目の前で作り立てのパフェやデセールが楽しめる特別な場所「ザ・ペニンシュラ　ブティック＆カフェ」がオープン！

ザ・ペニンシュラホテルズは1928年、西洋と東洋のホスピタリティを併せ持つホテルグループとして、国際都市・香港で開業しました。グループのフラッグシップホテルであり、「東洋の貴婦人」と称される「ザ・ペニンシュラ香港」は、オープン以来90年の長きにわたり、その優雅で格式高いサービスを世界各地から訪れるゲストに提供し続けています。

その後1988年には、「ラグジュアリーホテルをブティックで」というコンセプトのもと、「ザ・ペニンシュラ　ブティック＆カフェ」が誕生。ザ・ペニンシュラホテルズのビジョン“最高級のプロダクトとサービスを提供する”を受け継ぎ、世界中の顧客から愛され続けているケーキやペストリー、チョコレート、紅茶や中国茶、そしてグルメソースやギフトなど、幅広いラインナップのアイテムやサービスを提供してきました。

ザ・ペニンシュラ　ブティック＆カフェ

アフタヌーンティーをはじめ、香港を訪ねる日本人観光客の間でも知名度の高いザ・ペニンシュラが、東京へと地歩を進め足場を固めてから十余年。「ザ・ペニンシュラ東京」でも人気のブティック＆カフェが、日本で初めてのホテル外ショップとして伊勢丹新宿店に登場しました。

コンセプトが全世界で共通のインテリアは、白のディスプレイにローズゴールドがアクセントになった、エレガントかつスタイリッシュなデザイン。香港で長く培われてきた”East Meets West（東洋と西洋の出会い）”の伝統に、東京で新たに育まれた文化が掛け合わされたラインナップは、すべて魅力的でワクワクするものばかりです！　伊勢丹新宿店のブティック＆カフェで展開する商品のうち、まずはシグネチャーアイテムからご紹介していきましょう。

左から　マンゴー・マンゴー （1個） 800円、マンゴープリン（1個）778円、マンゴーパッションココナッツジャム（170g）1,350円、マンゴーチャツネ（185g）1,350円　

香港人のマンゴー好きは有名です。長い歴史の中でさまざまなマンゴーデザートが生まれてきたザ・ペニンシュラ香港の伝統を踏襲し、ザ・ペニンシュラ東京でも新たなオリジナルスイーツが開発されてきました。なかでもマンゴープリンはリピーター続出、ホテル内ショップで午前中に売り切れることもあるという大人気商品です。甘味と酸味のバランスが最上の、風味豊かな完熟マンゴーを使ったなめらかなプリンと香り高いソース、フレッシュマンゴーのカットを層にしたデザートは、スプーンを入れると中からココナッツソースがあふれます。

「マンゴー・マンゴー」は、アルフォンソマンゴーにそっくりという目にも楽しいフォルム。マンゴーとパッションフルーツのムースにマンゴー＆ライムジャムと抹茶クリームを閉じ込め、アールグレイ風味のスポンジを組み合わせています。他にもフレッシュ感たっぷりのマンゴーパッションココナッツジャムはトーストやパンケーキにぴったり。数種類のスパイスを合わせた風味豊かなマンゴーチャツネは、カレーのお供だけでなくチーズやコールドカット、グリル料理にもおすすめです。

XO醤ソース（220g）7,236円

1980年代、ザ・ペニンシュラ香港の歴史あるダイニング「Spring Moon（スプリングムーン）」で、当時のシェフたちが作り上げたXO醤は、今やすっかりメジャーなコンディメント（調味料）に。干し貝柱や干しエビ、エビの卵といった高価な食材を贅沢に使う内容だったことから、高級ブランデー「ヘネシーXO」から「XO」、中国語でソースを意味する「醤」に唐辛子の「辣椒」を組み合わせ、「XO辣椒醤XO醤」と名づけられました。

そんなペニンシュラの伝統の味を、ブティックでは気軽に手に入れることができます。うま味たっぷりなので、チャーハンや炒め物にスプーン１杯落として仕上げればぐんとおいしさがアップ。もちろん生野菜に直接のせて食べるもよし、点心と一緒に、温かいご飯にのせても、そしてそのままお酒のつまみとしても美味しいのです。元祖の名に恥じない懐の広さが、まさに万能のグルメソースです。

