シャリシャリのあとに続くとろりとした食感もたまらない！濃厚な甘さで魅了する屈指の希少柿である「紀の川柿」。全国第1位(※1)の柿の収穫量を誇る和歌山県でも、紀北地方のみで栽培されています。

こちらの品種は普通の渋柿の「刀根早生」や「平核無」。手間ひまをかけた独特の栽培方法でこのような柿に仕上がります。 

通常の渋柿は早めに実を収穫し脱渋庫で寝かせるのですが「紀の川柿」は異なります。樹上で渋みを抜くのです。木に成ったままの渋柿に１個ずつ手作業でビニール袋をかけて、固形のアルコールを投入。およそ2日後に、袋の下部を開けて空気を入れます。樹成りで熟して濃い橙色に色づいたら収穫！　

美しく色づいた大玉の実をカットすると、黒ゴマをふりかけたような断面がお目見え。ポリフェノールの一種であるタンニンの粒が現れています。この見た目こそが、渋柿に眠っていた高い糖度が引き出された証でもあるのです。 

手間ひまをかけて育てられた「紀の川柿」はまさにいまが旬です。さぁ、和歌山の秋の恵みをお楽しみください。

 ※1農林水産省令和元年農林水産統計表より 

〈JA紀の里〉紀の川柿　和歌山県産（1個） 432 円

■伊勢丹新宿店本館地下1階＝フレッシュマーケット/青果

実が青い時期に袋がけし、固形アルコールを投入し2回ほど脱渋。

渋抜き完了後、濃い橙色になるまで熟させます。

和歌山県北部に位置する伊都地方の特産品はもちろん柿です。この地で8つの農家がタッグを組んで立ち上げた「ちょういしファーマーズ」では、さまざまな品種を生産しています。

富有柿　和歌山県産（1個）540円

■伊勢丹新宿店本館地下1階＝フレッシュマーケット/青果

陽豊柿　和歌山県産（1個）648円

■伊勢丹新宿店本館地下1階＝フレッシュマーケット/青果

また、女性農業者も注目を浴びています。中心メンバーの松浦麻美さんと池上亜友美さんは「農業女子PJ」にも参加。果樹だけでなく、加工品の開発や販売なども精力的に行っています。

しらす処の中心地である湯浅で昔ながらの製法を守り続ける〈まるとも海産〉。和歌山県湯浅湾近海で水揚げされたものを、その日に赤穂の塩を用いて厚釜で茹でた後に3〜4時間ほどかけて天日干し。歯ごたえのあるちりめんは噛めば噛むほどに、旨みがあふれてきます。その味わいの深さは地元漁師もお墨付きだとか。ぜひご体感を。

〈まるとも海産〉天日干しちりめん（100g） 1,080 円

■伊勢丹新宿店本館地下1階＝フレッシュマーケット/魚勢

Aｒｉｄａ（ありだ）Ｑｕａｌｉｔｙ （クオリティ）”の頭文字を冠する「ＡＱみかん」。その名には光センサーでしっかりと選果した「Ａ級」と、「永久」に受け継がれる歴史と伝統に守られるみかん作り。という2つの意味も含まれています。ＪＡが営む選果場の厳しいチェックをくぐりぬけてきた、高糖度でとろけるようなみかんをどうぞ。

〈JAありだ〉AQみかん　和歌山県産（1袋） 648 円

■伊勢丹新宿店本館地下1階＝フレッシュマーケット/青果

土作りからこだわっているミニトマトブランドといえば「優糖星」（平成17年に商標登録済み）です。太陽と黒潮の恵みをたっぷりと受ける印南町を中心に環境に配慮した農法で栽培しています。真っ赤な実を口にすると、その甘さにも感激。平均糖度8・0度以上をクリアしたものだけが出荷されています。作り手の愛情とともにご賞味ください。

〈JA紀州〉優糖星ミニトマト　和歌山県産（1パック） 756 円

■伊勢丹新宿店本館地下1階＝フレッシュマーケット/青果

※生鮮品は天候などの事情により入荷がない場合、また収穫状況により販売期間や価格が変更になる可能性がございます。

※数に限りがございますので、品切れの際はご容赦ください。

編集・文　松岡真子