

染めを重ねるごとに色合いが変わる藍染め。その濃淡のバリエーションは多色に渡り、希望の色に染め分けることが出来ます。絶妙な藍の色みは、職人の長年培われた技術と経験、勘によりコントロールされています。

染めては干して、空気に触れて酸化させることで化学変化を起こし、鮮やかな色が生み出されます。これを何度も繰り返すことで、より深い藍へと染まっていくのです。コラボレーションのTシャツでは、12回ほどの染めが必要になり、完成までに手間と時間をかけてひとつずつ丁寧に工程が行われます。

この度、039LAUNDRYのアメリカン・シーアイランドコットンと徳島の藍のスペシャルなコラボレーションとして、

Tシャツを3型をご用意いたしました。

ぜひこの機会に、POP-UP SHOPへお立ち寄り、お手に取ってご覧ください。