ティーギフトセット（鉄観音、プーアル、ジャスミン）（1セット）　11,340円　

バタークレープクッキー（8個入）3,024円　

中国語では「鶏蛋巻エッグロール」は、香港人が大好きな焼き菓子です。卵やバター、小麦粉などを使った薄手の生地を香ばしく焼き上げ、くるくると巻いてつくるため、食感はエアリーでサクサク。専門店も多いバタークレープクッキーですが、なかでもザ・ペニンシュラ ブティック＆カフェのそれは卵の味わいがしっかりと感じられる、やさしく上品な仕上がりが特徴です。繊細で壊れやすいお菓子であるにも関わらず、オススメ香港土産として推すガイドブックが多いことでも有名なアイテムです。

客席の目の前でアシェットデセールの仕上げを行うパスカルシェフ

【パスカル・シャルデラ氏 プロフィール】

1972年生まれ、仏ロレーヌ地方のモゼル出身。ヨーロッパをはじめ韓国、日本で30年以上にわたりペストリー作りに携わる。教育にも熱心で、「ル・コルドンブルー」ロンドン校で教鞭を執った経験を持つ。2017年、ザ・ペニンシュラ東京のエグゼクティブ ペストリーシェフに就任し、メインダイニングの「Peter」とオールデイダイニング「ザ・ロビー」のほか、宴会・婚礼のすべてのペストリーを監修している。

ザ・ペニンシュラ　ブティック＆カフェ伊勢丹新宿店のオススメは数あれど、他にない特長といえばアシェット・デセールが食べられるカウンターシートでしょう。アシェット・デセールAssiette Dessertとはフランス語で、「皿盛りデザート」のこと。レストランでコースの最後にいただく一品のように、様々な要素がお皿に美しく盛り付けられたデザートを指して言います。

こちらでいただけるアシェット・デセールは、ザ・ペニンシュラ東京のエグゼクティブ ペストリーシェフ、パスカル・シャルデラ氏が、伊勢丹新宿店のためだけにクリエイトしたもの。一部の定番を除き、季節ごとに変わる4種から選ぶシステムで、カウンター前のキッチンに常駐するホテルのペストリーシェフが仕上げるプロセスを見ながら、でき上がりを待つのも楽しい時間です。

チョコレート・チョコレート （1人前）1,980円

5種類のチョコレートを使い、それぞれの魅力、さまざまな食感や温度感を表現したデザート。バローナ社のペニンシュラオリジナル66％のチョコレートを使った黒チョコレートムース（絞ったもの）はカカオの深いコクと柔らかな苦味、甘味、酸味のバランスが抜群。ガナッシュのムース（ドーム状のもの）は口の中でほどけたのち、温まったガナッシュの余韻がふわりと香ります。ホワイトチョコレートのアイスクリームは、ミルキーで濃厚な風味がうれしい。チョコレートのクランブルとスポンジ、カカオニブを使ったチュイルから生まれるのは、サクサク、ふんわり、カリカリといったさまざまなテクスチャー。計算された組み立てにワクワクしている間に、ふと気づけば完食しているはず！

マンゴー・パフェ（1人前）2,200円

はっと目を奪われる鮮やかな色合いのマンゴーパフェも、何層にも要素が重ねられた手の込んだデザートです。一番下には砂糖を絡め、香ばしく焼いたマンゴーのキャラメリゼ。タルトタタンならぬ「マンゴータタン」というネーミングも楽しい。その上にサブレ、そしてココナッツアイスを閉じ込めたマンゴーのセミフレド（アイスクリームケーキ）をセットしています。上からマンゴーソースをかけ、フレッシュクリームと黒糖のガナッシュを絞り、散らしたのはフレッシュマンゴー。仕上げにミルクフォームのチップとマンゴーのピューレを薄く延ばし、低温オーブンで乾かして仕上げたチップを飾っています。

