2020.9.28 UP
ようやく涼しくなってきました。かぶは、一年中見かけるようになった食材ですが、煮物で食べたいのはこれからの季節。とろけるようなかぶの煮物を、冬までにマスターしましょう。
「かぶを生のまま食べてみると、旨みがあるところと旨みのないところがわかりますよ」(岡田料理長)
<材料>(4人分)
かぶ・・・4個
煮干し・・・15匹ぐらい(正月屋𠮷兆では、穴子の頭を焼いたものを使用しています)
油揚げ・・・1/2枚
柚子(仕上げ用)・・・少々
かつお出汁・・・800cc
A 薄口醤油・・・15cc
A 塩(粗塩)・・・3g
A みりん・・・50cc
(下準備)
かつお出汁をとります。(作りやすい分量)
水・・・10カップ 出汁用昆布・・・20cm×2枚 かつお節・・・2つかみ
水に昆布を入れ、中火でゆっくり沸かします。昆布が広がり、表面に上がってきたら沸騰前に
抜き、かつお節を入れます。かつお節がふわっとひと煮立ちして沈んだら漉します。
<作り方>
1. かぶのヘタと先の部分を落とし、厚めに皮を剥きながら、面取りします。
(ポイント)かぶの外皮に近い部分は、硬くて筋っぽいので、柔らかいところまでギリギリ厚めに剥きます。筋が残っていると、煮た時にかぶが茶色くなります。
2. かぶがちょうど隠れるくらいの分量の出汁を入れ、強火にかけます。
1/2の油揚げをさらに1/4に切って加え、お茶パックに入れた煮干しも加えて煮ます。
※正月屋𠮷兆では、穴子の頭を焼いたものを使用していますが、ご家庭では煮干しをお茶パックに入れてご使用ください。
(ポイント)油揚げをコク出しに使います。鶏の出汁よりもすっきりとした味わいになります。
3. 全体にわいてきたら、Aを加えて弱火にします。落し蓋、または落し蓋がわりにクッキングペーパーをのせ、ポコポコと沸く手前くらいの火加減で煮ます。
(ポイント)途中でかぶの位置を変えて、均一に火が通るようにします。
4. 20分ぐらい煮て、竹串をかぶの中央に刺してすっと通るくらいになったら火を止め、氷水の入ったボールに鍋ごと入れて、冷やします。
(ポイント)急冷することが一番大事なポイントです。冷えていく過程で味が入ります。
5. かぶを適当に切り分けて器に盛り、煮汁を少し入れて、仕上げにゆずをあしらい、完成です。
下ゆでした大根なども同じ要領で煮ることができます。ポイントは、落し蓋をして一定の強すぎない火加減でゆっくり煮ることと、煮えたらすぐに冷やすこと。そうすれば、見た目はしっかりと、口に含むととろけるような柔らかなかぶの煮物になります。
【店舗情報】 <正月屋𠮷兆>
東京新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店本館7階イートパラダイス
電話 03-3355-6644(代)
営業時間 昼 平日 11:30〜15:00 (L.O午後2時)
土・日・祭 11:30〜15:30 (L.O午後2時30分)
夜 全日 17:00〜19:00 (L.O午後7時)
※営業時間は変更になる場合がございます。
Text:ISETAN FOOD INDEX編集部
Photo: Yu Nakaniwa