妊娠中から1歳のお誕生日までにあるたくさんのお祝い行事。産前・産後は心身ともにハードな毎日ですが、行事を迎えるたびにお子さまの成長が感じられ、また新しい気持ちでスタートが切れるはず。お子さまにとっては一生に一度のイベントです。健やかな成長を、ぜひ皆さまでお祝いしましょう。
水天宮の御社殿の鈴を鳴らすために下げてある布地(晒し)=鈴乃緒は、月に一度新しいものと交換されています。鈴乃緒のおさがりをいただいた妊婦さんが腹帯にして安産祈願したところお産が軽く、そのご利益が人づてに広まったことが帯祝いの由来とされています。また、「戌の日」に安産の御祈願が行われるようになった理由は、古来よりお産が軽いといわれる「犬」にあやかってのことのようです。
近年は日本で行う方も増えてきたアメリカ発祥の行事。ダイパーケーキ(おむつケーキ)を飾って、皆からの祝福の気持ちを妊婦さんにシャワーし(降り注ぎ)ます。本場アメリカでは妊婦さん本人もパーティの企画に参加し、招待状を送ることが一般的ですが、日本ではお友達が主催するサプライズパーティなども多いようです。まだまだ日本に入ってきたばかりのイベントなので、自分らしくアレンジして楽しみましょう。
生後7日目の夜に赤ちゃんの命名と健やかな成長を願って行う祝宴が「お七夜」です。命名式や名付け祝いとも呼ばれており、「命名書」に赤ちゃんの名前と生年月日を書いてお披露目します。伝統的には、誕生後三日、五日、七日目の夜は産養い(うぶやしない)といって祝宴が催され、親族縁者から衣服や食物が贈られました。三・五・七のように祝いに用いる数字は奇数で陽数といい、陽は万物を生成させるといわれています。
赤ちゃんが生まれて初めて氏神様に参拝する行事。土地の守り神である産土守(うぶすながみ)に赤ちゃんの誕生の報告と健やかな成長をお祈りします。男の子は生後三十一日目、女の子は三十二日目が一般的です。正式には男の子の祝着は羽二重地の五つ紋で鷹や鶴などのおめでたい熨斗目模様。女の子の祝着は縮緬地に花柄などをあしらった友禅模様の紋付を用います。
一生食べ物に困らないようにと祈りを込めて赤ちゃんに食べさせる儀式。家族の一員として仲間入りを祝い、初めて母乳以外の物を口にする日です。生後100日前後で祝ったことから「百日の祝(ももかのいわい)」とも呼ばれています。赤ちゃんの食生活が飲むから食べる(離乳食)に移る目安でもありました。
赤ちゃんが生まれて半年のタイミングで、日々の成長をお祝いする、近年広まっているイベントです。部屋を飾り付けて記念写真を撮ったり、離乳食のお食事プレートでお祝いしたりすることが多いですが、決まったしきたりはないので自由に楽しみましょう。
生まれて初めての節句で成長を祝います。女の子には雛人形、男の子には鯉のぼりや鎧兜、五月人形などが贈られます。もともと節句は「節供」という字で、「節」は季節・季節の節目にある特定の日のこと、「供」は供物のことで、特別な日に神様にお供え物をし、人を集めて食をともにするのが習わしです。端午の節句の菖蒲湯や、ひな祭りの流し雛などには、もともと神を鎮めた魔除けの意味があります。
出産から1年、はじめてのお誕生日です。一升餅を背負わせたり、選び取りで将来を占ったりします。選び取りはお子さまのまわりに筆やそろばん、お金などを用意し、どれを選ぶかで将来を占うというものです。1歳を迎えるまでには赤ちゃんの成長はもちろん、ママの身体や生活リズムも目まぐるしく変化します。家族や親戚で集まって、無事に1歳を迎えられたことをお祝いしましょう。
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