「パフェ」とはもともとフランス語Parfait（パルフェ／完全な）が言葉の由来とされています。マンゴーという一つの素材と向き合い、さまざまな要素をつくり出し、また一皿にまとめ上げた、まさにパーフェクトなマンゴーデザートです。

五藤久義バイヤー（右）と店長の松本麻衣子さん（左）

ザ・ペニンシュラ ブティック＆カフェを担当する伊勢丹新宿店の五藤久義バイヤーは、今回のザ・ペニンシュラ出店のポイントを「2社のコラボレーションによって生まれる、新たな価値提案にあると思っています。ザ・ペニンシュラ東京の持つ価値に、伊勢丹の持つ価値を全力でアドオンする。ザ・ペニンシュラ東京がこの13年間に作り上げてこられたものを、ここ伊勢丹新宿店だからこその空気感のなか、当店にいらっしゃるお客さまに対して発信し、生まれる化学反応を大切にしていきたいですね。コロナ禍のなか、社会のあり方が変容しているとはいうものの、この場所に実際に来ることでしか体験できないリアルな『何か』があるはずです。また、諸事情でいらっしゃることがかなわないお客さまに対しても、オンラインで価値を伝えていくことに注力していきます」と語ってくれました。

両社にとっての新しい歴史は始まったばかり。今後も香港から新たな商品が続々登場とのことなので、目が離せない存在となりそうです。

八宝醤ソース（220g）4,860円

唐辛子を使用し、ピリリとスパイシーな仕立てのXO醤に対し、八宝醤は干し貝柱や干しエビは同じながら唐辛子は使用せず、逆に大豆や黒大豆、エシャロットなどを多用したコンディメント。辛味が苦手な方やお子さま向けにはこちらを。

ザ・ペニンシュラクラシックソースセット　（1セット）　7,884円

XO醤と八宝醤に加え、干しエビを主体としたスパイシーな干し海老唐辛子醤ソース、豆板醤の四種類の詰め合わせ。これさえあればおうちの中国料理が大きくレベルアップするに違いない、ザ・ペニンシュラ自慢のクラシック・コンディメントのセットです。

特級鉄観音茶（1個）5,400円

6種類で展開する中国茶のリーフティー。人気の鉄観音は半発酵の青茶の一種で、美しい黄金色をしています。フルーティーな香りとすっきりした味わいが特徴。広い層に人気のある上品なお茶です。

ジャスミン毛峰茶（ジャスミンマオフェン）（1個）5,400円

ジャスミンティーは、ジャスミンの香りをつけた中国緑茶。日本人の間にもファンが多いことでも知られます。なかでも本品は中国銘茶のひとつ、黄山毛峰茶（緑茶）を使い、ていねいに花の香りを移したリーフティー。爽快な香りと上品な味わいが特徴です。

ティーギフトセット（ローズ＆ライチ）（1セット）7,560円

かつてイギリス統治下にあった香港では、中国茶だけでなく紅茶の人気も高いのです。このセットは、ローズとライチの香りを紅茶に移したフレーバーティーの組み合わせ。華やかな香りにうっとりします。

栗とカシスのモンブラン（1個）756円

秋のケーキといえばモンブラン。サブレ生地とメレンゲの上に、カシスジュレを閉じ込めた洋栗のムースをのせ、リボン状に絞った栗のクリームで仕上げています。濃厚な栗ペーストと、甘酸っぱくさっぱりとしたカシスの相性が上々です。

プチ サ パン（1個）778円

販売期間：2020年11月14日〜12月25日

もみの木をイメージした色鮮やかなグリーンのケーキ は、クランンベリーのゼリー、メイプルシュガーのムース、 ピスタチオのムースの３層構造。クランベリーの酸味、 メイプルシュガーのコク、ピスタチオの香ばしさが重なります。

ポム ド パン（1個）778円　

販売期間：2020年11月14日〜12月25日

フランス語で松を意味する「パン」は、ジンジャーブレッドスポンジの中に、柚子とマンダリン、チョコレートと、二種類のフレーバーのムースで松ぼっくりを表現したケーキです。ホリデーシーズンにぴったりのかわいらしいケーキです。

Text：Hiroko Sasaki