この秋のオンリー・エムアイでは、歴史あるブランドのマスターピースをリファインした、流行に左右されない一生ものともいえる紳士コートを特集。ファッションモデルとして数多の銘品に触れてきた花楓さんとShogoさんをとりこにした1着とは?
〈マッキントッシュ ロンドン〉のホースライディングコート
花楓:マッキントッシュといえばハリがあるゴム引き生地のイメージ。この生地はやわらかいから日常的に着やすそう。
Shogo:さらっと着られるのに、ビシッときまるんで使いやすそうだなと。馬が主要な移動手段だった時代に生まれた乗馬用のコートなんだって。ディテールはそのままに、シルエットはゆったりといまっぽさもあるよね。
花楓:白Tとデニムにあわせたり遊び心のある着こなしもできそうだし、ワードローブにひとつ加えたらいろいろ活躍しそう!女性もいまはオーバーサイズでメンズウェアも着るからね。夫婦で兼用するのも面白いかも。
〈ポール・スチュアート〉のベルテッドコート
Shogo:カシミヤ混のウールの1枚仕立てで、厚みがあるけど見た目よりも着心地が軽いね。
花楓:これぐらい厚みがないと、ポール・スチュアートがあるニューヨークの冬は越せないもんね(笑)。あとこの生地、表はヘリンボーンで裏は千鳥格子なんだ!裏がチラリと覗くとかわいいし、レディースでも欲しいぐらい。
Shogo:さっと羽織るだけでおしゃれに見えるよね。サイズはかなりゆったり。男らしくて、年齢を問わず着られそう。
花楓:こうやって中にベージュのニットなんか合わせるとカジュアルにも着られるし、ウエストをギュッと絞って着ればおしゃれ上級者!前は閉めても開けてもステキだね。
〈アクアスキュータム〉のインバネスコート
花楓:あったかくて軽くて薄手で着やすい。この素材はずっとさわってたくなる。
Shogo:カシミヤだね。
花楓:さわった瞬間に「いいものだな」ってわかる。重くなりがちなロングコートだけどめちゃくちゃライトに着られるね。
Shogo:うん。ぼくも黒のちゃんとしたコートを1着持ってるけど、これぐらいさらっと軽く着られるものはすごくいいね。ぼくがいま買うならこのコートかな。
花楓:このケープがあるとちょっとクラシックなイメージ。取り外すとスタンダードなデザインになって、2通りの着方ができるところもいいね。
Shogo:デザインだとフロントが比翼(フライフロント)になってるところも好きだな。
その他のおすすめイベント
Shogo:ロングコートはそんなに着ないんだけど、着るとシャキッとするね。普段はアウトドアの流れのコートが多いから、スーツに合うコートは新鮮!
花楓:スーツはもちろんだけど、あわせ方によってはカジュアルでもいけそう。キレイめで美しく着られる上質なコートは、長く使えてシチュエーションも選ばないから、1着は持っておくべきアイテムなのかなって。
Shogo:そうだね。あと男性的には、一つひとつのディテールが凝っていて、ルーツが感じられるところもいいな。お値段もそれなりだけど(笑)。
花楓:でもたとえば20万円のコートを高いと見るか見ないかは、その人の日常でどれだけ活躍するかによるんじゃない?きちんとしたものを選べば一生ものなわけだし。
Shogo:息子にも受け継げるっていうのがぼくはいいなって。父や祖父から受け継いだ時計を身につけている人の話を聞くと、いいエピソードだなってうらやましく思う。それがコートでもできるっていうのは目から鱗だったし、ステキだよね。
花楓:上質なものは大切に使うようになることもいいところかも。自分がきれいに着ないと子どもの世代までは受け継げないわけだから。適当に着て飽きたら捨てるって風にはならないよね。